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異世界でクロスボウ無双する話(仮)  作者: えんえん
序章
26/43

第2・3・4層

ベローチェに教えてもらった情報だと、2、3、4層も広さは1層と大差ないらしい。それよりモンスターが格段に強くなる(前の階層を無傷で抜けれるくらいないと厳しいだろうとのこと)ので注意したほうがいいとも教えてもらった。


クロスボウがあまりにも強すぎるため、接近戦にまで持ち込まれることは今の所無い。

可能性があるとすれば、不意打ちくらいだろう。




2層に降りると少し肌寒く感じる。

敵の種類はジャイアントスパイダーとワーウルフ両方とも早いが、それだけだ。

倒しては装備品を回収して戻ってくる。

宿代と飲食代でほぼ消えるが3層以降に行けばプラスになるだろう。


数日後。3層の入り口を見つけて宿屋に戻るとベローチェがお酒を飲んでいた。


「順調のようね」

お酒とつまみを持って、こっちのテーブルに合流する。

「隣いいかしら」

俺の隣に腰掛けようとすると、ミドーリンが邪魔をする。


今度はベローチェから

「今度は2人きりで飲ま…」

「飲まないわよ!」

おいおいミドーリンさんや、あんたに聞いてないだろ。


「まあいいわ」

ベローチェは1人納得すると元のテーブルに戻ってしまう。

ミドーリンはフンス!と鼻息を荒く出して俺の隣に座りなおす。


なんだったんだろ?


「ヒロも気をつけなさいよ」

「何をだよ?」

「べっつに〜」


ゆっくりと今夜も過ぎていくのであった。


次回へ続…

「まだよ!」


はい…


3層のは苔が所々生え、モンスターはリザードマン、ジャイアントアントの2種類が出てくるようになった。

リザードマンは盾と槍、弓などの飛び道具も装備しているので気が抜けず、ジャイアントアントは非常に数が多いので危険だ。巣穴から増援が次々と出てきて一時期は矢が足りずに旧型まで総動員してなんとか撃破するほどだったのだ。

そうしてやっと4層の入り口を発見する頃にはすでにここにきて1ヶ月近く経っていた。


ようやくトッププレーヤーのいるフロアへ到着したのだ。


「意外とはしょったわね」

………



さて気を取り直して


現在4層に足を踏み入れてるのは2組。

ここ1ヶ月で収集した情報で間違い無いだろう。

1組はベローチェ隊、もう1組は3層の攻略を終わったジローラモ隊

そしてそこにうちらが加わる。


3層までとは広さが大分違う。通路は縦横6m、通常の玄室が100mサイズで高さは10mくらいになっている。

そう、モンスターの規格が段違いに大きくなっていたのだ。


ミノタウロス(牛巨人2.5mくらい)や、オーガ(鬼巨人3mくらい)がウロウロしている。

今の所単体での遭遇だからいいようなものの、数が多ければどうなるかわからないぞ。


「来ましたよ!」

ヘカトンの発言で一斉に発射を開始する。

ヘッドショットや急所にヒットしない限り、6人の初弾を耐え切ってこっちに向かってくるのだ。


「ブモォォオ!!」

ミノタウロスが巨大な斧を振りかざしながら突っ込んでくる。


「落ちろ、蚊トンボ!」

エリシャがノリノリで撃ちまくってる。

いやいや牛ですから。


3発目でようやく倒れる。

ふー怖かった。


ミドーリンが落ちている斧を持ち上げようとしている。

「ふぬぬぬぬ……」

そのサイズどう見ても無理ですよ?


6人で引きずっていけば持ち帰ることは可能だろうが、誰も使えないだろw

未練がましく斧を見るミドーリン

それを生暖かい目で見守る他のメンバー


はあ、次回へ続く。

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