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第21話『僕は…Homo sapiens…』

はい、どうも二日ぶりです。

ちょっと用事があって予約掲載してみたんですけど…無事に投稿できてるでしょうか?

第21話…


もしも登校する時に、右ではなく左に曲がって、

女の子にぶつかったら……


第21話『僕は…Homo sapiens…』


……………………………………






これは数年前の事…

とある国に…二人の幼い兄妹が住んでいました…


その国は治安が悪く…

両親のいない彼ら兄妹は生きる為に何とかして働いてお金を稼ぎたくても…まともな仕事に就けません…


兄は…妹を食べさせていく為に…

どんな事だってしました…


イケナイ薬を運んだり…

人から物を盗んだり…

嘘を吐いて騙したり…


自分の身体を弄らせたり……………………………


とても汚いことをし続けました…


誰も…まともな人間として扱ってはくれませんでした…


ある日まで…


ある日、兄は買われました…


暑いのに…黒い服を身に纏った東洋人の若い男に…


若い男は…兄を一晩買ったっと言うのに…何もしませんでした…


ただ…話し相手になって欲しいと……それだけでした…


彼の話しは…外国の…色んな出来事の話…冒険談…失敗談…とても面白い話しでした…


兄は思いました…


妹を連れ…自分も外の世界に行きたいと…

ドブネズミの様に死の臭いを嗅ぎ続ける小さな世界から抜け出したいと…


そう思いました…


しかし…それは叶わぬ願い…一日が生きるのがやっとな兄妹にとって…そんな事…


『…君…外の世界に行きたいのかい?』


『……え…?』


『…行きたいのだったら…僕が連れていってあげるよ…』


『……け、けど……』


『大丈夫…君の妹もだ…つか、ここにいたら君たち兄妹は…この国と同じで未来はないからね…』


『………………………………』


突然の…誘いの手…

それは…兄の人生を全てを変えた…運命の手であった…


『……なんで…なんで…?

なんで、おじさんはそんなやさしいことするの…ぼくみたいなやつに…?』


何で…この男は…兄を…人間として見てくれたのだろうか?


『気紛れかな…?つか、僕はお兄さんね』


『きまぐれで…』


『偶々…僕は今日、この宿に泊まって…偶々話し相手が欲しくて…

そしたら偶々君が居て…君は僕の話しを聞いてくれて…

偶々…僕は君たちに同情しただけさ…』


別に…ヒーローを気取ったり…偽善でもない…

それは人の出逢い…


偶然の…出逢いなのである…


『…そういや君の名前は…?』


『……解らない…』


『解らない…?』


残念なこと…この兄妹二人に名前は無かった…

それでもなくても問題はない世界だったからだ…


しかし…そんな世界も…もう終わり…これからは…名前で呼び合える世界が待っている…


この男のおかげで…


『…ねえ…おじさんは…?…おじさんはなんてなまえなの?』


……彼の名は…


『牧士 砂間田…牧師って呼んでくれ』







…………………………………………

…………………………………………


そして時は今!!!


部長の目の前に現れた!!!!

最強のハンター!!!!!!!!!!!


サーモマン!!!!!


「成程…僕を待ち伏せしていた訳か…」


「…まっ…そうなるな…」


サーモマンは…拳銃を引き抜き…銃口を部長に向ける!!!!


「早速だけどさ…お前…死ねよ!!!!!!!!」


不味い!!!

戦闘向きの能力者ではない部長にとって、拳銃を持った相手は非常に不味い!!!!!!!


即ち、

「ピンチだっ!!」


ならばどうする?


逃げるしかない!!!!!


「錯覚の擬態イリュージョン・ミミック!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


すると!!!部長の身体はまるでカメレヲンの様に周りと完全に擬態してしまった!!!!!!!!!


これで誰も部長を捉える事は出来ない!!!!!


部長は走り出した!!!!

音を立てないようにだ!!!!!!!!!!!!



だが!!!!!!!!!


