役立たず
■ 本作について
本作は 世界観設定・アイディア構築・プロット立案をすべて著者自身が行っており、執筆の補助ツールとしてAIを活用しています。
■ 活用の具体的な範囲
自己規範にのっとり制作という一面はありつつも執筆であることは放棄しない方針です。
興味があればこちらをご覧ください→ChatGPT活用の具体的なイメージ[https://note.com/makenaiwanwan/n/nc92cf6121eb3]
■公開済エピソートのプロットを公開中
「主体性・創造性・発展性・連続性」を確保している事の査証が目的です。
https://editor.note.com/notes/n52fb6ef97d70/edit/
■ AI活用の目的とスタンス
本作は 「AIをどこまで活用できるか?」を模索する試み でもあります。
ただし、創作の主体はあくまで自分 であり、物語の本質やキャラクターの感情表現にはこだわりを持っています。
また、すべてを自身の手で執筆される方々を心から尊敬しており、競合するつもりはありません。
ゴウン、ゴウン、ゴウン――。
「ぎゃああっっ! 止めてくれー!」
「うぇああああぁぁぁっ!」
回転するドラムのなかで、数人のギャングたちが悲鳴を上げていた。
大型の回転式乾燥機に捉えられ、ぐるぐる回されている。
熱風は止めてある。死にはしない。
だが、遠心力でドラムの側面に張りつき、身動きが取れなくなっていた。
その様子を、工場内の監視カメラが黙って見つめている。
ドンドン!
そして、別の場所。
ソフィアの陽動にまんまと乗せられ、冷蔵室に閉じ込められた者たちがいた。
ドンドン! ドンドン!
「凍えるー! 出してくれ~!」
「誰かぁ! 助けてくれぇええ!」
冷蔵室の分厚い扉を叩く音が響く。
壁越しに、情けない叫びが漏れ聞こえてくる。
いまこの工場内は、ソフィアが仕掛けた罠で満ちている。
機械も、ロボットも、監視カメラも、すべてがソフィアの管理下にある。
変異島の管理に使われるドローンさえも、彼女がハッキングして投入した。
世羅のサポートを行いながら、ソフィアは別の場所でも動いていた。
ロボットアームでギャングたちを追い立てる。
監視ドローンを飛ばし、進路をふさぐ。
ときにはコンベアを作動させ、無理やり別エリアへ運ぶこともある。
彼女は戦場の裏側で、次々と罠を発動しながら、ギャングたちを追い詰めていった。
「おぅ! ゲボっ! ゲボボボオッ!」
止まる気配のないドラムの回転に、とうとうギャングのひとりが耐えきれなくなった。
次の瞬間、盛大に胃の中身をぶちまける。
「おわっ! きたな……オゴゴゴゴォォォ!」
まき散らされる吐しゃ物。
ドラム内には大人が数人、収まるほどのサイズがある。
だが、それでも密閉空間には違いない。
逃げ場のない悪臭が閉じ込められ、回転によってかき回される。
他のギャングたちも、一斉に嗚咽を始めた。
「た、たすけ……ガボッ! ごええええええっ!」
それでも、ドラム式乾燥機は無慈悲に回り続ける。
そんな地獄の場所に、巨大な影が迫った。
『キミたちぃ? こんなところで何遊んでるわけぇ?』
横倒しに設置されたドラムを、ボスがのぞき込む。
『って! 汚なっ……ってうそでしょ!? なにこれ……くっさ!!』
ボスが悲鳴を上げながら、顔を押さえる。
鉄仮面のような巨大な顔には、目に相当する穴がふたつ空いていた。
そのすぐ下を、ボスは両手で押さえ込んでいる。
明確な鼻のような部位は見当たらないが、おそらく、そこが鼻なのだろう。
「ボ、ボスゥ! たす……たすけ……ゲロロロロッッ!」
『イヤだよっ! 汚いなぁっ!?』
ボスが石と鉄でできた仮面の下で、どんな表情をしているのかはわからない。
けれど、きっと顔をしかめている。
この様子では、部下のことなど案じていない。
汚物と同じ扱いだ。助けようという気など、最初から微塵もない。
ただ無視をして、立ち去ろうとしていた。
「ボスぅううえうっ!!」
情けない悲鳴が、巨大な背中に投げかけられる。
その足が、ぴたりと止まった。
『もうっ! なんでそんなに役立たずなのっ!?』
振り向きざま、ボスは剛腕を振り上げる。
そのまま横薙ぎに、思いきり振り抜いた。
ドギャンッ!
「ヒギィイイッ!」
ガン――ドガン――ゴワンゴワン――!
ギャングたちが詰め込まれていた大型ドラムが、土台から離れ吹き飛んだ。
まるで空き缶を蹴飛ばしたように、壁や機械にぶつかりながら転がっていく。
反動で男たちがほうり出された。
吐しゃ物まみれのまま、床に叩きつけられ、びくびくと痙攣している。
『ほらぁ? 助けてやったよ? これでいいんでしょ?』
返事はなかった。
辛うじて息はしているが、男たちは動かない。
ボスは礼のひとつもないことに腹を立てる。
『なんなのさ! 助けてあげたのに! 礼ぐらい言ってよね!』
しかし、男たちはぴくりともしない。
うめき声すら返ってこない。
『ねぇ聞いてる!? おーい! ……ん?』
ボスが周囲に耳を傾ける。
ふと、別の方向から微かな音が聞こえた。
「助け……寒い……」
冷蔵室の扉が、かすかに叩かれていた。
なかに閉じ込められたギャングたちの声だ。
ノックの音は弱々しく、間隔も長くなってきている。
『もぉぉ~!? マジ使えなッ! なに? そのまま凍って出荷されちゃえば? ボクはぜんっぜん困んないし! もうホントに知らないよっ! 自力で抜けだすか――』
ボスのふたつの穴が、足元に転がる男たちに向けられる。
『キミたちが助けてあげなよ? 仲間でしょ? じゃあ、ボクは忙しいから行くよ。世羅くんを探さないといけないんだから』
そう言い捨てて、重い足音とともに去っていった。
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