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メモ(おとちが)  作者: riyo
リコリスと花 編
27/204

私の舞台 -side サルビア-

ーー舞台


転生する前でも今でも舞台に関わる事が多かった私


けれど転生前では主演なんて無理だと思っていた


理由は簡単で私よりも演技が

上手い人が何人も存在したからだ


作る事も演じる事も大好きだったけれど

私が転生前に主演を演じる事はなかった


けれど、今の世界は私にとって幸せな場所だった


自分が考えた物語で1から歌劇や舞台を


そう昔は考えていたけれど

私は歌を作る才能は無かった


楽器を弾く事は出来たのたが

詩を綴ったりという才能は無かった


だから諦めていたのだ


私が1から歌劇や舞台を作れないのだと


でも転生してリコリスとアヤメに出逢えた


私の理想的な演技者のアヤメと

‥私のない才能を持つリコリス


この三人なら何でも出来る気がする


私達の考えた舞台の幕が上がる


‥これは、報われない私の物語だ


私が恋をしたのは元女性だった


男性の心を持っていたのに

私は彼を女の子にしか思えなくて私は断った


でも物語でなら幸せになりたかった


どうしてもどうしても私は彼が好きだったのだ


性別も心にも偏見は無かったのに


どうしても彼を彼を好きだったのに


私は世間体を気にして彼の告白に答えなかった


そして私は後悔をしたまま死んでしまった


これは私が生前に出来なかった勇気の物語


()()()を気にする事をなく


ただ彼という存在を愛する存在に


私達が考えた歌が聞こえる


"体と心は歪で不器用な僕だけども

貴女を愛しているんだ"


"私の心は決まってる

答えは貴方を好きって事よ"


"なら僕と行こう

何も気にしない居場所へ

君とならば君と居れば

幸せだから幸せだと思わせるから"


ーーそう


私は後悔した


でも此処では後悔しない


私は私が好きな人が

ゲームと違っていても絶対に好きなれる


私は、もう後悔はしない


"ゲーム"じゃない彼を


正真正銘、今を共に生きる"彼"を愛してるのだから


此処はゲームじゃない


だから死ぬ前に後悔するより


今を大切に


大好きだと大切だと思った人と


これからも時を刻んでいくのだから

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