表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白紙に綴る夢  作者: 緋絽
68/111

手がかり


こんにちは


改めまして、南沢 朝弥の作者の秋雨です


長い間更新しなくてすみません

屋上に人影が動いているのが見えて、とっさに叫んだけど遅かった。

ばしゃっ!と、豪快な水音と小さな悲鳴が上がった。

「っ、いた……」

一度屋上の写真を撮って、そっちのほうを向く。

「に、西川君っ、大丈夫!?」

「……あーあ、真っ黒けだ」

茜に突き飛ばされたらしい吉野と、真っ黒になった茜がいた。

思わずシャッターを切ったのは仕方ないと思う。

「全く、落ちなかったらどうしようか……」

黒くなった服を伸ばし、水気を切る。

「その前に犯人を捕まえないとね。ふふふ……」

こ、怖ぇ……。

「あ、あと朝弥」

「な、なんだ?」

「写真、消してよ?」

「イエスボス!!」

にっっっこりと笑う茜にはぜってぇ勝てねぇ……。

「西川君……あの………」

吉野が俯き加減で寄ってきた。

「ごめんね、大丈夫……じゃないよね」

「まあ、制服はもう使えないかな。でも犯人に弁償させれば良いし、問題はないね」

「本当にごめんね」

吉野は持っていたハンカチで茜の顔を拭いた。

「え、よ、汚れるから!」

「いいの、このくらい」

なんか良い雰囲気だな。

って、そうだ、屋上!

思いついた瞬間、走り出した。

後ろで声が聞こえたけど気にしない。

階段を駆け上がる。

そして、屋上の扉の前。

ここまで来るのに、誰とも会わなかった。

ということは犯人がこの先にいるかもしれない。

大きく息を吸ってドアノブを握る。

勢いよく扉を開けた。

「…………あれ?」

誰も、いない。

「あー、くそっ」

逃げたあとかよ……。

ため息をひとつつくと、ゆっくりと階段を下りた。


「おかえり。その様子だと犯人いなかったみたいだね」

さっきよりマシになった茜。

「おう……。誰もいなかった」

「そう」

吉野から受け取ったらしいハンカチで眼鏡を拭いてかけた。

「あ、そうだ。新事実発覚したよ」

「え、マジ!?」

「マジ。この黒いやつ、黒の絵の具を溶かした水だ」

墨汁じゃなかったのかよ………。

あ、そうだ。

「オレも写真撮ったんだった」

「ほんと?ちゃんと写ってたら大手柄だよ!」

カメラの電源を入れてデータを見る。

「えーっと、これこれ」

「え、これ?ブレてるけど………」

眉間にしわを寄せている茜を見ながらふふ、と不敵に笑った。

「このくらいのブレなら全然問題ないぜ。修正かければいいだけだし」

「流石。カメラのことだけは詳しいね」

「当然!」

とりあえず、このことを真実と由輝に知らせねーとな。


女子は一体どこに………


次はプー太さん!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