元潔癖男子と世界
現実のコロナ禍とリンクしているお話の為、しんどいな、と思われた方はご無理なさらずにそっとお閉じください。
一刻も早く困難な時が終わりますように。主人公達と同世代の学生さん達が、楽しい学生生活を送れますようにと願っています。
まさか、湊多みたいにアルコール消毒スプレーを持ち歩いて行動する未来がくるなんて、あの頃のオレは想像もしなかった。
「右を向いてもコロナの話題、左を向いてもコロナの話題、外出自粛に営業自粛、オンライン授業にリモートワーク……オレらの受験はどうなっちゃうんだろうね、そーちゃん」
桜が綻ぶ季節、最高学年に進級した羽柴涼ことオレは、親友である色加瀬湊多に向かってぼやいた。
イケメンと称されるオレの顔は今、半分以上が真っ白な不織布マスクに覆われている。もうかれこれ数カ月はこの状態が続いていて、顔が隠れているせいかはたまた世間が濃厚接触を避けているせいか、以前は頻繁にされていたナンパの回数もめっきり減ってしまった。
いや、いいんだけどね。オレには愛しの年上彼女、美波さんがいるし。
しかしこの数カ月で世界はまるっと変わってしまった。以前まではマスクなんて風邪を引いた時しか着けなかったし、好きな時間に好きなように出歩いていた。それが今や政府から緊急事態宣言なるものが発令されて、外出自粛を食らってしまっている。
オレの青春を台無しにしてくれて、どう責任をとってくれるのさ、感染症さんよ。店に入る度に消毒させられて手は荒れ始めたし、習慣になかった検温も毎朝強いられるし。
ほんの数カ月前まで、ゴム手袋をつけるだの、マスクを着用するだの、こまめにアルコール除菌をするだのは、世界の常識にはなかった。
潔癖男子こと色加瀬湊多の常識でしかなかった。
それが今はどうしたことだろう。マイノリティだった湊多の常識が、世界の常識となりつつある。
湊多を馬鹿にしていたギャルだって今や欠かさずマスクをしているし、人々はソーシャルディスタンスを守って人と距離を取り、常に目に見えないウイルスと戦っている。まるで数カ月前までの湊多と同じように。
(青天の霹靂だよなぁ)
潔癖男子である湊多の行動様式がスタンダードになるなんて。
数カ月前の台風事件以来、潔癖男子を無事卒業した湊多はこの状況をどう思っているのだろうか。
彼にとっては後ろ指をさされることがなくなって過ごしやすくなったのだろうか。もしくはようやく世の中が自分の常識に追いついたと思っている?
そんな疑問が首をもたげ、好奇心からオレは湊多に尋ねてみることにした。ちなみにさっきの湊多へ向けた呟きは爽やかにスルーされちゃったよね。めげないけどね、オレ。
涙を飲みながら、二メートルほど離れた距離で弁当のおかずをつつく湊多に声をかけた。場所は屋上だ。まだ春風は冷たいが、屋外ならば屋内よりも空気が流れていていいだろうと思い昼食の場所に選んだ。
「まさか世の中全体が、潔癖男子時代のそーちゃんみたいな行動様式になるとは思わなかったでしょ。そーちゃん、実際どう思ってるの? やっとオレの時代がきた! みたいな感じ?」
「黙って食べろ。滅菌するぞ」
この口癖も相変わらずである。むしろこのご時世、滅菌されるのはありがたいのでは? とさえ思えてくるから、このコロナ禍で自分の考え方も随分と変化したもんだ。
