1、ラニ視点
連載版です!
2話で完結予定なので、さくっと楽しんでくれたら幸いです!
今日はたまたまリリーの逆鱗に触れて、ケンカになったんだけど、ここ王族が開催したパーティー会場なんだよ…。
でも、これはチャンス!
「あなたことは絶対に許しませんわ!」
こそっと言ったリリーの言葉に唖然とする。な、な!いつものように叩かれたから叩き返しただけなのに、何言ってるのか?ちょっと力が入ったかもしれない。だけど、その程度。ま、でも、こっちからも望んでる!だけど、本当に友情ってあっけないわ。うーん!なんだか、モヤモヤする!
私はエナール男爵家の長女、ラニ・エノーだ。今はね。ん?とか思ったでしょ。そう!私には、前世の記憶がある!10歳の誕生日を迎えた時に思い出した!いやあ、びっくりしたわ!急に、頭から記憶が流れ込んで来たんだよ?誰だって驚くわ!あと、19歳から記憶がないからそこで亡くなったのかも。というか、なんか私幼くなった?…こほん、話が逸れた!今、私は13歳よ!皆さんからはよく、
「鏡を見すぎですわ!」
と、言われる。
なので、
「そんなことないですわ!」
と、言うが、無視される。悲しい。
あ、またまた、話が逸れた。
彼女とはとても複雑な関係なのよ……。
仲は表面上はいい感じになってる(怒るときは怒る)けど……。
裏の顔があるのよ。彼女には。
しかも、取り巻きと私にしか分からないように!
……ダメだ。このままじゃ、終われない!よし、切り替えよう。
……、落ち着け自分。行くぞ!
「そんな……私、痛かったのに……」
泣き真似も忘れない。
「あ、あなたが変なことを言うから、叩いてあげたのよ!あなただって叩いてきたじゃない!」
さっすが!悪びれる様子もない。この!……ラニ、飲まれるな。
「……私、反射的で………………ひっくっ」
そろそろ、本気で泣くか。
「流石に、それだけで泣くなんてことはないですよね……?」
言い聞かせかい!いまさら遅いっ!
「うっ、うううううっっ、ひっくっ」
ひひひひひひっ。みんなの視線、痛いでしょ?
「あ、ああ、待って!私が悪かった、からっ!」
弁明しようとした彼女に、トドメをさすため録音データを出す。
「えっ?な、なんでしょう、それは?」
驚いている彼女を横目に私は音声を流す。
『つまんない、面白くしてよ』『えっ?でも授業中じゃ……』『早く』
『いたっ!やめてよ!』『そんなところで痛がるとかやばっ、私だったら耐えてるよ?』……。
他にも、たくさんの音声が流れた。
そして、リリーは1年の謹慎処分が決まったということ!
『何よ!そんなことで!』
リリーはこうやって叫んでたなー。
自業自得。…疲れたー!でも、……フッ。あ、戻っちゃったか……。
一年後、リリーが戻って来たという知らせを受けた時には、私は14歳になり、あの時より年齢を操れるようになった。
……あのリリーが?1年経ったと言え、不安、不信感などが拭えない。
私が緊張していると、扉が開いた。
「…リリー・ノーンですわ。これから宜しくお願いします。」
まばらに拍手が起こった。
リリーは前であれば、睨んで圧を掛ける所だか、今のリリーは違うようだ。
リリーはお辞儀をして、席に着いた。
席はなんと、私の隣!?私何かした?
思わず、昔みたいな反応をしてしまった。
まだまだ年齢を完璧に操れることは難しいようだ。
思わずリリーを凝視してしまうと、リリーと目が合ってしまった。うげっ。
「エノーさん、ごめんなさい。」
リリーは突然謝ってきた。びっくりだ、あのリリーがこんなこと言うなんて!
「いいですわ、お気になさらず。」
文句言っても良いけど、変にあーだこーだ言うのはリリーに失礼だと思ったのでやめた。
「ありがとうございます。」
その会話以降、二人は二度と話すことがなかった。
でも、これが私とリリーには最良の選択だと思えた。
その日の夜、私は夢を見た。
「ラニはさ、好きなものとかあるの?」
「えー? ハンバーグ。」
リリーはイタズラっぽく笑う。
「子供みたいー!」
「そっちこそ子どもでしょ!」
二人は顔を見合わせて笑った。
……目が覚めると、私は思わず苦笑いしてしまった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
終わり方が好きでは無い方も居ると思いますが、この終わり方が2人らしかったので、この終わり方にしました。




