61話 チートVS暴虐の魔王
頑張って書いていくぞ~!
「どこなんだ……ここ……」
周りを見渡すとさっきまでいた町ではない。見たことのありそうでない草原。その景色に驚きながらも前に歩いていった。人影のある方向に。
走って行くと人影の人は男。不気味な笑みを浮かばせながらこちらのほうを向いていた。
「やっと来た!楽しみだな~!アキ」
なんでこいつが俺の名前を知っているんだ?
そう思っていると、その男の後ろに4人倒れている人の姿があった。その人をよく見てみるとマイ、ナナ、ライ、ヨクだった。眠っているような姿、その光景に少し戸惑った。
どういうことだ……俺の名前を知っていて後ろにはマイたちが倒れている。いや眠っているのか?まあいいや、でも何か町のことと関係がありそうだ。
「おい!なんで俺の名前を知っている!」
「そのことはあとで。僕の名前はザイン。暴虐の魔王って他の人からは呼ばれている。でもね、やっぱり戦いたくないんだよ。平和に終わらせたいからさ!」
その言葉に俺はムカッっとした。
マイたちを眠らせておきながら平和的に?ばかばかしい。全く平和的に終わらせてない。
剣を抜き、ザインに向ける。するとザインも剣を抜きこちらのほうに向けた。
「アキ。君は死なないといけない存在。これは『テンセイシャ』様の指示。一瞬で終わらせる!」
テンセイシャか……またあいつの名前が出た。魔王を作り出した7人のテンセイシャ。いったい俺にどんな恨みがあるんだよ……
「うるさい。暴虐の魔王だとしても俺には勝てない。システムコマンド、相手の行動不能」
ザインは動きが止まり、こちらをにらむ。声が出ないのか、口パクで言ってきた。「おまえはばかだ」と。
「は?何を言ってるんだ?」
そう言った瞬間、時が止まる。周りの色がモノクロに変わり、ザインだけが色のある状態。システムコマンドで動かないようにしたはずなのに動き始めた。
「馬鹿だなー。アキは僕の恐ろしさを知らない。時間を操る能力。【時間操力】」
ザインはこちらに堂々と歩いてくる。不気味な笑みを浮かばせながら言った。
「お前はここが墓場だ。じゃあな」
そう言って剣を頭に振り落とす。頭に当たった瞬間、剣にひびが入り割れてしまった。ザインは何が起こったのかと驚いている。そしてアキに色が少しずつ出てきて動き出した。
「ば、馬鹿な……今は時が止まっているはずだぞ!」
あ、あれ?動けるようになった……どうして……
そう思っていると頭の中で声が響いた。その響いてきた声はミユだった。
「アキさん。大丈夫ですか?」
「いや、まあ大丈夫だが……どうやって時が止まってるのに動かすことができたんだ?」
「私は魔法の精霊『ミユ』です!できないことはほとんどないと思ってください!」
少しミユに恐怖を覚えたがザインのほうを向く。見るとザインは驚きながらも怒りを抑えきれずにもいた。ザインの奥には金色に光るものが飛んでいるのも見えた。その金色に光るものが突然しゃべりだした。その言った言葉。それは『助けて』その一言だった。
「ああ。助けるさ。俺は勇者らしいし。それにゲームオタクとして攻略せずにはいられない!!行くぜ!」
ザインは怒り狂いながら魔法陣を描き、そこから剣を出して地面に突き刺す。
「マジック、ダークソード!!」
鋼の色をした剣がだんだん黒く染まっていく。完全に黒く染まったときにザインは力を込めて剣を抜く。怒り狂ったのか、剣を何も考えずに振り回す。
「おいおい……最強にしては馬鹿なことをするんだな!」
そして剣をザインに振り落とす。剣はザインの左腕に当たり、腕が地面に落ちる。痛い、痛いと苦しみながらザインは言う。ちょっとずつこちらに向かってくるがとても来ることはできないほどのスピード。少し笑ってやる、そう思った時だった。
ギーーーン
音が頭の中で鳴り響いた。その音が原因の激しい頭痛がし始めた。何も考えれなくなるほどの激しい頭痛。足や手の力が抜け、剣は落ち体は地面に倒れこむ。
「な、何が……起こった……」
すると手が勝手に動き地面に落ちた剣を取る。自分は力を入れていないのに勝手に。
ザインの方向を見ると空気中に十字架を描いていた。その十字架が描かれたとき、自分のところに向かってきて体に入っていく。入って言った瞬間にまた激しい頭痛、足や手はしびれている感覚で動けない。今の状況に絶望していた。けれどミユだけは違った。
「アキさん。私はほとんどできます。ヒール」
ミユが魔法を使った。回復魔法。だんだん足や手のしびれが取れていく。激しい頭痛も引いていき、立ち上がれるようになった。
「おい……僕の【思考侵入】が効かないなんて聞いてないよ……」
ザインが使っている【思考侵入】は前にしていたゲームの中にあったことに気づいた。
アキの記憶
クリージャイロン
記憶を変え、行動を制御可能。そのときに相手は激しいめまいや頭痛、手足のしびれを伴う。
そんなものもあったっけ。懐かしい。RPGで最強と呼ばれた能力だったな確か……でもその能力を持っているやつを剣だけで倒した。そのおかげで少しだけ有名になったことがある。
「まあ、その通りにはならないだろうけどやってみますか!」
手を前に出して魔法陣を描く。
「行くぞ!ザイン!」
そしてチート対暴虐の魔王という戦いが始まる。
?層の城内
「あら……楽しそうなことをしているわね。まあ、せいぜいがんばるのよ、ザイン」
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