「馬鹿め………死ねよ!!!!」


ダキュン!!!!!


サーモマンが弾丸を放つ!!!!

そして………


「ゴファ!!!!!……な、何故、僕に?!」


部長の肩を……貫いた……



何故?!!

完全に見えない筈なのに何故?!!!!!!!


「おっと…言い忘れていたな…俺の能力は『熱を探知できる能力』!!!!!!!!!!!」


コイツは不味い……

部長は姿は消せても…


熱までは…体温は消せない…


「…フウ…どうしようか………参ったなぁ…」


「そうか…じゃあ、死ねよ!!!!!!!!!」


ダキュン!!!


再び放たれた弾丸は部長の腹を貫く!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「ガファ!!!クッゥ!!…」


血が…激痛が……身体中に…


「さあ…トドメ!!!!!」


「ま、まだだ!!!」


痛みに耐えながら部長は、貫かれた肩とは逆の腕で、手でそれを取り出しサーモマンに投げつける!!!!!!


それは………


ピカァ!!!!!!!!!!!!!!


「くっ!!!目があああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


そう!!!

それは閃光弾!!!!!!!!

激しい光が辺りを照らす!!!!!!!!!


目がチカチカしながらも…サーモマンが目を開く

しかしその時には…


「アイツがいねー…」


近くに部長の反応は無かった…



「逃げたか…あの怪我でか…」


二発の弾を喰らって…逃げたのか…中々タフである…


「まあ…どちらにしても、奴は袋の鼠…遠くには行けねぇ…待っていやがれ…直ぐに殺してやるぜ!!!!!!!!」


サーモマンは部長を追い掛ける為、セキュリティルームから飛び出した!!!!!!!


部長は無事に逃げ切れることができるのか?!!!!!




……………………………………………


「ハアハア……ハハハ…どうしよう…参ったな…コレ…」


何とか…サーモマンから逃げる事に成功した部長…


だが…それは一時的なものだ…


奴は必ず追ってくる…


この間に何か策を考えなければ…


「……外に逃げるか…?…ないな…それは…

じゃあ…上の階の魁斗君たちと…」


合流するか…?


(そうだ…魁斗君なら…何とかしてくれる筈だ…

あの魁斗君なら…)


倒せる…と思った時である…


「ッ!!!!ゴホ、ゴホォ!!ガファ!!!ゲホゲホ…」


突然咳が…

口を右手で抑える…


やがて咳は止まった…


そして……

右手を見てみると…


「……………何だ………………血が………」


どうやら…吐血してしまったらしい………


吐血だけではない…

左肩は貫通し…

横腹は抉れて…内臓はズタズタだ……


「………ハハハ…なんだ…血だらけじゃないか……僕……」


部長は悟った……


魁斗たちとは合流できないいと…

彼らは全力で最上階を目指しているのだ…そんな彼らにどうやって合流しろと言うのだ?


仮にだ…もしも合流出来たとしても…どうする?


今の自分に何が出来る?


怪我人である自分は…魁斗たちの邪魔にしかならない…


下手したら…この作戦そのものが…全て無駄になってしまうかも知れない…


ならば…


「…………偶にはさ…先輩らしいところ……見せないとね…」






……………………………………………

そして…部室…


牧師は作戦の通り…PCによる遠隔操作で、魁斗たちをサポートに徹してた…


ピピピピピピ♪


ケータイの着信音…


牧師はこの時は、例え雪子先生からの連絡ですら無視しようと考えていたのだが……

相手が息子からだった為…ケータイを手に取った…


『……やあ…父さんかい…?』


「どうした…何かあったのか?」


『いや…大した事じゃないよ…ただ言いたい事が有ってね…』


「言いたい事…?」


作戦中だと言うのに…一体何を…


『ああ…その前にさ…もう焼き肉を食べに行く店の予約は済んだかな?

もし済んでたらさ…



          “一人分”キャンセルしてくれないかな?』


キャンセル…?


