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異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
2章
33/43

ネクロマンサー

北門にはすでにスケルトンが大量になだれ込んでいる。


門を閉めようと2名の衛兵達が戦っているが、スケルトンは見えるだけでも20体以上いる。門の外から次々に入ってくるので閉めようにも閉めれない。


みんなが一斉にクロスボウを撃ち始める。


他の冒険者も加勢に来てくれたがスケルトンは増える一方だ。


あっという間に50体くらいが中に入り込んできている。


「まずいわ!このままだと……」

エリシャが退却をうながす感じで話しかけながら撃っている。


こっちに流れてくるスケルトンはまだ少なく、ベローチェが剣で倒してくれているが囲まれるのは時間の問題だろう。



そこでふとスケルトンとは違うモンスターが奥にいるのに気がついた。


紫の服をまとった女性らしきモンスターが、杖をユラユラ振るとスケルトンが地面から湧き出してきた。


「あいつだ!あの紫のがスケルトンを召喚してる!」


昔どっかのゲームでこんな奴がいたことを思い出す。あ、ネクロマンサーか?



みんながロングレンジモードに切り替え、約100m先のネクロマンサーに射撃を開始する。

ミドーリンとヘカトンの2発でよろめき、エリシャがダメ押しでヘッドショットを決めるとようやくネクロマンサーが消えた。


スケルトンも後を追うように一斉に消える。


衛兵が2人ともへたり込んだのが見えた。体力の限界ギリギリだったのだろう。


ヘカトンが大丈夫ですか?と衛兵と手伝ってくれた冒険者達に話しかけている。


「いやぁ………助かったよ。ありがとう」

門を閉めた後衛兵にお礼を言われた。


もう1人の衛兵が町長に報告に行ってきますと走り去る。他の門を守る衛兵にも通知するためだろう。

あと衛兵も増員するんじゃないかな?


安全を確認した後、宿屋を見つけ馬車を預ける。名前はウリ亭、イノシシの絵が書いてある。

「いらっしゃいませなのですです」


あ、入り口で会った人だ。


宿屋には料理中なのか、ごま油の香りが漂っている。


2階に宿をとり、荷物を置いてから夕食に降りてくる。


みんなはさっきの戦闘が気になっているらしく話題になっている。

「さっきのモンスターはすごかったべな」

「スケルトンがいっぱいでしたね」

アトスとヘカトンはさらに

「なんで急にモンスターが地上にではじめたんだべな?」

「何百年も昔は普通にいたらしんですけどね」

「噂では他の洞窟とかからも出てるらしいべ」


状況を整理しよう。


何百年も前は普通にモンスターが地上にいた。だが、なぜか出てこなくなった。

これはヘカトンが昔の書物で記録に残ってるとのこと。逆に出てこなくなった方がおかしいのか?


モンスター自体は地中の魔石が触媒になって出てきている。だが地上に出てこれない。

なんらかの力で出れなかった?もしくは出れる力を吸い取られていたとか?


時期的にはここ数日、急に出てきたらしいのは何か心当たりがあるか?

んーここ数日前というと…ポルコを倒したくらい?

………あ!もしかして。


ポルコが魔王に進化するために地中のエネルギーらしきものを吸っていた?それが倒したことにより地中に噴き出すようになり、モンスターが活性化して地上に出てこれるようになったとか?

充分可能性があるけど、確証は無いな。


今の話をメンバーにしてみると、やはり可能性は否定できないということでまとまった。


一応メインクエストの画面を開いてみるが、特に何も表示されていない。急を有することはないということか。まだ終わってないのか?そんな気がしてならないのだが。


これから東に移動する際、どれだけモンスターが地上に出ているのかも気になるところだ。

あんまり多いようなら何か手を打たないと。


もう1つ大きな問題がある。お金だ。大所帯になったこともあるが、ポルコを倒したことによる報酬がある訳でもなく、減る方が早いのだ。



無言になった俺をみんな心配そうに見ている。夕食を食べ終わったはずだが1人だけモグモグしてる。

ミドーリンがポケットから干し肉を出すのが見えた。

足りなかったのね……

今度はお酒を追加注文した……


次回へ続く。


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