表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
言の葉ひらひら  作者: Jade
79/100

vagrancy

どこか

わたしでない

わたしを

持て余していて


痛みが

さざなみのように

光を散らしてゆく


口から溢れる刃が

血塗れにした手


透明な毒が

鮮やかに色付いて

臓腑を灼いていく


伸ばした指先から

外れた糸


ざぶんと

沈みこむ

影の海


体から外へ

外から中へ

回遊する文字が

傷痕を廻って

連れていく


“泡沫なら、


ことりと

石が落ちて

幻が満ちる


月という月を

かき抱いて

眠り


そして


■☆■☆■☆■☆■☆■☆■


守れないものを

守ろうとして

取り落とした

過去


うずく縫い目から

さらさらと抜けていく

銀の砂


ぱちりと弾ける火


誰のものだっただろう


ーーカーテンを引いた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