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逃げない決意

 紅葉の話を聞いて、儚たちの胸に希望が生まれたのを感じた。ただの抵抗がそうでなくなったのだ。

「声聞力が使えるんだったら、あんな奴、すぐに倒せるぜ」

 儚と同じように希望を感じた隆盛が、ガッツポーズを作っている。

「気持ちは分かるけど、まだガッツポーズを作るのは早いやろ。まだ声聞力を使える様になった訳でもないんやから」

「良いんだよ。こういう時は、明るくポジティブな気持ちを持ってた方が」

「単純やなぁ。まっ、変にしょんぼりされとるよりはええか」

 今のところ、餓鬼の方に動きはない。そしてそんな時に櫻真たちの干渉が功を成せば、自分たちの脅威を排除できる。そして何より……ここからの脱出法だって考えられるかもしれない。

 前向きな気持ちを抱く儚。その一方で魁の表情は晴れず、ジッと動かなくなった餓鬼を見ている。

 そんな魁の態度が気になり、儚が眉を下げる。

「魁、どうかしたん?」

「……いや、どうもアレがいきなり動きを止めたのが気になってな」

 魁と共に動かなくなった餓鬼を見る。動かないそれは、突如として現れた巨大なオブジェクトのようにも見える。

 得体が知れない不気味さと神秘性を醸し出しながら、そこに居座っている。

「出てきた瞬間から暴れ回って、疲れたんだろ?」

 儚たちの心配を他所に、前向き思考の隆盛が話に入ってきた。

「本当にそう思うか?」

「他に何かあるかっていうのか?」

「断言はできないが、俺はそう踏んでる。対峙した時の感覚だと、アイツに感情は愚か、疲れがあるのかも怪しい。本能でしか動いていない感じだったからな」

「って言っても、今の状況で何が出来るんだよ?」

「お前の言うことは、最もだ。正直、今の俺たちの力だと勝てない。けど、絶対に動くと予想して、それに対しての準備はしとくべきだ」

 何かを決めたといわんばかりに魁がそう言ってきた。そんな魁に不安を覚えた儚が眉を寄せて、口を開いた。

「例えば、どんな準備をしようとしとるん? 魁がそう言うってことは、何か考えとるんやろ?」

 魁が真剣な表情のまま、一回だけ首を頷かせた。

「多分、アイツの欠点は顔面の仮面のはずだ。だったら、あの仮面を壊せば、アイツを倒せるだろう」

「マジか! なら、アイツが動かない内にあの仮面を壊せば良いんだな!」

 魁の言葉に隆盛が明るい声を上げる。しかし、そんな隆盛に魁が難色を示した。

「と言ってもアイツの身体は、あの触手以外は鋼みたいに硬い。仮面を壊すのはかなり難しいんだ。それに、その間にヤツが動き出す可能性もあるから……かなり危険だ」

 餓鬼の仮面を破壊するのに伴う危険を、魁が淡々と説明してくる。そして、その言葉の裏にある意味を儚は気づいていた。

「つまり、魁が一人で仮面を壊している間に……ウチらはまた逃げてろって事?」

 言葉を口にしながら、再び儚の胸に悔しさが込み上げてきた。それと同時に怒りも込み上がってくる。自分たちは魁にとって頼もしい存在ではなく、脆くて弱い存在だと告げられている気分だ。

 確かに自分は情けない姿を魁に見せて居たのかもしれない。弱音を吐いていたかもしれない。けど、それでも……自分だけで、とは一度も思った事はない。

「魁、ウチも一緒に餓鬼と戦う。術式は使えんかもしれへんけど、逃げるだけなんて嫌やもん」

 儚が魁に自分の意思を伝える。

 するとそんな儚を見て、魁がハッとした様に目を見開いてきた。それから、魁の表情が険しくなった。大きく眉を顰めさせ、儚を見ている。

 主である自分に対して、魁がこんな表情をしたのは初めてだ。

「どうしてだ? どうして、危険だ、怪我をするって分かってるのに、何で逃げないんだ?」

 心根から疑問に感じている様な声。こんな魁の声音を聞いたのも儚は初めてだった。

 一年ほど、一緒に居たのに……。

 ここに来て、ようやく儚は魁という人物に触れた気がする。

 自分でも本当に情けない主だと思う。儚はずっと魁は強い人物だと思っていた。

 魁だったら、自分の様に弱音を吐いたりしない。

 魁だったら、正しい意見を出してくれる。

 そう、魁だったら……と。

 もしかすると、魁も薄々気づいていたのかもしれない。儚が抱く己への過度な過信を。

 だからこそ、彼は彼なりにそんな自分に答えようと必死になっていのかもしれない。

「そんなの決まってる。俺は誰よりも強い陰陽師になりたんだ! ノコノコ逃げる男じゃねぇーっての。かっこ悪いだろうが」

「あたしは逃げたい気持ちが強いんです。けど、それは誰かを置いて行きたいとかじゃないです。それに、あたし言われたのを思い出したんです。狐面の子に。天神様の試練は大変だけど後ろを向いちゃいけないって」

