護衛
にゃんこ達が意外と優秀なことがわかった。
小さく身軽なために斥候としてすごい優秀なのだ。
しかも結構離れていてもミッフィに意思疎通できるみたいなので先行してもらっている。
現在は商隊の護衛として東に向けて移動中だ。
あの後一泊後、冒険者ギルド(特に登録とかは無いそうだ)に掲示されているドワーフ王国行き護衛を受けている。料金もの1人1日20アデルなのでいいと思う。一応前払いで半額もらっているし大丈夫だろう。
「いや〜変わった武器をお使いですね」
商隊のリーダーであるジャグラさんがクロスボウをしきりに気にしている。
護衛のテストで何発か試射して見せたのだ。
「これでも100m以上飛ぶんですよ」
「ほう、私にも扱えますか?」
おっと、売ってくれって話か?
そりゃそうだろうなぁ。ある意味拳銃に近い性能だしモンスターが徘徊し始めたら喉から手が出るほど欲しいだろうね。
でもこれは売るつもりも無いし量産する予定も無いので
「使えるでしょうけど手に入りませんよ」
「それはなんでですか?」
「私が自作したものなんで」
「ああ……」
ジャグラさんわかりやすい表情でガックリ
飯のタネだし、自分や仲間に向けられて撃たれたらと思うとそう簡単に売るわけにはいかないでしょ。
「でもこっちなら売ってもいいですよ」
そう言って各種ソース瓶を出す。あと試食用パンも。
ジャグラさんに、各種ソースをパンにつけて試食してもらう。
「これは……美味しい……」
「ソースは肉や魚にも使えますよ、色々組み合わせても美味しくなります」
今度は干イカを火で炙り、マヨネーズをつけて渡す。
「これも……うまいな……」
イチゴジャム以外のソースを各種3つ売ってあげた。1瓶1アデルで15アデルになった。
なんでイチゴジャム以外だって?クロスケとミドーリンに聞いてください
念のためジャグラさんにはドワーフ王国の最初の町ギムにしばらく滞在する話をしておく。
ソースが追加で欲しかったらどうぞってね。
その後ジャグラさんには肉料理にはケチャップが合うとか、ウスターソースは揚げ物にとか、生野菜はマヨネーズとか話しながら進んでいると
「前方にモンスターがいるそうよ!」
ミドーリンが教えてくれる。
にゃんこ達からミッフィ経由で連絡が入ったのか。
「豚モンスターだから多分オークが4匹ね」
にゃんこ達にはモンスターの種類はわからないのか。
後で教えておいた方がいいだろう。
「ジャグラさんは後ろにお願いします」
にゃんこ達が馬車に戻ってきた。
さすが戻ってくるのも早いな。
クロスボウをロングに切り替え見えてくるまで前進。
70mほど進むと木の脇に4匹。向こうも気がついたようだ。こっちに向かってくるのが見える。
おっと、盾持ちだ!
クロスボウは伊達じゃない!(νガンダムファンの皆様すいませんw)
「撃て!」
全員が一斉に発射。
オークどもは盾を構える前に瞬殺できた。
盾持ちは通常もっと近くないと構えない。そりゃそうだよね、70mも離れた状態から構えてたら遅いし、疲れるし。
撃つタイミングを合わせるようにパーティには教えてある。これには撃つときにタイムラグがあると盾を構えられてしまうと説明してある。
まあ、構えても薄手の鉄盾くらいなら貫通しちゃうんだけどね
オークの剣や盾を馬車に積み込むと移動を再開する。
「いやぁ、改めて見るとその武器はすごいですな…」
ジャグラさんはまだ諦めてないのかな?
「売りませんよ」
「ええ、わかってますよ。今度機会があればまた護衛を頼もうと思ってたんです」
無理があると思うんだが?
あれ、なんか酒くさくないか?
ミドーリンが腰に付けている水筒から匂ってくる。
お酒常備しちゃったよ、この子……
「にゃ〜はっはっはっ」
陽気に笑い出しちゃうし大丈夫かね、ブラ○ク羽川さん。
次回へ続く。




