決められた運命のフラグを回収しました
私はサルビアから話を聞いて
近いうちにフリージアが私に近づく事が分かった
サルビア曰く運命の選択でありフラグらしい
ゲームではなかった所謂、設定のフラグ
彼は私に確認する為に来るのだが
危険な事はしないと聴いてたので安心はしていたが
いざ推しを目の前にすると
本当に興奮してヤバくなりそうだった
声をかけられて彼の姿を見たときに
一瞬、声が裏返りそうになった
‥はぁ‥イケメンだわ‥フリージア
聴こえた声がゲームで遊んでいた頃と同じ声なのは
前の会話の時にも理解してたのだが
2人きりは本当に無理だ‥辛いし、しんどい
これが推しをリアルで目の前にすると
尊すぎて話せなくなるやつだ‥
‥あ、そうだ、忘れそうになってだけど理由だ
理由を彼に尋ねないといけないのだ
私の所に来るのは知ってたけど
理由まではサルビアは教えてくれなかったのた
結構、イジワルだよねサルビアって
まあ‥楽しみを奪われるよりは良いんだけど
「あの‥プルメリア先輩の
隣に居た執事のフリージアさん‥ですよね?」
「‥そうだ」
あっ、もう‥無理、寡黙でクールで素敵っ!
イケボで生で聴けるのは良いなって‥
また話が脱線する所だった‥危ない危ない
「それで‥フリージアさん、何か用でしょうか?」
「‥あの‥きみの‥いや‥すまない‥
いざ目の前にすると少し‥聴きづらいものだ‥
‥君はプルメリア様と、どうなりたいんだ?」
「‥どう‥なりたいって
それは普通の友達みたいに仲良くなりたいです!
もちろん、フリージアさんも一緒に」
「‥俺もか?何故だ?」
(そりゃ‥フリージアが好きだからに
決まってるんだけど‥そんな事
本人を目の前に言える訳ないよね!!)
「えっと‥フリージアさんの事も気になるからです!
プルメリアさんとも一緒に居ますし
友達って多いほうが楽しいじゃないですか!」
「‥そういうものなのか?」
「そういうものなんです!
仲良くなりたい人と共通の趣味を探す為に
色々とお話しをしてお互いの事を知って
そして仲良くなって一緒に居て
楽しいって思えたら幸せになれるんです!」
「‥楽しい‥知らないな
俺には必要が無いと言われたから
‥俺の考える事は……両親の望みだけで…」
「‥なら分からせてあげます!私が!
楽しいって気持ちを貴方に
だから必要が無いなんて言わないで下さい
寂しすぎます、そんなの!」
「‥そうか?‥まぁ‥好きにしたら良い
‥俺はプルメリア様の側に良く居るから‥」
「‥そうなんですね、じゃあクラブ活動も?」
「‥勿論だ」
「なら私も入部します
二人と仲良くなりたいから」
「‥そっか‥プルメリア様が喜ぶだろう」
「‥貴方は?嬉しくないんですか?
私が入る事を‥その‥喜んでくれないんですか?」
「‥分からない‥でも‥心は暖かくなった気がする」
「なら、それが嬉しいですよ、きっと
良かったっ!仲良くしてくださいね?
絶対ですから!」
「‥ああ‥でも‥あまり期待しないでくれ」
「期待はしませんけど
色々と"気持ち"を教えてあげます!」
「…そうか、悪かった
君の‥その‥貴重な時間を貰って」
「全然、気軽に話しかけて下さい!
(大好きな推しだしね)」
彼が去って行った後の放課後に
サルビアに伝えると
「さっすが、天然タラシフラグ回収したわね〜
これでフリージアも攻略対象よ、おめでとう」
「ええ!?何処にフラグあったの?」
「悔しいから内緒よ!!
‥なんで公式ブックを持ってないのに
フラグ回収が出来たのかしら、この天然タラシ
本気で凄すぎるわ‥まぁ‥素直に
おめでとうとは言ってあげるわ」
「ええ〜教えてよー!」
「嫌よ、絶対にね」
私は自分の台詞の何処に
運命を変える選択があったのかは
分からないまま
されど時は進んでくのだった‥‥‥




