始まりの確認、そして
もうすぐ、15歳になろうとしていた
私の誕生日が刻々と近づいている
私の誕生日は12月13日
プルメリアと同じ誕生日である
他の子は段々と誕生日を迎えて
私も祝福の言葉を告げている
4月はクリスとアドニスが
5月はサルビアが転生前に誕生日だったのと
サングリアの誕生日
6月はアンシャンテとレナが
7月はアヤメが転生前と同じ月に
誕生日が、あるらしく
以前の誕生日は友人と同じだった
‥‥たまたま、だよね?
未だに確認は出来ていない
11月にフリージアとサルビア
12月に私とリコリスも同じ誕生日で
あとプルメリアも同じ誕生日
2月にクロユリ
3月にアマリリス、ハルジオン、バイヤとなる
今は4月ぐらい
まだ先だけど、時が経つのは早いのだ
少し憂鬱になりながらも
私は選択しないと生きれないのだから
此処はゲームじゃなくて現実で
救える人を救いたいし
悪い人には退場して貰わないといけない
救済と、討伐というリコ花のジャンルに
"間違い"が無いのだとしたら
私は誰かを救う選択をして
自分が助かる為の犠牲者を選ばなくては
私自身が魔物となって死ぬという"運命"がある
ハルジオンが言う"絶対の運命"を
私が変えれるならば
それを変えなくてはいけない
アヤメが、ハルジオンの事も踏まえて
再び自分が思い出した限りで
覚えている事を書き溜めて考えると言っていた
ーー私は、リコリスだ
そして主人公なのだ
正直に言えば、なりたくなかった
だって誰かを犠牲にして
自分だけ生きたいとは思わない
けれど私が今、犠牲になれば
親友であり大切な人でもあるアヤメや
サルビアやハルジオンが泣くだろう
大切な人を泣かせるのは嫌だ
でも誰を犠牲にしても私は辛い
後悔もするし、ずっと罪として背負う覚悟はある
だから後悔しないように
後悔しない為にも
魔物に憑かれている[憑姫]の
アリシアの元にと
私は行く事にしたのであった‥