黙って食事を続け、弁当の蓋をしたところで湊多はマスクをつけ直す。それからようやくこちらに向き直った。マスクで顔の半分が隠れると、湊多の切れ長の目がやけに強調されて普段よりも機嫌が悪そうに見えた。
「ウイルスに限らず世の中に菌は蔓延っているからな。自分以外の人間がそれに気を配るようになったことはありがたい。お互いに気をつければ確実に清潔な状態を保てるから。が……」
湊多は眉を寄せて難しい顔をした。
「周りが自分の基準に近くなって、よかったとは思わない」
「っていうと……?」
「むしろ不幸なことだ。未曽有のウイルスが流行って、潔癖症だった時の自分の行動がマジョリティになるなんて。だから過ごしやすくなったとは思わない。世の中の人は息苦しいだろうなと思う。今までの行動様式が覆るなんて、辛いだろう。この先潔癖症の子供も増えるんじゃないかって思うと、気が重いな」
(ああ、そーちゃんって、こういう子だよな)
忘れてた。湊多は世の中が自分の感覚に近付いたからって喜ぶような奴じゃない。
彼はかつて潔癖男子だったけど、その頃から自分の基準を他者に押しつけようとはしなかった。自分と違う他者の感覚を尊重できる奴だ。
何だか柄にもなくジーンときてしまって、オレは空になったパンの袋をギュッと握りしめる。普段は鬱陶しいマスクだけど、親友の言葉に感動している顔を隠すのには役立った。
「オレは、そーちゃんが潔癖症をぶり返さなくてよかったなって思ってるよ」
オレがそう言うと、湊多は目を丸めた。
「だって、世界中を巻き込むような感染症だよ? そーちゃんが過敏になってもおかしくないじゃん」
オレでさえ滅入ってるのにさ。と一言付け加えると、湊多は鼻で笑った。
「コロナウイルスは怖いが、俺は感染対策に人事を尽くしているからな」
「対策ねぇ。そーちゃんが消毒のために毎日スマホをアライグマみたいに洗った挙句、水没させたことなら知ってるけど」
「おい、人の黒歴史を暴露するな。殺菌するぞ」
目の前に消毒スプレーのノズルを向けてきた湊多にどうどう、と呟きながらオレは「でもさ」と食い下がった。
「万全の対策をしていてもかかる時はかかる病気じゃん! 通学とかで人との接触が避けられない時もあるし」
「それはそうだ。だから怖いと思っている。が……」
柔らかな一陣の春風が吹き、湊多の黒髪をなびかせる。風で舞い上がった桜の花びらを髪に引っかけながら、湊多は晴れやかな表情で言った。
「昔のように異常に怯える潔癖症には戻らない。紫倉さんやお前が、俺をそう変えてくれたんだろう」
「…………そう、だったねぇ」
どうしてこの元潔癖男子はこう、さぁ……。何のてらいもなく、相手を喜ばせることを言えるんだろうね。かつて自分は人を不快にさせると落ち込んでいた彼は、もういない。
(すげぇよね)
湊多はこの数カ月で、目覚ましい変化を遂げた。しかも良い変化だ。そのことに温かい気持ちになっていたオレに向かい、湊多は顎に手をやって少し困ったように言った。
「しかし参ったな」
「ん? 何が?」
「コロナが完全に収束するのが二年、三年先だとするとだ」
「ああ、やっぱり受験が気がかり?」
オレたち受験生だもんね。と深く頷こうとした俺の額に、ビタンッと除菌シートが投げつけられた。
「何すんのさ! そーちゃん!」
「違う! コロナの収束が遅いと、もっと困ることがあるだろうが!」
(え、何、毎日懸命に励んでくれている医療従事者の皆さんの負担とかまで考えられるような子に成長した……!?)
