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メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
53/204

僕と妹と誕生日 -side アドニス-

僕の家は少し変わっているのだ


変わってるのは誕生日のプレゼントの事で

僕の誕生日は女の子みたいな可愛らしい物を

逆に妹の誕生日は男の子の持つ物をプレゼントされる


僕の家は普通の家から見れば異様だと

誰もが思うのだろうけれど

家柄などを含めて見ると

普通だと思われてしまい仕方ないのだろう


妹が男の格好をして"男の理想"を演じるのに対して


僕は女の格好をして"女の理想"を演じる


それが日常で当たり前なのだと言われた


しかし僕は男なのだから

女の理想なんて分からなくて演じるのが

とても難しくて僕は幼い頃から両親から怒られていた


けれど妹は天才だった


それこそ、幼い時から

母の言う"誰かの理想の男"を演じていたのだから

僕は妹とは凄い天才なのだと、そう思うしか


いや、そう"()()()()"と


僕自身が辛かったのだ


誰かの理想なんて分からないのだから


だから、妹に、どうして

[誰かの理想]というのを

演じれるのかを聴いた事がある


妹は、少しだけ悩んでだ後に

「私は、大好きで特別な1人が喜ぶ顔を想像する

その人が好きな人を演じてるだけさ

"偽物"を日常的に"演じて"しまってるからこそ

私は、"()"が分からなくなるけれど

この家では"理想"を得るには"自分"を捨てないと

評価が貰えないというだけ

兄さんは、今のままで良いと思うけど」


真剣に、そう話す妹の顔を見て

僕は彼女のように、なりたいと思った


誰かの理想は妹が理想にしよう


少し男らしいけれど、普段の妹はアヤメは

とても女の子みたいで可愛らしいから


誰かの幸せは‥‥‥‥そうだ


少し天然な少女にしようか‥確か名前はリコリス


彼女を少し見て素敵だと思って

話しかけたけれど彼女は見てくれなかった


けれど彼女は、とても優しくて素敵な人だった


なんせ妹が信頼している人なのだから


そんな彼女や妹から祝福の言葉を告げられる


嬉しい


幸せだという気持ちを知れた


だから、理解した


そうか、これが誰かの為の理想の幸せと評価だと


わかったなら演じられる


僕は、再び演じるのだ


誰かの為に


自分すらを犠牲にして

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