「ど…どう言う意味だ…?」


『そのままの…意味だよ………ウッ!!ゲホゲホ!!!!」


さっきから様子がおかしい…

息も荒い…

何時もの性的興奮している荒さじゃない…


これは…生命いのちを燃やす荒さだ…


「お前!!まさか!!!」


その生命を!!


『父さん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


「っ!!!」


『黙って………聞いて…くれないかな?』


「……………………越智無…」


感じる…

強い覚悟を…


『先ずさ…僕の机の上に置いといた…封筒があるからポストに出しておいて…

…イベントの為に描いた…自信作だから……』


「…………………………………」


『父さん……僕は幸せだったよ……父さんと出逢えて…………』


「…やめろ……やめてくれ…それじゃ…それじゃまるで…」


まるで………

…『 』ぬみたいじゃないか……


『父さんが初めてだった……僕や妹を…ちゃんと…人間として扱ってくれたのは…』


「…気紛れだよ……偶々さ…だから……だからさ…頼むから…」


帰って来てくれ……


『父さんのお陰で……外の世界の事を沢山知れて…後輩も出来て…楽しかった…よ』


「いくな……いかないでくれ………

          お前がいなくなったら…鈴鶴は……」


『妹を……頼むよ…』


「…越智無…」


『…魁斗君たちも…』


「……ああ…解った…解ったからさ…」


『わがままな…息子でゴメン…

父さん…“今まで”ありがとう…………

                  そして…







                       さようなら…』


プツン……ツーツー…


それは…通話が途切れた音……


「                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                」

牧師の叫びは……最早…音になっていなかった…………





……………………………………………………………


さて…言いたい事は言い終えた…


後は…自分自身である…


奴を倒す…それだけだ…


だがどうやって奴を倒す?


奴は熱を探知できる…不意討ちを狙った所で、バレるのが落ち…


なら正々堂々と…銃撃戦でもするか?


この怪我では、まともに銃すら握れない…無理な話だ…


なら…方法は一つ…


「……常識を………超えてみせろよ…僕!!!」


部長は走り出した!!!


あるところへ!!!!!!!


勝利の為に!!

仲間の為に走り出す!!!!


その生命を燃やしながら!!!!!!!!!!!!





…………………………………………


サーモマンは部長を探し続けたが……

何処にも見当たらない……


だが…あの怪我ではそう遠くには行けない筈…


なら…場所は一つしかない……


サーモマンは…

     地下へと降りていく……


そして…地下室…

即ち…あの噂の武器庫である…


その武器庫に…サーモマンが足を踏み入れた瞬間であった…


ガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!!!!!!!!


「なっ?!!」


突然、入口のシェルターが閉まってしまった!!!!


「ハアハア…ゼェ…グッ、ガハッ…良かっ…た…のかな…?

こんなホイホイ…ついて…来ちゃって…さ…」


閉まった原因…

それは部長が…手動でシェルターが閉まるレバーを引いたからである…


だが…部長は全身血だらけ…正に虫の息だ…


「たく…やっと見つけたぜ…中々ナイスなアイデアだな…」


サーモマンが拳銃を引き抜く…


「この地下シェルターは、武器庫であり、非常用シェルターでもある…

壁は耐熱装甲材でできていてな…お前を探知する事ができなかった…

けどな……


“探知できない”って事は逆に此処にしかいないって事だ!!!!!!馬鹿めッ!!!!!!!!!」


銃口は…部長を狙う…


「結局…お前は…袋の鼠なんだよ」


だが…部長は脅えない…


「僕が…鼠だって…?違うな…」


そう…彼は…部長は…

山梨 越智無は………


「僕は…Homo sapiens(人間)だ…」


そう…部長は人間だ…

一人の人間だ…


そして…

「人間は…ね…罠を張るんだ…」


「何言ってやがる!!!そんな怪我d、」


その時だ…


ボッ!!ボォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



辺り一面が…炎の海に…


「なっああぁぁ?!!!!」


「フッ……君の…負けだ…ゴホゴホ…」


部長の周りに転がっているのは…

空になった工業用のオイルの缶!!!!!!!