母親のような感動を覚えているオレへ、察しが悪いとばかりに湊多はマスクの下で歯噛みをした。
「おい、まさか本当に分からないのか……?」
「え? うん。全然分かんない」
「この……っ! このままじゃ……っ」
拳を握りしめた湊多は、校庭に響き渡るような声で歯がゆそうに叫んだ。
「…………っこのままじゃ、何年経っても紫倉さんと手を繋げないだろう!!」
「――――――……は?」
対して、オレの間抜けな声は口から小さく零れただけだった。ポカンと口を開けたオレへ、湊多は絶望の淵に立たされたような顔をして言った。
「ソーシャルディスタンスや三密回避が重んじられている今、紫倉さんと近付くことさえままならない……。このままじゃ、成人を過ぎても紫倉さんと手を繋げないじゃないか……!!」
「え……いやあのさ、繋げばよくない?」
手を。繋ぎなよ、そーちゃん。
そう告げたオレを、湊多は信じられないものを見るような目で見てきた。これはもはや蔑みの視線だ。
「何をふざけているんだ羽柴……」
「いや、ふざけてるつもりはないっていうか……」
「医療従事者の方々が日夜懸命にコロナウイルスと戦ってくれているというのに、俺が感染を誘発するような軽挙を起こせるわけがないだろう……!」
「ええええええ……っ」
何でこういうところで、オレの親友は馬鹿みたいに真面目なんだ……。
呆れを通り越して哀れにさえ思いながら、オレは紫倉ちゃんと手を繋ぎたいあまりに項垂れている湊多を見下ろす。俯いたことで露になった項から、とてつもない悲壮感が漂っていた。
「いやまあ、そうなんだけどさ。でも紫倉ちゃんはそーちゃんの彼女だし……同じ学校だしさ、何なら今はオレたち三人とも同じクラスで普段から一緒にいるじゃん」
だからもし誰かが感染していれば、手を握ろうが握らまいが移るのは一緒では。と言いかけて、オレは口を噤む。
「そういやそーちゃん……緊急事態宣言が出てから紫倉ちゃんの二メートル以内に近付いてないね……?」
元々奥手同士で恋人らしさに欠ける二人のため、今の今まで気付かなかった。
しかし湊多の行動を顧みると、彼は常に紫倉ちゃんから一歩引いていたし、何なら紫倉ちゃんと隣の席の奴を、瞳孔をかっぴらいて睨んでさえいた。(睨まれた奴はあまりの凄みに負けて泣いていた)
これも感染拡大を防ぐためだとすると、何と涙ぐましい努力だろうか。なんていじらしい。なんて……。
「くそ真面目なの……」
「おい、汚い言葉を使うな。その口を除菌したくなるだろうが」
湊多の暴言も気にならない。この真面目を絵に描いたような男は、このままでは本当にコロナが収束、いや終息するまで紫倉ちゃんと手を繋げないに違いない。
「ごめんね、そーちゃん……」
(オレはそこまで意識高くはなれない……。美波さんとキスもするし、それ以上のことだってしたいよ……)
さすがに口には出せないので、ただ謝罪の言葉だけを口にする。やはり元潔癖男子はひと味違う。感染対策においては恋愛も例外ではないんだ。
そう思うと、親友のこの先を憂いてしまい、オレは突き抜けるような青空を仰いだ。何だか涙が出そうだよ、そーちゃん……。
***
紫倉さんと手を繋ぎたい。
あの柔らかくて白くて、桜貝みたいな爪が並んだ綺麗な手に触れたい。小さくて細い、脆そうな繊手を触りたい。
もうずっとそんなことを考えて頭がおかしくなりそうだ。
潔癖男子だった頃は他人と手を繋ぎたいなんて思ったこともなかったし、唯一恋心を抱いた紫倉さんの手すら握れなくて悔しい思いをしていたというのに。
今はいつでも触れるのに、触れられない日々を強いられている。
(拷問だ……。いやしかし、これも必要な試練か……。世の中で我慢しているのは俺だけじゃない)
茜色の空の下、紫倉さんと十分な距離を取って帰り道を歩きながら悶々と考える。大分日が暮れるのが遅くなった今日この頃だが、距離が遠いせいで二人の影すらも重なり合わないのが悲しい。
