第四十一章 目覚め
第41章「目覚め」です。
長い眠りから――
一人の生徒が目を覚まします。
そこは、ゲームの世界ではありませんでした。
そして――
少しずつ戻ってくる、現実の記憶。
彼女たちを待っていた現実とは。
それでは、どうぞ。
――ピッ……。
――ピッ……。
静かな病室に、電子音が響いていた。
そして――
「…………。」
一人の女子生徒が、ゆっくりと目を開ける。
女子生徒「…………ここ……は……?」
――白い天井。
見慣れない部屋。
そして――
身体に繋がれた、いくつもの医療機器。
女子生徒「……病院……?」
――まだ頭がぼんやりしている。
何かを思い出そうとする。
しかし――
女子生徒「…………。」
――頭の中に、次々と記憶が流れ込んでくる。
修学旅行。
バス。
事故。
そして――
あのゲーム。
女子生徒「……先生……。」
――その言葉を口にした瞬間。
病室の扉が開く。
医師「……!」
「目が覚めたんですね!」
――医師が急いで近づいてくる。
女子生徒「……私……。」
「みんなは……?」
医師「大丈夫です。」
「あなた以外の生徒たちも――」
「少しずつ意識を取り戻しています。」
女子生徒「……本当に……?」
医師「ええ。」
――女子生徒は、安堵の表情を浮かべる。
しかし。
すぐに――
女子生徒「……先生は?」
医師「水野先生なら――」
「先ほどあなたの様子を確認して、今は別の医師と話をしています。」
女子生徒「……そうですか。」
――女子生徒は、少しだけ笑う。
◆
――その頃。
別の病室でも――
生徒たちが次々と目を覚ましていた。
――一人。
また一人。
そして――
次々と、生徒たちの意識が戻っていく。
◆
――一方その頃。
水野は、生徒たちが治療を受けていた病院の医師と話をしていた。
医師は、生徒たちの治療経過について説明するため、ここを訪れていた。
水野は、これまでに起きた出来事を話した。
そして――
医師が口を開く。
医師「……実は。」
「我々も、VRシステムの異常について調査を続けていました。」
「そして、先ほど――」
「外部からシステムに接続していた場所の特定に成功しました。」
水野「……本当ですか!?」
「場所はどこですか!?」
――医師は、水野にその場所を伝えた。
水野「…………!」
――水野は、一瞬だけ言葉を失う。
そして――
水野は走り出した。
――高橋のもとへ。
第41章を読んでいただき、ありがとうございます!
生徒たちは、少しずつ現実の世界へ戻ってきました。
しかし――
物語はまだ終わっていません。
ゲームの異常を調査していた医師たちによって、ある場所が特定されます。
その場所にいるのは――
果たして、何を待っているのか。
そして、水野が向かった先で待っているものとは――。
引き続き、楽しんでいただけたら嬉しいです!




