前へ目次 次へ PR 20/115 じい様 僕はじい様を待っているのですが、僕としては遅いですね。 「すまぬ、すまぬ。この娘がそうなんじゃな?」 「じい様、そうです」 じい様は頷くと、藤咲さんを抱き抱える。僕はビニールシートを被せる。怪しまれるが、仕方ない。隠れながら家まで帰ることにしている。 「じい様、どうすれば?」 「あの事じゃが、親友に頼んである」 公園の前に一台の車が止まる。クラクションが鳴るのです。 「荷台に置くぞ」 そうか、僕には分かりました。荷台に荷物が有っても怪しまれない。