十歩先を歩いていた紫倉さんは、ポニーテールを揺らしながら不思議そうに振り返った。小顔なのでマスクに埋もれてしまっている姿も可愛らしい。
長い睫毛に縁どられた大きな二重瞼の瞳を瞬かせ、紫倉さんは小首を傾げた。
「ソータくん。どう、しました?」
「いや……」
相変わらず舌足らずな紫倉さんは、付き合い始めて半年でとうとう俺のことを下の名で呼んでくれるようになった。
それだけで十分幸せを噛みしめなくてはならない。ならないんだが、俺は今猛烈に紫倉さんの学生カバンになりたい。紫倉さんの手に握ってもらえている学生カバンに。
ここまでくるともう末期だ。
これをあと三年くらい耐えねばならないのか、俺は。
(せめて手袋越しに握るか……? ラテックス手袋ならカバンの中に山のように入っているんだから……)
しかしそれでは、紫倉さんに直接触れられない。あの壊してしまいそうなくらい繊細な手には、白磁のように綺麗な手には触れられないのだ。
「考えごと、です?」
「そうだな……」
あまりにも手を繋ぎたくて、彼女のどこか一部でいいから触れたくて――――紫倉さんの質問にも、どこか上の空で返してしまう。そのままボーッと歩いていると、いつの間にか足を止めていた紫倉さんの背中にぶつかってしまった。
「……っ悪い。大丈夫か?」
俺の肩に、紫倉さんはもろに後頭部をぶつけたはずだ。慌てて彼女の様子を確認しようとした手を、俺はとっさに引っこめた。
(……っまずい。触ったら紫倉さんに迷惑がかかる……!)
このご時世、無症状でもコロナに感染しているかもしれないのだから。そう思い、急いで紫倉さんから距離を取ろうとしたが、ふと俺を見上げる彼女の視線とかち合い固まってしまった。
「え……何で……」
泣きそうな顔をしているんだ。紫倉さんは。
大粒の瞳にゆらゆらと膜を張っているのは紛れもなく涙だろう。今にも転がり落ちそうな涙に驚き、俺は心臓が止まったような心地がする。喉の奥でヒュッと変な音が鳴った。
しどろもどろになる俺を尻目に、紫倉さんは顔を隠すようにそっぽを向いてしまう。
今度こそ俺の心臓は止まった。
「し、紫倉さん、どうしたんだ……。どこか痛かったのか? 大丈夫か?」
「違います、構わないでくださいっ」
「いや、だって泣いてるだろう」
「ナイテ、ないですー……」
目を擦ろうとした紫倉さんを止めようと手を伸ばしたが、やはり理性が打ち勝ち彼女に触れる寸でのところで俺は手を止める。するとどうしたことか。
紫倉さんの瞳から、とうとう涙が零れ落ちマスクを濡らした。
「しししししし紫倉さん……!?」
「ふ、え……っ」
「どうしたんだ? どうして泣いてるんだ……ぶつけたところか? 痛かったな? ごめん……」
「違います……ちが……」
オロオロするしかできない俺に、紫倉さんは首を横に振る。それから、小さくしゃくりあげて言った。
「ソータくんが……」
「うん?」
「ここ数カ月、ずっと私と、キョリを置いてて……っ。触れてくれない、から……」
寂しい。
私に触るの、嫌になりましたか。
私、汚いですか。
だから今日、上の空なんですか。
マスクに隠れた紫倉さんの唇から、そんな言葉が次々溢れ出てきて俺は瞠目する。彼女を汚いなんて思うはずがない。だって出会った時から唯一、綺麗だと思ったのが彼女なのに。
「私のこと、もうキライになった、ですか……?」
俯いて泣き顔を隠そうとする紫倉さんを、どうして嫌いになれるんだろうか。夕日に照らされて反射する涙の一粒さえ綺麗な彼女を。
「違う!!」
俺は周囲の目も気にせずに叫んだ。住宅街には同じ制服を着た生徒たちもいて、そいつらが好奇に満ちた目を俺たちに向けてきたが、今はそんなことを気にしている場合ではないと思った。
今、目の前で泣いている愛しい彼女を、泣き止ませたい。悲しい顔はさせたくない。
