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独立宣言文書の配達を終えたブラボー達は当初そのままその国で諜報活動をする予定だったのだが
「別に街中に乾パンの俺達潜伏させてんだしこの国に留まる必要も無いんじゃね?」
と言う訳でそのまま旅に出た。大陸中を回り、各地に俺達を撒いて行けば何れは大陸全てを掌握出来るだろう。ハハハハハ!!
まぁ世界征服を企んでる訳じゃなくて、普通に情報が欲しいだけなんだけどね。出来れば何処かに魔族が隠れて生活してるとか噂程度でも聞けないかなと。人族との比率がね?魔族って寿命が長いから増え難いらしいんだよ。後は各地で珍しい物とかうちでも生産出来そうな物とか無いかなって。
あ、ブラボーとデルタが魚が食べたいからって海目指してるよ、こっちは内陸だから旨そうな魚を見つけたら転移で送らせよう。で、チャーリーは女神教の総本山、都市国家アデルを目指してる。敵になるかもだし、動向は注視しておいた方が良いだろうしね。
そんなこんなでブラボーとデルタから魚が送られてきてゼルゲルの皆で美味しく頂いたり、ロイドの孤児院に差し入れに行ったり、アルバゴーン王国との同盟を結んだり、エステラン領都改めステラの町や国境壁から一番近くの町と取り引きなんかしている内にイステリアと、エルベフォンから大使がやって来た。
「あの・・・失礼ですが本当にブレッド陛下なのでしょうか?いえ、余りに想像と違っていたので他意は無いと申しましょうか、困惑しておりまして、その・・・・・」
「ああ、気にしないでくれ。うちは王族だからって特別な権力は無いんだ。町の皆が気を利かせて一番大きな屋敷に住んでくれって言うからここに住んでるけど、俺達はもっと小さな家でも良かった位なんだ」
「は、はぁ、左様ですか・・・・・」
大使が困惑するのも無理はない。小国とは言え一国の王が爵位の無い下級貴族が住む位の屋敷に住んで居るのだから。衛兵すら居ないし。
「それで、態々来て貰って申し訳ないんだけど、俺個人に戴した権限は無いから取引関係なら役所の方に行って貰えるかな?」
「はい、畏まりました・・・・・」
何だか訳が解らないと言った顔をして大使は帰って行った。エルベフォンはちょっと遠いから取引とかは無いけど、イステリアとは塩の取引をする事が決まったと聞いた。人族と魔族が共存するこの町は彼等の目に如何映っただろうか。
因みに謁見したのはオリジナルじゃなくてアルファだ。彼には俺の影武者的な存在としてこの家に住んで貰っている。オリジナルは金ピカ野郎なんでね、基本的に表に出ないようにしてんのよ。
「ブレッド様、謁見の際は最低限で良いので服装は整えて下さい。権限が無いからと言っても国の象徴なのですから」
で、その日の午後にヘルガさんに説教された。今ヘルガさんはうちの相談役と言う役職についているのだ。
「ほら、私達も言ったじゃない。相手にも失礼になるって」
「ごめん・・・次からは気を付けるよ・・・・・って言うか礼服?とか持ってないんだけど・・・・・」
「ハァ・・・私の方で服屋に言っておきますけど、仕立てられないようでしたらアルバゴーンの王都で用立てておくように、私が紹介状を用意しますから。良いですね?」
「はい、済みませんでした」
はっきり言ってくれてとても助かるんだけど、後ろに居るオスカーさんが怖いんですよ・・・・・そんな怖い顔で睨まないでくれる?一応国王なんですけど・・・・・
「それと、本来なら貴方達三人が、特にメアリー、貴方が気が付かなければいけない事なのですよ。人族の貴族に仕えていた経験を生かさないで如何しますか」
「あ・・・確かにその通りでした。申し訳ありません」
「メアリーとミレーヌは王妃、セシリアは女王だと言う自覚を持ちなさい。この国の者とだけなら構いませんが、これからは他国の者との付き合いも増えるでしょうから」
「「「「はい」」」」
二時間程こんこんと説教してヘルガさんは帰って行ったが、夕方にオスカーさんが紹介状持って来て
「余り奥様に面倒を掛けさせぬように」
と言って帰って行った。凄い冷めた目で言われて背中に嫌な汗をかいたよ・・・・・
ここまで読んで頂き有難う御座います。




