王子様(女の子)の登場です
女の子の中でも男性みたいな顔立ちで
まるで御伽噺の王子様みたいな女の子が
[リコ花]のキャラクターの中には存在する
そのキャラクターの名前は‥アヤメ
彼女が転入して来たのは
私が三年生となり
サルビアと同じクラスになった時の頃だった‥
ゲームの時から人気投票では上位に居るアヤメは
エンディングも他キャラクよりは
比較的にマシな方だった
一番マシと言われるサルビアの次に
比較的に普通な恋愛をする彼女
そんな彼女とのフラグって何なの?と思っていた時
ーーフラグとは早かったのだ
私の席の隣が空いており
彼女が座る事にとなった
教科書も届いて無いとの事だったので
当たり前のように見せてあげて
学校の案内もしてあげた
それがフラグだったなんて
私は後でサルビアから聞いたのだ
‥絶対に知ってたよね?
席が隣になった時からサルビアは
ずっとニヤニヤしてたけどさ‥
放課後に彼女は嬉しそうな顔で
「まさか、王子様がね来てくれるなんて!
もう最高の気分よ
で、彼女を是非とも舞台に招待したいの
リコリス、今年は同じ演劇部ね!」
「あの、サルビアさん
私、フリージが推しなんですよ?
確かに舞台に立つとカッコ良さそうだけど
私を、私を巻き込まないで」
「大丈夫よ、フリージアとプルメリアも
誘えば万事解決だわ〜2人も舞台で輝けそうだしね!
歌うミュージカルなシナリオを
私が書けばいいだけだからね!」
「行動力と言動力が凄すぎて何も言えないよ‥
けど私が間違えてアヤメの
フラグを回収したらどうするの?」
「それもそうね
彼女もクロユリと同じ一目惚れ系だしね‥」
「サルビアさん、初耳やで?
はっ、私、思わず前世の関西弁が出てしまった」
「あら?そうだったかしら?
まぁ大丈夫よ、ちゃんとしたフラグは
回収しないように私も作るからね
それにフリージアとプルメリアが居れば
2人との好感度も上げれるわ、たぶん」
「たぶん…なんだ‥」
「ここはゲームじゃないから
愛と友情は育てなくちゃね、今のうちに」
「めっちゃ良い事を
言ってるんだけど巻き込む前提なんだよね‥」
「あ、クロユリも誘う?」
「‥聴いてないし
クロユリは大丈夫です、間に合ってマス」
「ま、そうよね
これ以上に懐かれても困るものね
じゃあアヤメ、誘ってねリコリス」
「私が誘うの?」
「当たり前よ!
大丈夫、断られないからね」
「安心するところ、そこじゃないと思うよ‥」
渋々ながらも私は
隣の席のアヤメに話しかけて演劇部に誘った
彼女は王子様スマイルで心良く了解してくれた
ついでにプルメリアとフリージアにも
話しかけて演劇部にへと入部する事を誘い
プルメリアが了解してくれたので
私、サルビア、アヤメ、フリージア、プルメリアは
今年は同じ部活にとなったのであった‥




