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地獄の底の鬼嫁生活:人間を捨てた少女は、最凶の鬼に愛を知る  作者: 凪塩 未来


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第12話:激突、血塗られた絆

第12話をご覧いただきありがとうございます。

新たな命の宿りが発覚し、母親としての狂気と覚醒を見せた由香。そして、不在だった深層の王ガルドもついに帰還を果たし、圧倒的な力を見せつける最高潮のバトル回です。

夫婦の絆と怒涛の反撃を描く第12話をお楽しみください!

「この子は、誰にも渡さない……!」


由香の全身から溢れ出した魔力は、もはや人間のそれではなく、深層の王に匹敵するほどの禍々しくも美しい深紅の闘気へと昇華していた。

圧倒された敵の群れが一歩、また一歩と後じさる。だが、その恐怖を押し隠すように、反逆者の一人が叫んだ。

「たかがガキを身ごもったからといって調子に乗るな! 雌ごとまとめて引き裂いてやれ!」


群れが再び狂乱を取り戻し、一斉に襲いかかろうとしたその瞬間――。


ズアアァァンッ!!


地獄の空を切り裂くような凄まじい轟音とともに、周囲の重力が一瞬で何倍にも跳ね上がった。

襲いかかろうとしていた鬼人たちは、その圧倒的な圧力の前に地面へ叩きつけられ、身動き一つできなくなる。

空気が凍りつく中、砕け散った正面玄関の瓦礫の向こうから、黒曜石の外套を纏った巨体がゆっくりと歩みを進めてきた。


「……我が城で、よくも私の妻と子供に手をかけようとしてくれたな」


低く、地獄の底を凍らせるような冷徹な声。

ガルドだった。視察を終えて戻ってきた彼は、城が襲われている光景と、その中心で命を宿した由香が戦っている姿を一目ですべてを察知していた。その赤い瞳は、かつてないほどの怒りと殺意の炎で真っ赤に燃え上がっていた。


「ガルド……っ!」

由香がふっと力を抜いた瞬間、ガルドが瞬時に彼女の側に歩み寄り、その肩をそっと支えた。

「遅くなってすまない。……よく耐えたな、由香」


その大きな手に込められた温もりと絶対的な安心感に、由香の胸の奥が熱く疼く。

ガルドは由香を背後の安全な場所へ庇うと、ゆっくりと振り返り、冷酷な眼光を震える反逆者たちに向けた。


「許さん。お前たちの魂の残り火すら、この地獄の底に残さず消し去ってやる」


鬼神の怒りが解放された。

武器を抜くまでもない。ガルドが片手を軽く振るうだけで、空間そのものがねじ曲がり、反逆者たちの巨体が次々と音もなく押し潰されていく。圧倒的な暴虐と、それを慈しむような由香へのまなざし。

最強の鬼人と、その愛する妻となった少女。二人を阻む者など、この地獄にはもはや存在しなかった。

第12話「激突、血塗られた絆」をお読みいただき、ありがとうございます!


ガルドが帰還し、敵の群れを文字通り圧倒的な力で一掃する爽快な反撃回でした。由香の妊娠を知ったガルドの怒りと、二人で並び立つ姿に痺れていただけたら幸いです。

そして次回、第13話では、激闘の末に訪れた静寂の中で、形だけの婚姻が「本物の深い愛と絆」へと変わる感動的なシーンを描きます……!


「ガルドの帰還演出が最高すぎる」「二人で敵を圧倒するの胸熱!」と思っていただけましたら、ぜひブックマークや評価、いいねをよろしくお願いいたします!

それでは、第13話でお会いしましょう!

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