第二十九章 日常の終わり、悲劇の始まり
第29章「日常の終わり、悲劇の始まり」です。
――修学旅行まで、あと三ヶ月。
生徒たちは、いつもと変わらない学校生活を送っていました。
しかし――
ある日、一つの事件が起こります。
それは小さな出来事に見えました。
けれど――
その出来事は、やがて大きな悲劇へと繋がっていきます。
それでは、どうぞ。
――修学旅行まで、あと三ヶ月。
あの日から――
数週間が経っていた。
学校では、いつも通りの日常が続いていた。
しかし――
その日常は、突然壊れた。
――放課後。
校内に悲鳴が響く。
「きゃああああっ!!」
廊下の中心には、一人の女子生徒が倒れていた。
男子生徒が、女子生徒に暴力を振るったのだ。
担任と副担任が駆けつける。
「おい!!大丈夫か!?」
「みんなは教室に戻るんだ!」
副担任も生徒たちを誘導する。
「ほら、みんな戻るぞ!」
――その後。
女子生徒に大きな怪我はなかった。
しかし、学校では男子生徒への対応について話し合いが行われた。
「原因を確認してから、男子生徒への対応を決めましょう。」
担任が口を開く。
「私も、原因を確認してから対応を決めることに賛成です。」
副担任も続ける。
「生徒が暴力を振るった以上、何らかの処罰は与えるべきです。」
「ですが、原因を確認することも必要だと思います。」
そして――
「この話は、一旦保留にしましょう。」
――それから数週間。
事件のことも、少しずつ落ち着いていった。
そんなある日。
副担任は風邪を引き、自宅で休んでいた。
そこへ娘がやってくる。
「お父さん、大丈夫?」
「あぁ。大丈夫だ。」
「ちゃんと休まないとダメだよ。笑」
「分かってるよ。笑」
「じゃあ、私は学校に行ってくるね。」
「行ってらっしゃい。」
「……お前も、気をつけてな。」
「うん!」
娘が家を出ていく。
副担任は、その姿を見送る。
「……あいつは、本当に強いな。」
そして――
目を閉じた。
その時だった。
――プルルルル。
携帯電話が鳴る。
「……?」
「もしもし……?」
電話に出た瞬間――
副担任の表情が凍りつく。
「……え?」
「それは……本当ですか……?」
――電話の向こうから伝えられたのは。
副担任にとって――
あまりにも残酷な知らせだった。
第29章を読んでいただき、ありがとうございます!
今回、一つの小さな事件が起こりました。
この時点では、まだ誰も知りません。
この出来事が――
この先に待つ悲劇へ繋がっていくことを。
「もし、あの時違う選択をしていたら。」
そんなことを考えてしまうような出来事が、ここから始まります。
引き続き、楽しんでいただけたら嬉しいです!