 微塵も悩まず出された二つの答え。

 そんな答えに魁がまさか、と言わんばかりの顔を浮かべている。そんな魁が妙に面白い。

「魁が思ってるほど、答えは簡単だったんやね。住吉隆盛の言葉は共感できへんけど、間違ってはない。理由は色々あるけど、逃げる、逃げないを選ぶのは他人やなくて自分やもん。だからウチも魁と一緒に戦いたいから、逃げへんよ」

 三つ目の答えを魁の目を見て、儚が答える。

 すると、魁は少し気まずそうに視線を逸らしてきた。少し待っても、魁から『逃げろ』の言葉は出てこない。

 その代わりに、

「確かに儚たちの言う通りだな。……分かった。俺たちで何とかアイツを倒すぞ」

 という、一緒に頑張ろうという言葉だった。

 その言葉に儚は嬉しくなる。ずっとその言葉が聞きたかったのだ。状況は一つとして前進していない。しかし、これで何か風向きが変わる様な気がする。

 そんな気持ちのままに、儚の口元に笑みが浮かぶ。

 すると、そんな儚に魁も笑顔を返してくれた。

 その時だ。

 儚たちの元に吉凶の報せが舞い込んできたのは。



 良いことの後に悪いことがあり、悪いことの後に良いことがある。そして今回の場合は、二つとも同時に来ていた。いや、少しの差で悪い事の方が先に来た。

 今まで石のように動かなかった餓鬼が猛々しい咆哮を上げて来たのだ。

そして、その叫びと共に紅葉が手にしていた貝が光り始めている。

 きっと、櫻真たちの方に何か進展があったのだろう。もしかすると、この中で術式が使えるように、策を講じてくれたのかもしれない。

 しかしそれを儚たちが確認するよりも早く、餓鬼が新たな動きをみせてきた。

 餓鬼が口をバカッと開き、そこから数え切れないほどの黒い蛇を儚たちがいる方へ放ってきたのだ。

 地面を這って進む蛇の動きは狩人のように俊敏だ。

 貝の放つ光が強くなる。

『紅葉、聞こえとる?』

 櫻真の声が聞こえた。

 その瞬間に、烏合無象(うごうむぞう)の蛇が腹を地面に擦らせる耳障りな音も聞こえてくる。

「うん、さっきよりもハッキリと聞こえとるよ」

 押し迫ってくる恐怖に勝つために、紅葉が力強く答える。

 そんな紅葉と共に儚たちは、少し離れた所に突き出ていた大きな岩に登っていた。

 岩の高さは地上から、4mほど上がっている。

 儚と紅葉を魁が持ち上げて、その後に腕を伸ばした隆盛を魁が引っ張り上げたのだ。

『話を進めるな。俺と菖蒲さんで鬼絵巻からの影響を遮断する結界を張った。だから、今だったら、儚たちも術式を使えはると思う。ただ、まだこっちに戻る為の通路は作れてへん。それまで、何とか持ち堪えて』

