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混沌を導く七人の調停者──世界を壊さず守る者たち──  作者: 稲光アルキメデス
 終氷ノ黙示録

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終氷ノ黙示録 第肆話

グラキエル戦は終盤?なのかな


毎日投稿してる人ってすげーな!

真っ白の虚無が広がる空間にひとり立ちあがったセレスは、もはや迷いを抱いてはいなかった。長きにわたり彼女を覆い隠していた氷のペストマスクが、鋭い音を立てて亀裂し、白い霧と共に砕け散る。透きとおるような肌は冷ややかな光を宿し、均整の取れた輪郭には一片の曇りもない。澄んだ瞳は氷晶の奥に秘められた蒼を思わせ、見つめられれば心の奥底まで凍りつくような錯覚を覚える。あまりの整いように、温もりさえ拒むその美貌は、人を魅了しながらも近づけさせぬ孤高さを湛えていた。冷気が奔流のごとく広がり、天地すら震える中、彼女の存在はただひとつの真理となる、、、、、、──「姉の復讐」という揺るがぬ決意。その姿はもはや人を超え、抗う者すべてを黙らせる威圧と、輝きを放っていた。


セレスは右腕を高々と掲げ、結界に満ちる膨大な魔力と冷気を一点に収束させていく。その姿は虚無を支配する覇者のようで、世界の呼吸すら彼女の手へと吸い寄せられるかのようであった。


蒼白の光に包まれ、彼女の手に現れたのは現実を拒むかのような氷剣。刃は大気を震わせ、触れぬ者の心すら凍らせる。込められる魔力は、氷山をも断絶し、世界の理を削ぎ落とすほどの神秘を帯びていた。


身動きが取れず、魔力制御すら破壊され、這いつくばる害蟲のもとに絶望の一振りが向かっていく。


誰もが理解する、断絶の中に消えるのだと......。




それから30分ほど経っただろうか......零獄ノ檻が開かれる、見えたのはグラシア・パピリオ。世界は思っただろう、セレスの勝利だと。

     約束されただろう、しばらくの安寧と秩序が。



そう思っていたのは一瞬。

 引きちぎられた羽、断絶された身体が白き虚無の世界から力なく敗者たちが降り落ちてくる。世界が終わる音もなく。


さらに目の前には、白目を剥き完全凍結されたセレスの姿が静かに残るのだった。


セレスの敗北とともに。そして、霊界の女王が負けたという信じられない事実とともに。


「さあ、世界を原初の冬に還そう」

グラキエルの一声が響いた瞬間、空間が裂け、底なしの闇が口を開く。


そこから這い出す無数の眷属たち。中にはグラキエルの純魔力のみで構成された王種なる化け物が数体作られた。そいつらは世界を新しく塗り替えるため無数の眷属を連れ、古今東西に散らばっていくのであった。

それらは永久凍土の森に潜む存在たちを、息絶えるまで静かに、確実に、喰らいつくしていった。


【魔王領】   オムニヘルヘイム


魔王領の外縁に、異様な静けさが満ちていた。

その静寂を裂くように、グラキエルの眷属たちの影がじわりじわりと迫ってくる。

一匹の悪魔がようやく異変に気付いたが、その瞬間にはもう彼の運命は閉ざされていた。

押し寄せる闇の奔流に触れた途端に、声を上げる間もなく、彼の存在は津波に呑まれる力無き人間のように、無音のまま掻き消えていった。


魔王領を高速で移動し荒らしまわる存在、異変?に巡回中の幹部が気づく。

「無敗将ダルク」言葉を持たず、感情すら持たない。他を押しのける圧倒的実力のみで魔王軍幹部にまで上りつめた。魔王に絶対服従の最強の殺戮兵器、肉弾戦特化型の巨人である。身長は7~8m級、2本の剛腕は地面すれすれでぶら下がっており全身緑色、顔はツギハギだらけで、その外見をもってして他生物を恐怖に陥れる。唯一履いているピンク色のショートパンツは感情を失う前に母親からもらったプレゼントらしい。


「エザ、、、、オデノエザ」

ダルクが何かを発したかと思えばその巨体には見合わないほどの速度で大地を揺らしながら異変の方に向かって走っていく。


一瞬だった。

ダルクが黒い物体とすれ違った刹那、ダルクの右腕だけが地平の彼方へ飛んでいたのだ。ぽかーんとするダルク。

首を傾けながら不思議に思う、右腕はどうなったのか。黒い物体はどこへ行ったのか。「ウデ ウデガ ナイ」 「エザ エザモ ナイ」

こんなことは初めてだった。ほしいものが手に入らず、当たり前にあるはずの腕がなくなったことが......。

ダルクは自分の中で何かが込み上げてくるのを感じた。

基本的に魔法は自分の魔力と自然界に満ちている魔力を混合させて少しでも節約してつかっているんだよね!でも、世の中の化け物クラスは自分の魔力(純魔力って呼んでる)をそのまま使ってもっとすごいことをする。

魔王軍vs月夜を這いずる漆黒の蠍


はたして、無敗将ダルクは強いのか......

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