番外編
リリーと先生がリリーに会うまで話していた内容です。
リリーが街を歩いていると、何処かで知っているような人がいた。
だが、すぐに先生だと思い出した。
変わってないな。
気づいたら、先生はかなり遠くまで行ってしまっている。
リリーは慌てて追いかけた。
やっと追いつくと、声をかける。
「先生!あ、あの、お久しぶりです!
私、リリーです!」
先生は振り返った。一瞬誰か分かってなさそうな、ピンと来ない顔をしていたが、すぐにキラキラとした目になった。
思い出したのか。昔と変わらずに先生の表情が凄く分かりやすい。コロコロと表情が変わることも。
先生はにこりと微笑んだ。
ん?少し疑問だ。前はすぐに騒ぐイメージなのに。
少し大人っぽくなったかな?
そう思った瞬間、先生はうるさく騒ぎだした。
「えーーーーー!?リリーちゃんなの!?
大きくなったわね!!!
本当久しぶりじゃない!?
ねえ、リリーちゃん、今何歳なの!?
元気にしてた?
私のこと覚えてくれてたんだね!!
感激っ!!!」
うん、やっぱり変わってないようだ。
ほんの少しだけ、安堵してしまった。
「は、はい!覚えてます!え、えっと私は今18歳です!凄く元気です!心配ありがとうございます!
お、覚えてます!ありがとうございますっ。」
こんな立ち話をしてなんやかんやで15分過ぎたとき気づいた。
昔関係を失った、ラニ・エノーがすぐ近くにいることに。
ラニとの会話が終わって帰るとき、少し涙が出そうになった。……ラニは、私と関係を戻したいと思っていないことが、分かったからだ。
私は密かによりを戻したい。と、思っていた。
なんて考えてしまったのが運の尽きなのかもしれない。でも、少しだけ未練が消えたように感じた。
「これはこれで、良かったのかな。」
自分に言い聞かせるように、リリーは少し震える声で、誰にも聞こえないほどに小さく呟いた。
その響きは、どこか少し寂しげにも、後悔のようにも、悲しみのようにも、聞こえた。
リリーはベッドに寝っ転がり、目を閉じた。
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