↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『失ったら、元に戻らない。』  作者: ほのりー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
3/10

3、失ったものは二度と戻らない

一度完結しましたが、この話を書きたくなったので、投稿します。もしかしたら、また書くかもしれません。

実は、この話実話を元にして書いてます。

リリーの謹慎処分が終わって、4年ほど経ったある日、私は買い物をするため、人の多い街中を歩いていた。

すると帰る途中で、

「思い出したんだけどさ~!リリーちゃんさ、目つきが変わったわよね!

なんか、バーンってなってたのがほわーんって!

先生、嬉しくて感動しちゃったわぁー!」

と、声が聞こえた。

どう見てもリリーと、お人好しで有名なあの先生だった。

前あったリリーとの出来事は、苦い思い出となっていたので、私は慌てて後ずさろうとした。

が、足を滑らせて転んだ。

その衝撃で、派手に音が立ってしまった。何で!?

それに気付いた先生とリリーが振り向く。

転んだ痛みより視線が痛い。

「ええ!?……その顔、もしかしてラニちゃんなの!?怪我、大丈夫かしら?!」

先生は慌てて駆け寄って来た。

応急処置をしてもらい、お礼を言う。

リリーは困惑顔でさっきからここにいる。

あっちに行きたまえ。

それにしても、リリーとは一切話したことも、あったことも無かったので、リリーは私のことを忘れてくれて居るのだろうか?

「ラニちゃんーーー!ラニーーーーー、ちゃーん?!

ねえ、聞いてるの!?」

あ、聞いてなかった。

「ごめんなさい。大丈夫です。では。」

私は去ろうと、看病されて座ったままの腰を浮かせた。

「待って」

声をあげたのはリリーだった。

何の用だろう。

声をあげた本人も唖然としている。

反射だったのかな?

「あの、あの時はごめんなさい。」

謝らなくていいのに。もう、終わったんだから。

「うん、OK。謝らなくていいよ。」

「ありがとう、ございます。」

相手はそう言って頭を下げた。

なんでやねん!もういいのに。

「あの!少し話しませんか?」

「少しだけなら」

そう言って、リリーはおずおすと話し始めた。

自分の愚かさに気付いたこと、それを教えてくれた人への感謝、そして本当に申し訳なかったこと。

私は黙って聞いていた。

正直、リリーの話を完全に話を信じていたわけではない。だけど、受け止めることができた。

リリーの話を聞き終わった後、私も話をした。

リリーが居なくなったあとの学校についてや、性格が変わってびっくりしたこと、良い方向に変わって安心することができた話、他にもたくさん。

全ての話が終わった時、時間はかなり過ぎていた。

まあ、仕方ないか。

リリーと別れる時、私は手を振った。

もう二度と話すことはない。

一度もリリーの方へ振り向かず、自分の家へレッツゴーと歩みを進める。

……悪くはなかった。

家に着いても、少しだけリリーのことを考えていた。考えの最後に思ったことは、私とリリーの「」は一度でも失ったら、元に戻らない。

そう、戻ることは永遠に、ない。

一筋だけ、ラニの熱を帯びた心の光がゆっくりと、ほんの少しだけ名残惜しく消え失せていくように感じた。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!良かったら評価や、ブックマークなどをしていただけると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。