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転生したゲームオタクが本気の異世界攻略  作者: 風大
第三章 攻略再スタート?
56/82

53話 違和感と『マリール勇者記』

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 1層目ボスダンジョン内


 俺たちは早速1層目のボスダンジョンに向かって、

 今入って少し経っているところ。


 モンスターは最初はスライムかゴブリンだらけだからな……

 マイたちはまあ、全然大丈夫なんだよね……


「マジック、プリズン!」


 ライはそう言うと、

 魔法陣がゴブリンの足元に出てきて、

 そこから網が包み込んで、丸の形になってゴブリンたちは捕まった。


「よっしゃ!ゴブリンを捕まえた!30体くらいだと思うぞ!マイとナナとヨク!頼んだ!」


 全員返事をすると、

 マイはゴブリンの後ろに回り込み、

 ナナは魔法の準備をするために詠唱を始めて、

 ヨクはライの魔法で捕まり切らなかったものの駆除をし始めた。


 行動の速さはなかなかいいな。

 でも周りを見てなさすぎる。


「おーいナナ?後ろから普通にゴブリンに剣構えられてるぞ?」


 俺がそういうと慌てだして詠唱をやめて、剣を構えた。


 ダメだな……

 ちゃんとみてないと不意打ちでやられてしまう。

 いくら強くてチート能力だとしても不意打ちでやられる。

 これはゲームでは常識のことなんだよな……


「マジック、ストーンヴィジル」


 ゴブリンの頭に岩の雨を降らせ、

 ほとんどのゴブリンを倒した。


 ちょっとやりすぎたかな……

 あとはどうせライたちがしてくれるだろう。


 思っていた通り、ライとマイが、

 魔法で捕まっていたゴブリンを切り刻んだ。

 まあそれは残酷に斬られていて、俺は少し吐き気がしてしまうくらい。


 うぇー……気持ち悪くなるわ……

 ま、まあいい……

 それよりも1層目のボスダンジョンが少し変わっているような気がする。

 前まではボスダンジョンでボス部屋が5つあったはず。

 なのに位置把握を応用してマップを表示させてみると、

 道が長く続いていて、その奥にボス部屋がある。

 ここからが問題のところ……

 普通であればボス部屋の上は2ステージ目があった。

 けれど今はそれがなかった。

 俺はそれに少し違和感を感じた。


 なんでなんだ?

 ダンジョンが変わっていたら、

 モンスターのいる場所が少なくなってしまい、

 モンスターの数が減ってしまう。

 誰かがダンジョンを変えたとしてもマイナスの面のほうが多いはず……

 どうして……そもそも誰がやったんだ?

 もしできる人とすれば……

 考えられるとしたらゲームだとゲームマスター。

 この世界をもし変化させれる神がいるとしたら……


 とりあえずそんな神がいるのかをライたちに聞いてみた。

 ライやナナ、マイは首を横に振ったが、

 ヨクだけ目を輝かせて知っていると言ってきた。


 多分これは本だ……

 本好きのヨクが食いついてきたら大体本になってるからな。


「ヨク?詳しく知っているなら教えてくれ」


「分かった、まず本を渡すよ。マジック、本移動」


 ヨクは魔法陣を手のひらサイズに出したかと思えば、

 そこから本が出てきた。

 言われた通りまず本を読むことにした。



【マリール勇者記】


 私はもともと死んでいた。

 転生してきた者だ。勇者である。

 この世界が平和な時。世界に神がいることが分かった。

 その神は創造神でありながら破壊神でもあった。

 ここにその神の特●を記す。


【●造】

 これはスキルともいえるらしい。

 言うとしたら【創●スキル】という。

 頭の中で創造したものを10●で作り上げる能力だ。


【●壊】

 創造と同じくスキルともいえる。

 これは【破●スキル】。

 自分が破壊したいものに触れて十字を描くと、

 全部ではないらしいがほとんどのものが壊せるらしい。


【●●】

 全て●が●●●●●。

 変え●●●●●。


 これに気を付けなければいけない。

 神を倒すにはそれに同等の力が必要になる。

 私の力、【無●能●●放】でも無理だった。

 これを書いている場所は【悪域】。

 もう数日の命だろう。どうにかこれが地上に届けばいいのだが。

 頼む、神、いや、【●●●●●●】を倒してくれ。

 ………


 まだいろいろ続いていたが一旦本を閉じた。


 ところどころ黒いインクのようなものがあってみれないところがあったな。

 かなり重要そうなものまで見えなかったから少し困る……


 マリール勇者記はマイたちには何を書いているのかが分からないらしい。

 ヨクでもずっと本を見ていたけどこの文字を知らないというほど。

 俺がミユに聞くと、この文字は日本語。


 ん?日本語……ていうか最初に【転生】って言ってたよな。

 もしかしたら俺と同じテンセイシャなのかもしれない。

 いや、絶対そうだな……

 まさかまだ全然いたとは。


「アキさん、この本を読めるんですか?」


 みんなが驚いた顔で俺のほうを見つめていた。


「ああ、ところどころのインクみたいなものも見えたらよかったんだが」


 そういうと目を丸くさせて棒読みで、

「へー、そうなんだ」とだけ言われてボスダンジョンの道をまた歩き始めた。


 ちょ、ちょっと……みんな冷たいなー。

 何か手掛かりになるはず、取っておこう。


 俺は【ストレージ】の中に入れ、

 また攻略を再開した。

 そのときかすかに女の人の声が聞こえた。


「た……た……す…け」


 なにか聞こえたような……


 そう思っているとマイたちに。


「早く来てよ!」


 と少し怒り気味に言われ、

 このことはあとにしておこうと思って攻略を再開した。


「なんだったんだ……あの声…」


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