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部活
あの一件から藤咲さんからのアプローチが多くくるのです。困るのです。
「お前も……スゴいな」
クラスでも人気3番目の山くんが話し掛けてくれます。
「何がです?」
「あの藤咲に唯一食われていない英雄として語られているんだぜ」
そうか………そうですか。補導された理由はそうだったのか。教員に補導されたのか。僕はてっきり、警察にお世話になったと………。
「それはそうと………見られているんだな」
「痛いです……」
僕はモテないとばかり思っていたので嬉しいですが、違ったものですから断ってしまいます。
「俺らの部活に来いよ」
守ってくれるってことですね。