部長は事前に部屋中にオイルを撒き散らし、火をつけたのだ!!!!!!!!!!!!


「この俺を焼き殺すつもりか?!!!!!!!!!!!!!!

ハン!、馬鹿め!!!!発想は悪くねーが!!!

ここは“密閉されたシェルター内”!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

火なんて直ぐに消えちまうぜ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


その通り!!!!

火は消えてしまうだろう!!!!!!!!!

だがその時は!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


「馬鹿は…ゥッ……君だ…

もし火が消えたらさ……………








“このシェルター内の酸素”はどうするんだい?」


「ハッ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


消えると言う事は…そう言う事…


酸素が無くなる事である…


「お、オイ!!!!!!!!シェルターを開けろよ!!!!!!!!」


「…やだね」


「お前だってまだ死にたくねーだろ?!!!!!!!!!!!!」


死ぬ……か………………



「そうだね…死にたくはなかったね…けどね…………


                     僕は…これから死ぬんだよ……」


寂しげな笑顔…

覚悟はある…

心残りは…………………ないわけではないが……


「…………………焼き肉かあ…………………

                    行きたかったなあ………………」


「くそやろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


ダキキキュュュン!!!!!!!!!!!!!!


放たれた弾丸が……


(父さん……魁斗くん…皆…)


『あにさん…いや、あんちゃん!!ちがう…兄さん!!!

うーん…にいにい!!…ちがう…どのよびかたがいいかな…?』


『いいよ、お前が呼びやすいので』


『じゃあ、おにいさま…うん、おにいさまね!!』


『解った解った…それで良いよ…』


『はい、おにいさま♪』


「…鈴鶴……」


放たれた…その弾丸が…

美しい…部長の…山梨 越智無の…顔面を砕いた……


山梨 越智無…

三発の凶弾に直撃し…

その若き生命を燃やしきる…………








…………………………


炎が燃えさかる中…

サーモマンは必死にレバーを上げようとするが………


「何でだよ!!!何で、死んでるのに手を離さないんだよ!!!!!!」


死体の手が…意地でもレバーから手を離さない…


「離せぇ!!!!離せよ!!!!!!

火が来ちまうだろぉぉがぁあ!!!!!!!!!!!

火が!!火がああああああ!!!!!!!!!!!!!!

火がアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァー!!!!!!!!!!!!!!!!!」



…部長の勝ちだ……


去らば…部長…

その魂は……永遠に……




……………………………………………………………………


「なあ…今、部長の声が…」


「どうかしたか魁斗?」


「いや…何でもねぇ…」


警備ロボを無事に全滅させる事に成功した魁斗たち…

彼らは次の階を目指す為…新たなエレベータに乗り込んでいた…


その時…魁斗は部長の声を聴こえたような…気がした…

その声は…物凄く…哀しい声に聴こえた…


「魁斗先輩!!着きましたよ!!」


このエレベータでも最上階には行けない様であるが…

もう大分、上の方へとは来ている…

アスカの元へ、確実に近付いている筈だ…



エレベータが止まり、やがて扉が開く…


この階に魁斗たちを待ち受けていたのは……


「なっ?!子供?!!」


「何でこんな所に、幼稚園も卒園してないような五歳ぐらいの双子のお嬢ちゃんがいるんだよ?」


「さ、さあ…?」


和琴の言う通り…まだ遊び盛りな五歳ぐらいの双子の少女が…何故こんな所に…?


「こんにちは、おにいさん、おねえさん、おじさん。

わたしのなまえは、ロロ!!」


「あたしはリリ!!」


二人の名は、姉がロロで、妹の方がリリ…

二人は双子…そして…


「ここからさきには…」


「いっかっせませ~ん♪」



能力者である………………………



第21話…完


次回、第22話『神速の解説』


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