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憧憬の……
とんびの鳴く声を
呆然と聞く
藤波の揺れる幻
病葉はまた増えて
かぼそい雨の
恵みを乞う
黒い斑
ふわふわと甘い
クチナシの香に
酔うようで
ざっくりと消えた
水の気配
何の罪咎で、
いや
罰なのか、
無関心
だった
そこにある
はずの輝き
命の尊厳を
ゴミのように、捨てて。
箱の中で朽ちた亡骸
受け取れなかった
想いの名を
くちびるで紡いだ
□*□*□*□*□*□*□
空梅雨に咲く
彼の花は
色移りもせず
やつれて
足りぬままの
ひとの心
在りし日だけ
残した光
とんびの鳴く声を
呆然と聞く
藤波の揺れる幻
病葉はまた増えて
かぼそい雨の
恵みを乞う
黒い斑
ふわふわと甘い
クチナシの香に
酔うようで
ざっくりと消えた
水の気配
何の罪咎で、
いや
罰なのか、
無関心
だった
そこにある
はずの輝き
命の尊厳を
ゴミのように、捨てて。
箱の中で朽ちた亡骸
受け取れなかった
想いの名を
くちびるで紡いだ
□*□*□*□*□*□*□
空梅雨に咲く
彼の花は
色移りもせず
やつれて
足りぬままの
ひとの心
在りし日だけ
残した光