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改めて決別を宣言した


茜は俺が来たのが見えたのか、壁から勢いをつけて体を起こした。


「ねぇ!なんで私のLIME無視したのよ!

しかも私ずっっとここで待ってたんだけどあんた遅すぎるのよ!私を待たせるとか、あんた何様のつもり?」


と言ってきたが俺にはそんな声聞こえていないので素通りした。

すると


「ちょっと!なんで無視すんのよ!あんたに私を無視する権利なんてないのよ!」


と言いながら先回りして俺が通れないように手を広げた。


(はぁ。やれやれ。そういえば、いつもこうやって俺には権利がない。とか、私に従うのは当然。とか、

こっちに対して考える暇を与えずに、それが一番俺にとっていい考えだと思わざるをえないようにされてきた。

もう洗脳に近いな。

でも、もうあの日茜と決別した日からはそれがすっかりなくなった。

今では、前と違って自分で考えて行動できてるし、茜の言ったことに対しても前のような「確かに」なんて気持ちは、浮かばないしな。)


なんて思ってから


「あのなぁ。何回も言うけど、俺はもう茜のことは他人だと思ってる。だからもう俺に関わらないでくれ。」


と言った。

それにしても、茜は何故俺にここまでして関わろうとするのだろうか?

もしかして俺みたいな都合のいいパシリが消えるのが嫌なのかもしれない。

それとも……いや俺が好きだから離れなくない。なんてありえないな。

ほんとに俺が好きなら「ほんっっと役立たず」とか

「ほんとグズね!」なんて言うわけないもんな。


(改めて思うけど、俺ってなんでこんな奴の言いなりになって色々我慢してたんだろう?

茜も茜で最悪だけど、俺も俺で最悪だよな)


と自分に対してがっくりと肩を落とした。


「……あんたそれ、本気で言ってるの?

本気で私と……別れるって?」


と眉毛がピクピクと震えながら言った


「だから、何回もそう言ってるじゃないか」


「あんたのことだから言うけど、あんたは、私がいないと何にもまともにできないじゃない!」


「茜といる時よりかは、まともだよ。」


「あんたって可哀想

最近髪を切ってちょっとカッコよくなってチヤホヤ

され始めたからって自分でなんでもできるなんて勘違いしちゃってそんなんだからダメなのよ!

それに、どうせみんなあんたのことなんてすぐ飽きてさっさとどっか行くわよ!

それに比べて私は、昔からあんたと一緒にいたから見捨てないであげるわよ。

こんな人私以外には、いないわよ?わかってんの?」


確かに髪を切ってからは、みんな話しかけて来てくれるし、みんな明るく接してくれてる。

本当に飽きてどっかにまたみんなが行ってしまうかもしれない。

けど、仮にそうなったとしても、俺にはまだ明里や、月華がいる。

同じクラスにできた友達も少しいる。

もう茜だけじゃないんだ。


それに、今までは自分から話しかけるなんてことはしなかったし飽きられたら飽きられたで、俺から話しかけるとかすればいい。

こういう少しのきっかけで、信頼できる友達を作っていけばいいんだ。

もう茜に支配されるのではなく自分自身で考えて行動していきたい。


「だから、わかったらさっさと私に誠心誠意謝れば、今回は仕方ないから許してあげるわ!

あんたのイライラさせられる行動なんてよくあることだし、私の寛大な心に感謝しなさいよね!」


「いや、そんなこと全くもって思ってないし、感謝なんて茜にしたことないし。

謝る気もないよ。」


俺がそう言って改めて決別の意思を見せると、


「なっ……」


と言って驚いた表情をしていた


「今回の話を聞いてますます茜と決別して良かったと思うよ。

だから、改めて言うよ。

君とはもう赤の他人だ。もう俺に関わるな」


俺がそう言うと、茜は一瞬何を言われたかわからないような顔をしていたがすぐに変わって凶悪な引き攣ったような笑みを浮かべた。


「ほんっっとにあんた……私をイライラさせるわね!!

いいわよ!もうあんたみたいなグズで使えない男なんて知らないわ!こっちから願い下げよ!」


「そうか。良かったよ。俺と意見があって。

これでようやく俺たちは関わらずに済むな。」


俺がそう言うと茜は歯を食いしばって、拳を固く握り締めながら俺の方を鋭い眼光で睨んでいた。


「それじゃあな。わかったならそこをもうどいてくれないか?さよなら茜」


「あんた、こんなに屈辱を味あわせておいてただで済むと思わないことね!

覚えてなさい!」


そんなテンプレなセリフを言って、茜は走り去っていった


「はぁ。これでやっと茜と関わらなくて済むな。

一時は、どうなるかと思ったが最後は、茜も俺と決別することに一応納得してくれたみたいで良かったな。

あ、やべ。

寄り道しすぎたな。

タイムセールがもうそろ始まっちゃう。

急いで帰らないと!」


と思いながら俺も家への道を急いで帰っていくのだった。





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― 新着の感想 ―
[一言] 茜が現状認識するまでが長そうっすね(一体それだけで何何話かかるんだろ)・・・・話が一方通行すぎて何も通じてない所延々と見てると、なんか宇宙人と話してるみたいorz
2020/06/21 12:10 退会済み
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