「よしっ、術が使えるんだったら……」

 櫻真の声を一緒に聞いていた隆盛が早々に、護符を構えている。

 それに合わせて儚も護符を構える。

 しかし、そんな二人の姿が一瞬で陰った。

「儚っ!」

 いつの間にか、自分たちの目の前に来ていた餓鬼の触手から、魁が儚を抱えて跳び退く。

 魁に抱えられながら餓鬼の姿を見ると……さっきよりふた回りほど大きくなっている様に見えた。

「何で、いきなり大きくなっとるん?」

「きっと、そこら辺の草木の生命力を吸って肥大化したんだろうな」

 よく見れば、今まで暗い中でも鬱蒼と繁っていた植物が萎れている。枝に付いていた葉は地面に枯れ落ちており、枝が裸の状態だ。

 魁がまだ儚を抱えたまま、まだしっかりとした太い木の枝へと足をつける。

 そんな儚の視界に、紅葉に大口を開ける餓鬼の姿と、無数の蛇に巻きつかれ、身動きが思う様に取れなくなっている隆盛の姿が映る。

「あかんっ! 早く助けへんと」

 儚はすぐに餓鬼から二人を守る為の護符を手に持ち、投擲す……る事ができなかった。

 護符を取り出した儚の手元に、一匹の蛇が大口を開いて飛び掛かってきたのだ。

 手に鋭い痛みが走り、持っていた護符を地面へと落としてしまった。

 しまった。

 落ちていく護符を見て、絶望が儚を襲う。

 儚の隣にいた魁も刀を構えて、紅葉の元へと向かっているが……

 駄目だ、間に合わない。

 餓鬼の一口が岩の上に立っていた二人を、間髪なく口の中へと飲み込んでしまった。

「う、そ……」

 一瞬で頭の中が真っ白になる。

 気づけば、儚たちが立っている木に、ミシミシという音と共に不吉な亀裂が走る。

 下を見れば、木の根元に大量の蛇が口を開けて押し寄せていた。

 この木の栄養を吸収しているのだろう。

 早く次の行動を起こさなければ。冷静な頭ではそう思うのに、体がさっき受けた衝撃から立ち直れていない。

 餓鬼の方を見る事さえも拒絶している。

 さっき見た参道の人たちの様に二人がなっていたら……

 悪夢の様な光景が脳裏に浮かび、全身に悪寒が走る。

「儚、目の前のことから目を反らすな。戦うんだろ?」

 登ってくる蛇を払っている魁から(げき)が飛んできた。

 そうだ。逃げたら、いけない。ついさっき自分は戦うことを選んだのだから。

 自分自身を必死で叱咤するが、儚の体は情けなく震えている。

 どうしよう? こんな姿を見せていたら……せっかく一緒に戦うと言ってくれた魁からも失望されてしまう。

 自分が分断されてしまったかの様な感覚に、儚が目をキツく結び、唇を噛む。

「目を閉じたら駄目だ。目を開けて前を見ろ。大丈夫、儚、お前だったら出来る。勇気を持て。そうじゃなきゃ……本当に取り返しつかなくなるぞ」

 勇気を持て。取り返しが付かなくなる……?

 魁の力強い言葉と、疑問が儚の瞼を開かせた。目を開けて、紅葉と隆盛がいた場所を恐る恐る見る。

 すると、そこには……口を開けたまま動きを止める餓鬼がいた。そして石の上には気絶した紅葉と隆盛の姿があった。

「食べられて……ない?」

「食べた瞬間、飲み込まずに吐き出した。もしかすると、ここの物を食べなかったことが影響してるのかもな。あの狐面の子供が言ってただろ? ここの物を食べるなって。確証はないが、可能性としては十分にあるはずだ。あの怪物はこの世界に準じてる奴しか捕食ができないとすると、ここの物を食べてない俺たちは、ギリギリこの世界の理から外れてるから食えないってなるだろ?」

