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 何だか納得がいかずに抱き枕になりながら悶々と数日過ごした訳だが、各家庭の食パンの俺が朝食を食べ終えた皆に話を聞いてみた所―――


『セシリア様が目覚めてから一緒に住んで居る訳だし、メアリーも含めてとっくにそう言う関係だと思っていたが?ん?ミレーヌ?本人が嫁ぎたいと願っているなら問題は無いだろう?お前は何か不満でも有るのか?』


 と、まぁこれが一般的な魔族の反応だった。独身女性が男性の家に住む=婚姻関係だそうで、その逆は基本的に非難されるべき行為だそうだが、俺の場合は外部から来て家が無い訳で、更には―――


『セシリア様を助けてそのまま共に暮らしているのだから、近い内に魔王を襲名すると思っていたが?』


 とも言われ、メアリーの事は―――


『険しい雪山を命の危険も顧みず越えて来たのだ、お前以外に誰が嫁に迎えてやれると言うのだ?人族とか魔族とか関係無く、男としてその気持ちに答えてやらんで如何する』


 と、説教されてしまった。特に女性陣からの圧と言うか攻撃は凄まじく、他の二人の事は置いておいてもメアリーだけは幸せにしてやりなさいと言われた。と言うか命令された。


 結局はそこなんだよなぁ・・・セシリア様は義務的な感覚が強くて、ミレーヌさんは好きかと聞かれればまぁ好きかな?って位で、元日本人の感覚からすれば二人と結婚するって言うのは違うような気がする。


 じゃあメアリーは?って聞かれたら、やっぱり幸せにしてやりたいと思う。それが庇護欲から来ているのか恋愛感情から来ているのは解らないけど、他の二人と結婚するならメアリーともしなくてはならないと思う。


 メアリーは俺に対して従者としての態度を基本的に崩さないが、それは彼女が公私の切り分けをはっきりしているからで、仕事に対するその姿勢も好ましいと思っている。時々言動がおかしい事も有るけど。


 俺が三人と結婚した時、メアリーは自分を一番下に置くだろう事は容易に想像出来る。その事に不満も無く当然のようにそうするだろう。でも、それは俺が嫌なんだよなぁ・・・・・でも、セシリアを、お姫様を娶る以上はそうも行かないんだろうしなぁ・・・・・


 一人で悩んでていても答えなんか出そうになかったので女性側の意見が欲しいと、既婚女性に声を掛けて集会所に集まって貰って悩みをぶちまけてみた。


「あはははは!馬鹿だねぇ。あんた、あたい達の長になるんだろ?だったらあんたの好きにしたら良いじゃないか」


「そうそう、上とか下とか、そんなもん気にするのは人族位じゃないの?」


「あんた沢山居るんだから、その中の一人が一人を一番大事にしてやったらそれで良いじゃないの」


「たった三人の女を幸せにする自信も無い奴が、私等全員王国軍から守るとか笑っちゃうわよ」


「で、如何すんだい?あたい等全員あんたに命預けてんだ。後はあんたが覚悟を決めるだけだよ、魔王様」


 彼女達の話を聞いている内に、何かもう悩んでいるのが馬鹿らしくなってきた。皆俺に付いて行く覚悟が出来ていて、きっと上手く行くって信じてくれている。俺にはその期待と信頼を裏切る事なんて絶対に出来やしなかった。


「ハハハ・・・参りましたよ・・・三人とも嫁にします。男も女も人族も魔族も関係無い。俺は俺を信じてくれる‶人〟を守るって決めたし、そのための準備も進めてる。俺達の幸せを奪いに来る奴は何処の誰だろうと全力で追い返してやる!!」


「そうそう、その意気だよ、魔王様」


 その日、俺はセリシアを含めた三人と結婚した事を公表し、正式に『飽食の王』の名を継ぎ魔族の長、魔王となった。と言っても、流石にセリシアには手を出してませんよ?他の二人は・・・まぁ、御想像にお任せしますって事で。

ここまで読んで頂き有難う御座います。

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