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春の君 1   作者: Libra
2/2

れんげの指輪

れんげの絨毯が風に揺れている


キミは


れんげの花の冠を作っている


ぼくは


あぜ道に座り本を読みながらキミを見ている


桜の花びらが風にふかれ舞っている


本の上に


ハラリと落ちた


キミが初めて隣に引っ越してきた日を今でも覚えてる


桜の樹の下で


両親の後ろに隠れて


栗色の髪が風になびいていた


天使かとぼくは思ったよ




冠が出来たようだ


キミが


白いワンピース姿でれんげの冠をつけて


こちらに向かってかけてくる



ぼくが作ってあげたれんげの指輪


覚えているかな?


あの時もれんげの冠をかぶって


ぼくの所にかけてこようとして


転んで泣いてしまって


白いワンピースもれんげの冠も泥だらけ


困ったぼくは


れんげの花で指輪を作って


キミの指に




明日


ボクは戦地に向かう


無事に帰ってきたら


ボクはキミに結婚を申し込む


桜舞い散る


れんげ畑で


指輪を手に





読んで頂きありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 現在、未来、過去。 短い文字数で、ここまでたくさんの時間がつながるなんてすごい! 愛溢れる素晴らしい作品でした。 読ませていただきありがとうございます。
[一言]  ちょっともの哀しい作品ですね。  天使かと思ったって、スパイダーマン思い出しました。  ラストの文章で加藤登紀子さんの「今日は帰れない」と言う曲思い出しました。  この曲、とても哀しい曲な…
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