 驚く儚に魁が見たままの事を教えてくれた。そして、儚へと言葉を続けてきた。

「儚、もう後退は店仕舞いだ。これから反撃を開始するぞ。出来るな?」

その問いを聞いた儚は、目に浮かんでいた涙を素早く拭う。

 そして答えた。力強く。

「うん、そうやな。やろう。魁、まずは親玉に栄養を与えとる奴らを一掃するで」

「ああ、行くぞっ」

 魁が儚を抱き、跳躍した。

 二人が宙に浮いた瞬間、足場にしていた木が最後の音を立てて崩れた。倒れた木に群がる蛇たち。儚たちが宙に逃げたと思わず、貪欲に狙っていた手下だ。

 儚はそんな蛇たちを見下ろしながら、反撃へと移る。

 まずは、石の上で気絶する二人へと守りの結界を張り、続けて次の術式を詠唱する。

 これは自分たちの勝ち鬨を上げる、最初の一太刀だ。

「木行の法の下、天の霹靂よ、地に蔓延りし邪を払え! 急急如律令!」

 儚が術式を受け魁の手にあった刀が、青白い稲妻を帯びる。

 その雷刀は、十束の長さのある長剣だ。

「その昔、雷神、武甕雷(タケミカヅチ)が胡坐をかいて威嚇した(つるぎ)布都御魂(ふつのみたま)。お前らがこれを見られるのは、一瞬だ。ちゃんと見とけよ!」

 魁が酷薄の笑みを浮かべ、その刀を勢いよく投擲した。

 地面に向かって投擲された刀は、まさに大地に轟く雷そのものだ。

 そしてその雷は、轟音と共に世界を白く染め上げる。

 魁の手には、すでに地面に投擲していたはずの刀が戻ってきていた。

 白の世界が一瞬の内に霧散すると、その場に残ったのは焦土化した塵の残滓のみだ。

 ——巨大な一つの物を除いては。

「さすがに親玉は格が違うか」

 半身が焼かれ、そこから強烈な腐臭と共に煙を上げる餓鬼を魁が睨む。餓鬼は体の半分が焼かれ、動きがかなり鈍く、声すらも上げられていない。

 しかしその瞳は魁と儚を捉えており、動く半身の触手を蠢かせている。

 儚は、手の甲で鼻を押さえながら紅葉たちの様子を見た。

 結界を張ってはいたが、強烈な攻撃を目の当たりにして心配になったのだ。だがそれは少女の杞憂に終わった。

 ちゃんと結界は紅葉たちの事を守ってくれていた。

 一番、強力な結界を張っとって良かったぁ〜〜。

 胸を撫で下ろし、魁と共に結界を解いた石の上に降り立つ。

 すると、丁度そのとき……

「んん〜〜」

 という声を上げて、隆盛が薄っすらと目を開けてきた。

「なっ、何だ、このネバネバっ!」

 意識を取り戻した隆盛が自分の体についた粘り気のある液体に目を見開いている。

「はははっ。そいつは餓鬼の唾液だな」

「うげっ。マジかよ! 気持ち悪りぃ〜〜」

 魁が大笑いして答えると、隆盛が逆にげんなりとした表情を浮かべている。

「気分悪いだろうが、辛抱しろ。それより、お前も餓鬼退治に参加するか?」

「当たり前だ! 散々やられたんだ。10倍、いや100倍にして返してやるっ!」

「よしっ、その意気だ」

 勢いよく立ち上がった隆盛が右手で指剣の構えをとる。

「呪禁の法の下、式神を我が鉾とし我が盾とし、鬼を降ろし申せ。急急如律令!」

 隆盛が唱えたのは、二条城内で使った術だ。

 そしてその術式と共に召喚されたのは、隆盛が使役する炎の神鳥、朱雀。

 朱雀が隆盛と重なり、一体となる。

「よぉ〜し、準備万端! これでいつでもアイツをボコれるぜ」

 赤い熱気を纏った隆盛がニヤリと笑みを浮かべる。

 それを合図に魁と隆盛が餓鬼へと肉薄する。石を勢いよく蹴り、敵に突貫するような体制だ。

 魁は刀を、隆盛は拳を、餓鬼へと突き出す。

 そこから放たれたのは、稲光の衝撃波となり、焔の拳打となり餓鬼を襲撃する。

 雷撃が餓鬼の肉を切り裂き焼く。拳打が餓鬼の骨格を砕き散る。

 餓鬼が巨大な唸り声を天へと轟かせた。餓鬼の口からは血が飛び散り、おどろおどろしい断末魔を上げている。

 そして、そんな餓鬼の叫びに混じって声が聞こえてきた。

「高天の原に……」

「この声って、櫻真?」

 浄化の祝詞を唱える櫻真の声がはっきりと聞こえてくる。

 その声に導かれるように餓鬼が光の粒子となって、夜の帳の中へと消えていく。

 そして、櫻真の祝詞が終わると同時に、餓鬼の姿は跡形もなく消失した。

 代わりに、空から光の道が真っ直ぐに儚たちの元へと現れる。

「一件落着には行かねぇーが、よく頑張ったな」

「あーあ、結局、最後の見せ場は䰠宮櫻真に持ってかれちまったなぁ」

 脱力しそうな儚の元に、首の後ろで刀を担いだ魁と術式を解いた隆盛がやってきた。

 魁の顔には笑みが浮かんでいる。その所為で胸の中に安堵が一気に広がった。涙が出そうになる。

「おっと、泣くのはちゃんと外に出てからだ」

「俺、少し思ってたんだけど、お前って意外と泣き虫だよな?」

「なっ、別に泣き虫ちゃうわ」

 茶化す言葉を掛けてきた隆盛に儚がムキになって言い返す。

「じゃあ、その目元で潤ませてるのは何なんだよ?」

「別に何でもないわ。取り敢えず、早よ、出よう」

 手でささっと目元を拭い、話を進める。

 すると、儚の横で意識を失っていた紅葉が「ん……」と声を上げて、ゆっくりと目を覚ました。

「紅葉ちゃん! 良かった。気が付きはったんやね!」

「えっ、あ……はい。えっと、化け物はどうなったんですか?」

「それなら安心して。ちゃんと倒したから。もう心配せんでも大丈夫や」

 周りを見回して心配する紅葉に、儚が笑って答える。

「そうだったんや。良かった〜〜」

 胸を撫で下す紅葉に儚がにっこりと笑って頷く。

 それから、四人で天から伸びる道を歩く。凄く不思議な感覚だ。足の裏に地面を踏むような感覚はなく、宙を蹴っている感じだ。

 儚がふと眼下を見る。すると餓鬼に壊されたはずの縁日が、来た時と同じ姿に復元されていた。

 ここでの縁日は、まだ続くらしい。

 そして、その縁日の中でこちらに顔を向けている少年の姿が目に入った。

 あの狐面の少年だ。自分たちを見送ってくれているらしい。

「ほなね〜〜」

 紅葉が少年に向かって手を振り、不思議な世界を後にした。

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