「ちゃんと説明しなくて悪かった! 距離を置いて接してるのは、コロナ対策だ。もし俺が無症状で感染していた場合に、紫倉さんに移さないためだ! それから、上の空だったのは……っ」
ここまできて、俺は一瞬口ごもる。自らの心中を打ち明けるのは気恥ずかしくて勇気がいった。
「上の空だったのは……。ソーシャルディスタンスが大事と頭で理解しているくせに、紫倉さんと手が繋ぎたくて……そんなことばっかり考えていたからだ……」
我ながら情けない。そんな理由で紫倉さんとの会話をないがしろにしてしまうなんて。
「泣かせてすまなかった。でも決して、紫倉さんが嫌になったとか、紫倉さんが汚いからが理由じゃないんだ。それだけは分かってくれ!」
決死の思いで訴えると、それを聞いた紫倉さんは驚倒した様子だった。睫毛に引っかかっていた涙を一粒零した紫倉さんは、マスクの上から両頬を押さえて小さく唸りだす。
「紫倉さん……?」
「ゴメン、なさい……。私、ソータくんの気持ちも知らないで……本当にごめんなさいです……っ」
「いや、ちゃんと説明しなかった俺が悪いから」
「ソータくんは悪くない、です! 私が……」
赤くなった目元を潤ませ、紫倉さんは途切れ途切れに言った。
「ソータくんのこと、いつの間にかすごく好きになってしまって、不安になって……ごめんなさい……」
反省しているのか、紫倉さんの肩が傾いでいく。しょんぼりと下がった眉毛が愛おしくて、俺は小さく笑ってしまった。
こんなに可愛らしい紫倉さんが彼女で、俺は本当に幸せだ。もう手が繋げなくたっていい。彼女がそばにいてくれたら、それだけでもう満足だ。
そう思い直した俺に、思いがけない提案をしてきたのは紫倉さんだった。
「あの、手……繋いじゃダメ、ですか……?」
両手の指の腹を合わせて、モジモジとお願いする紫倉さんの破壊力よ。
いや、それより今、彼女は何と言った? 俺と手を――――……?
「しく……っ」
「手を、洗いましょう! 帰ったら、お互いに! シッカリ!」
紫倉さんにしては驚くほどの声量と早口で言う。マスクの紐がかかった彼女の小さな耳は、羞恥で真っ赤になっていた。
「だから……ソータくんと手を、繋ぎたいです……」
振り払われる心配をしているのか、紫倉さんが俺に向かって恐る恐る手を伸ばしてくる。指の腹が柔らかくて、頼りなくて。しっとりしたその手の感触を思い出した俺が、振り払うわけもない。
強がりを言ったって、もう数カ月、ずっと触れたくて仕方なかった手なのだ。
「紫倉さんさえ、よければ」
骨ばった俺の指と、紫倉さんの細い指先が触れる。触れあった指先から、甘い熱が流れてくるようだ。ゆっくりと互いの指を一本ずつ絡めていけば、紫倉さんは花が綻ぶように笑った。
こんな世界に変わってしまった。
こんな大変な世界に変わってしまって、突破口はまだ見えない。ひどい灰色の世界だ。
なのに、どうしてだろう。
辛く困難な現実でも、愛しい気持ちは消えない。
そしてその愛しさが生きる原動力となって、困難な世の中でも必死に生きていこうと思わせてくれる。
「泣いてしまったから、紫倉さんの手、あったかいな」
「すみません……」
「それはこっちの台詞だ。もう泣かせないから」
できることをしよう。暗い想像に囚われていないで、明るい未来を思い描こう。今最前線でコロナと戦ってくれている人々に感謝を忘れずに。身近な人々を大切に。
そしてこの困難な時が終息を迎えた時に、紫倉さんが隣で笑っていてくれたら何より幸せだと、俺は思うんだ。
現実のコロナ禍とリンクしたお話の為、苦手な方もいらっしゃったかと思われますが……この困難な今を湊多たちが学生らしく過ごし乗り越えようとしている姿を書き残したいと思いました。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます。
皆様が心身ともに健康に過ごされますように。




