小説の主人公はチートだと実感した
〜蛇足〜
タクマ君の借金
入国及び身分証明のための冒険者登録料で魔石盤一枚と低魔石五枚(千五百円)
一週間分の宿代(朝夕のご飯も含む)で魔力紙五枚と魔石盤五枚(六万三千円)
最低限の服や靴で魔力紙三枚(三万円)
合計:九万四千五百円
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《ステータス》
名前:白河 拓真
種族:人族
性別:男
年齢:17歳
称号:異世界からの訪問者
スキル一覧
[ラージスキル]
危険察知:Lv3 逃げ足:Lv2 隠密:Lv2 集中:Lv4
初級防御術:Lv1 初級反撃:Lv1 初級魔力感知:Lv1 掃除:Lv6 基本魔力操作:Lv1
[アーツスキル]
言語理解
[ユニークスキル]
自己分析:Lv2 超回復:Lv1
†文字をタップすれば説明が表示されます†
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「やっと魔力を纏うことが出来るようになった…………」
《基礎》《基本》をとると決めてから二週間……予定を大幅に越えてやっと初級にまでレベルアップした。雑用などの依頼をより効率的に終えることが出来るようになって、ここ一週間はスキルの訓練の時間をより多く取れるようになったにも関わらず二週間……。いつの間にか《自己分析》のレベルが上がっていたため他のスキルの練度がわかるようになってた。《掃除》が群を抜いてレベルが高いのに泣きそうだ。小説の主人公は、本当になんであんなにあっさりと魔法を使えるようになるのかわからない。俺なんて、自分の魔力を感じ取ることすらも難しく感じたっていうのに……あっさりと魔力を操作しやがってー! 羨ましい!
「あぁ…………でも,やっと魔法の基礎を学ぶことができるのか」
異世界生活半年程でようやく……ようやくファンタジーな事が出来るようになるのだ。正直に言えば戦うこと……殺すことは未だに怖い。異世界に来て半年も経つのにもかかわらずまともな戦闘はしてこなかった。冒険者ギルドでは訓練を先輩たちに付き合ってもらったりしたが、それだけだ。殺気を向けられたのは召喚されたときくらいで、それを未だに引きずっているのは否定できない。自分は弱い。だからこそ死なないために必死になって訓練をしているのだし……いざとなれば相手は殺す。それに、エリーには
『魔法を覚えると言うなら、殺す覚悟をしときなさい』
と言われている。何時までもうじうじなんてしてられない!
「今まで気にしてなかっただけで、俺は色んな生き物の命を自分自身の血肉にして生きていたんだ。生きるために自分で殺すのか……自分で殺さないのかの違いでしかないんだ」
やっぱり無理かも。その場で殺してから葛藤するのは嫌だけど、これはこれでキツいものがある……………
「魔力操作の訓練をしよう,そうしよう。殺す覚悟なんてすぐに決められるわけないんだから! うん」
たぶんその時になるまでぐだぐだして、結局はその場で覚悟を決めることになりそうだなぁ…………とか思いながら俺は魔力操作の訓練を始めた。
ちなみに、魔力を纏うだけならたいした効果はない。魔力を身体中の隅から隅まで行き渡らせて力を込めると《身体強化》が出来るようになる……と冒険者の先輩が言っていたが、その力を込める感覚がわからない。今は、魔力を纏いながら一部を手に集めて球体にしてその魔力球(自分命名)を移動させている。今のところ手首まで(すごくゆっくりと)移動させたら形が保てなくなるが……。集中のレベルはこれをやり始めてからよく上がるようになった。
「エリーが顔出すのは確か明後日だから……基本魔力操作のレベルを明後日までに2にしとくか!」
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