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異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
2章
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37/43

ダイエット

我がパーティの最大の目標。

ミドーリンのダイエットに付き合い迷宮探索中。


どんな話やねん…



出口に戻る途中前方から何か気配がする。


まあもどり道なので冒険者だろうが、すれ違う時は注意が必要だと再度みんなに徹底しておく。


「おい、にいちゃん達。ここは通行料必要やで」


明らかに怪しい集団がたむろしている。

コンビニの前にもたまにいるよね?ヤンキー座りで。

ニヤニヤしながら30台くらいの髭男が話しかけてきた。



「邪魔よ!死にたくないなら道を開けなさい」

先頭のベローチェがバスタードソードを抜く。


「おいおい、若造が粋がるんじゃねえぞ!」

こっちがほとんど10代だし、人数もだいぶ差があるからなぁ、かなり強気というか向こうも抜剣状態になる。


向こうは人数が10人…距離は10mくらいなので結構危険だ。

先手必勝とばかりにエリシャが先頭の絡んできた男にヘッドショットを決める。


それに続けと一斉射撃が開始される。

「ぐぁぁ…」


悲鳴をあげる奴より即死のほうが多かったみたい。

距離を詰められる暇もなく一気に片付ける。


クロスボウってノーモーションで連写できるし、この距離でもなんとかなりそうやね。

しかしどこいってもさ盗賊とかいるのね。

あーそうか。警察も犯罪歴も現代みたいにしっかりしてないから、やり放題で盗賊が多いのかね?


下手な話モンスターより遭遇率高いよ。


ミドーリンは早速笑顔で物色してるし、どっちが盗賊なんだか…


「ねえヒロ〜魔石持ってたよ。ほら赤いやつ」


最近ではお金の管理は面倒だが頭割りにしている。町まで戻り魔石以外全部換金し宿で夕食後に一階テーブルでトランプの遊び方を説明する。


「ババ抜きも面白かったけど、七並べは別の面白さがあっていいですね」

ヘカトンはパス3回までの七並べに戦略要素を感じたようだ。


「ねえ、他に違う遊び方あるの?」


まあ待て。今度は常習性の高い大富豪だ。大貧民とも言うみたいだけど。

グローバルルールのみでいいかな?

しばらく教えてやってみる。


「顔、真っ赤ですよミドーリン」

ヘカトンがミドーリンをあおってる


「ぶぅぅぅ!なんでそんなに意地悪なの!」


目立つ人は比較的ターゲットにされやすい。ミドーリンは特にだ。

満面の笑みでエースのカードを出すんだもん。みんなによってたかって潰される。


「なんで出すのよ!戻しなさいよ!」


次の勝負カードを配る際に、ギュピーン!ミドーリンの目が光る。

「何ラッキースター発動してるんだよ。迷宮で使えよ」


「うっさいわね、いいでしょ勝つためよ!」


そうやって場を盛り上げてくれたミドーリンに感謝しよう


しばらくワイワイ楽しんでいると宿屋のオヤジが調理場から出てくる。

「何を楽しそうに遊んでるんだ?」


夕食の片付けが終わったのだろう。


「カードゲームですよ。よかったら一緒にやってみませんか?」


「面白そうだな。いっちょやってみるか」


現在遊んでいる大富豪を教えて、最初から始める。


「はい、大貧民〜オヤジ〜」

ミドーリンはオヤジを指差しケタケタと笑ってる。

よっぽど大貧民から抜けれたのが嬉しいのだろう。


この大富豪システムの怖さは、次の勝負に前回の勝敗の結果が継続されることだろう。

一旦大貧民に落ちるとなかなか這い上がれない。

まるで人生の縮図だ……


「なにぃ!一番いいカードを2枚よこせだ?しかもこんなクソカード2枚も押し付けやがって!」


オヤジ、ヒートアップ


案の定、負の連鎖が始まる。

ひたすらオヤジが大貧民。


おっと、4枚同じカードが揃ったぞ。


「いやぁぁぁ!私の最強カード2がクズカードに!」

ミドーリン大富豪で余裕ぶっこいて、遊んでるからだ


オヤジの逆転劇が始まる。


ミドーリンはお腹が空いたのかポケットから干し肉を出すと食べ始める。


「もうひと勝負よ!」


水筒から飲む匂いがお酒……





しばらくカードを楽しんだあと

「いやぁ、このカードゲーム。トランプだっけか?面白いな!どこで売ってるんだ?」


「どこにも売ってませんよ。ここだけしか無いです。よかったらどうぞ」

予備で作っていたトランプを1つ渡す。


「いくらだ?」


「いえ。タダでいいですよ。宿屋に泊まってるお客と楽しんでください」


そうか悪いなと帰っていった。

まあトランプで儲けるつもりは無いのでいいんだけどね。


気がつくと俺とオヤジが話している間に次のゲームを開始していた。

ミドーリンを見ると酒を飲み、カードする姿は完全に賭博してるおじさんにしか見えないんだけどw


絶叫するミドーリンを眺めながら

結局ダイエット失敗してるよね。そう思うのだった。


次回へ続く。


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