表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クトゥルフ短編集  作者: 異次元からの猫
33/42

飛び廻る白蛇

疲れているからか、口唇ヘルペスが治りません。

<飛び廻る白蛇>に関する実験と考察


 世界旅行記、第三篇に登場する<飛び廻る白蛇>に関する、実験と考察の結果を記す


 Ⅰ.白蛇の生態

 白蛇と呼ばれているが、その姿は蛇とは似ても似つかない。

 見た目は白い糸の様な姿をしている。頭はなく、肉眼では体の前後の判別はがつかない。その体は肉眼では確認できない鱗で覆われており、この鱗の向きで前後を判断する。この鱗と細長い体から<蛇>と呼ばれているようだ。


 生き物の体の中に住む。特に膿の中が好みのようだ。膿への定着率が非常に高い。

 一度定着すると、自らの膿のような物を形成しそこに住み着く。これは、表皮の中に体を丸めて納めているせいで、このような形態になるらしい。

 また、好物の関係から、頭部に住むことが多い。その場合は、口唇ヘルペスの様な症状になるので、口の回りに膿ができる。


 食べ物は動物の脳を好む。

 基本的には、鼻の中の一番薄い骨に穴を開け、体の一部を入れて捕食をする。しかし、頭蓋骨を直接通ることも可能なようだ。捕食をする際、膿と血が混ざった物をばらまく。

 捕食ペースは一日10グラム前後といったところ。

 →追記:成長するにつれ、一日の補食量が増加することを確認。


 非常に高い擬態能力を持つ。

 脳を食われた動物は、それに気づかず食い尽くされる時まで普通に活動する。このことかてら、<蛇>が高い擬態能力で脳の機能を行っている事が考えられる。この仮説は、電気信号や血流量を調査した事で証明できたと考えて良いだろう。


 Ⅱ.臨床実験結果

 検体が手に入ったので、臨床実験を行った。その結果を記す。


 感染方法

 鼻や口の周りに感染させるのが良いと考えられるので、スプーンやフォークなどの食器やティッシュに付着させ、相手に使用させる方法を取る。


 感染後経過

 おおよそ、動物実験から得た結果と同等の物が得られた。

 新たに得られた結果については下記にまとめる。


 思考能力の上昇

 単純な計算や記憶力などが上昇していることが観察された。試験を行っていないので、断言することはできないが、仕事で教えたことをメモをせずに全て覚えていられるようになったことから、正しいと思われる。


 耐久力の上昇

 脳の耐久力が上昇していることが観察された。具体的には、睡眠がほとんど必要なくなり、性能の低下も見られなかった。


 意識の低下

 個人としての意識が薄らいで、自由意思や応用力が低下していた。ロボットの様なと言うのが分かりやすい例えになる。

 これは、徹夜等といった、脳の疲労が溜まる状況で顕著に見られた。また、脳が食われるにつれて増えていった。最終的に、体の自由もなくなるのではないか。


 以上の結果から、飛ぶのについていくのは難しい事が考えられる。


 Ⅲ.<飛ぶ>ことについて

<蛇>は対象の脳を食べ尽くすと、卵を残して<飛び廻る>。

 先日手に入れた覗き石を使い、追ってみると寄生した生物と似た生物がいる世界に飛ぶ様子。これは、本に合った記述に合致しており、正しいことが証明された。


 となると、意思を保ったまま共に飛ぶには<緋色の証>なるものが必要になるのだろう。こちらについては、記述が少ないこともあり、探すことは難しい。

 よって、現在の方法を探るのは中断し、他の方法を探ることにする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