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『先生の仮面』  作者: 物語の保管庫


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第三十五章 第二の計画

第35章「第二の計画」です。


明らかになっていく、あの事故の真相。


しかし――

それは、全ての終わりではありませんでした。


事故のあとに起きた出来事。


そして、そこから始まった新たな計画。


果たして、その目的とは――。


それでは、どうぞ。

――高橋は、ゆっくりと語り始めた。

「……俺が最初に考えた計画は。」

「とても単純なものだった。」

「修学旅行のバスを――」

「事故に遭わせる。」

――生徒たちの表情が凍る。

女子生徒「……事故に?」

高橋「ああ。」

「俺は、バスの運転システムに干渉し――」

「遠隔から事故を起こした。」

「そして、修学旅行当日。」

「俺自身がそれを操作した。」

――生徒たちは、息を呑む。

女子生徒「じゃあ……」

「あの事故は……」

「偶然じゃなかったの……?」

「先生が……起こしたの……?」

高橋「ああ。」

水野「……なんてことを。」

「あの事故で、どれだけの被害が出たと思ってるんだ……!?」

「死んでしまった生徒だっている。」

「……あの子たちは、もう戻ってこない。」

「お前は、自分がしたことの重さを分かっているのか!?」

高橋「もちろん……。」

――少しの沈黙。

「最初は……俺も迷った。」

「本当に、そこまでやるのかとな。」

「だが――」

「日に日に、その迷いは消えていった。」

「娘を失った悲しみ。」

「学校への不信。」

「そして――」

「お前への憎しみ。」

「全部が、俺の中で一つになっていった。」

――高橋は、水野を見る。

「俺は……」

「お前が間違った判断をしたから、娘が死んだと思うようになった。」

水野「…………。」

高橋「だから――」

「全部、消してしまえばいいと思った。」

「生徒たちも。」

「学校も。」

「そして――」

「俺自身を苦しめている、この記憶さえも。」

――生徒たちは、黙って聞いている。

高橋「それが、俺の最初の計画だった。」

「……だが。」

――高橋の表情が変わる。

「事故が起きた後――」

「俺の計画は、思いもよらない方向へ進むことになった。」

――生徒たちが顔を見合わせる。

高橋「生き残った生徒たちがいたんだ。」

――一瞬。

その場の空気が変わる。

「その生徒たちは――」

「意識が戻らなかった。」

「医者から聞かされた。」

「脳にダメージがあり、記憶を一部失っていると。」

高橋「……その時だった。」

「俺の頭に――」

「あるものが浮かんだ。」

――VR。

――脳。

――記憶。

高橋「……そうか。」

「記憶を失ったのなら――」

「記憶そのものに、干渉できるんじゃないか。」

――ここから。

高橋の計画は――

新たな段階へと進んでいった。


第35章を読んでいただき、ありがとうございます!


一つの計画が終わったあと――

もう一つの計画が始まっていました。


事故によって生き残った生徒たち。


そして、彼らに起きた記憶の異変。


これまでゲームの中で起きていた出来事が、少しずつ現実と繋がっていきます。


果たして、第二の計画とは何なのか。


次章から、その核心へとさらに近づいていきます。


引き続き、楽しんでいただけたら嬉しいです!

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