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きえた


 ──は? なにいってんの?



 春貴もみどりも、性別はちゃんと分かる。


 一瞬あっけにとられてしまい、遅れてカイを見る。


 カイの顔は、真っ青だ。



「アキ、いやな予感がする。薪をおいて、父さんたちを呼んでこよう!」



 早く! と叫びながらも、おれの腕を引っ張って家に戻る。おれは転びそうになりながらも、カイについていった。


 玄関前に薪をガラガラと捨て置くと、母さんや姉さん、おばさんたちが顔を出した。



「どしたの? ふたりとも、そんなに慌てて……」


「え……あ、その……」



 おれがいいよどむと、青を通りこして白い顔をしたカイが、狂ったように叫んだ。



「あんな子供、見たことないよ! 俺たちが知らないって、だれ? って小さく言ったのに、こっちを見て笑ったんだよ! 怖いよ! ぞっとしたんだ!」



 カイのことばを聞いて、え? っと思って固まっていると、カイは、母さんやおばさんたちに助けてって言ってた。



 いつもおとなしいカイの変わりように、おばさんたちも驚いていた。


 とりあえずそのちびっこたちを見に行こうとなったとき、おれたちの背中から悲鳴が聞こえた。



 ちびっこたちの声で。



「兄ちゃん! 助けてぇーー!!」


「みどりと夏彦が消えたぁ!!」





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