Chapter 025.5_キャラクタリゼーション<資料回⑤>
林檎です!
今回は資料回!として、
魔王軍に属していた13人の【魔王級魔族】・・・13魔天 様方の
情報を。ちょっとだけご紹介します!!
個性豊かな【悪魔】のご紹介です!
↓ ↓ ↓
13魔天 封印の書!!
第1天
【閻魔】こと、ヤマラージャ様。
仲間と共にエルフ相手に反乱を企てたものの。派遣された魔王様と魔女ちゃんに返り討ちに遭い。契約魔法によって固有魔術を縛られ。更に、自身や反乱組織に関する報告義務を科せられていました。
要するに、牙を抜かれて泳がされていた・・・と、いう事。
フォニアが契約を破棄するまで、魔族達の反乱は全て
エルフの掌の上だったワケです・・・
第2天
【竜王】 ボルレアスお爺ちゃん。
ボル爺は、自身が率いる竜人族全員を人質に取られてしまった為、ほぼ無抵抗でエルフに捕まり竜人族の里に封印されてしまいました。
竜人族の里が腐海の森に沈んでいたのは、ボル爺の復活を恐れたエルフがヒトの立ち入りを拒む為。
そうまでして”殺さなかった”のは、竜人族の報復を恐れた為です。
竜人族は優秀な種族なので、手元においておきたかった・・・と、いう思惑も
あったのでしょう。
第3天
【悪舌】ヅィアーッハ。
未出のヅィアーッハ様は魔国の外交官。金色の蛇の体から真っ白な翼を生やし、美しい中性的な顔立ちをした”悪魔感”満点の悪魔。
エルフとの関りも深かったため。開戦直後に魔族を裏切り、エルフに情報を渡した!と、噂されていましたが・・・詳細は、不明。
ァイヒアちゃまが大陸中を探しましたが見つからず。
所在も生死も、まったくの不明です。
第4天
【獅子王】リオン様。
見た目は二足歩行するライオン。中身も概ねライオンのリオン様は草原や沼地に住む獣型の魔族と獣人の長でした。脳筋に見えて、根っからの脳筋。作戦など立てず、単身突っ込んじゃうようなおヒトですが、開戦直後はヤマ様が上手に言い包めて。戦術的に動かしてくれていたので、”かなりの”戦果を上げていました。
しかし、戦争が激化してヤマ様の命令が伝わりづらくなると各地で独断のテロ行為に走るテロリストと化し、エルフだけでなく魔族の残党にも迷惑をかける始末。最終的に、天空回廊を越えてやってきたドゥーチェちゃんご一行に討伐され、消し炭にされて。一件落着。
【魔王級魔族】は肉体を完全に消失すると、長い時間(数百〜数千年)をかけて生まれ故郷で復活します。しかし、復活後は”誰か”に起こしてもらう必要があります。
リオン様は生前の悪行が祟り、誰にも起こして貰えなかった・・・と、言う訳。
第5天
【首無】アスラム様
首無しの騎士。カエン様の盾。
もうスグ本編で登場しますので、詳しくはソチラで・・・
第6天
【機械王】キュリストラー様
正真正銘、魔国の裏切り者。
エルフと通じ、魔国が不利になるような出来事の裏で、糸を引いていました。
しかし・・・裏切り者が、裏切られるのが”社会の理”というモノ。
シアリア包囲戦の直前に、用済みと考えられ。エルフによってバラバラに分解されてしまいました。
キュリストラー様は他の魔王級魔族と違い、部品レベルまで分解されると【不滅】の物質に変わり、契約魔法を持ってしても消滅できない存在となります。
要するに、エルフはキュリストラー様を殺すことは出来なかったワケです。
【不滅】になれる・・・と、聞けば強そうに思えますが自力での復活はできず。
誰かに組み立てて貰わなければなりません。
エルフは後になって、この性質を知り。部品を回収して隠していました。
いつか、役に立つ日が来るかもしれない・・・
第7天
【皮接】ラバーラ様
占い師や”イタコ”といった、スピリチュアル業界人に崇められていた
ラバーラ様。強力な能力の持ち主ですが、他の魔王級魔族と比べると
肉体的には脆弱です。
戦中、固有魔術【皮接】を行使していたところ
仲間が受けた大ダメージを共有して気を失い・・・気づけば
エルフの捕虜になっていました。
契約魔法によってヤマ様と同じように間者に仕立て上げられそうになりましたが、固有魔術で相手の手を震わせ、契約書を書かせないコトで回避。
しかし、契約を諦めたエルフは腹いせに。彼女にヒドイ仕打ちをしました。
【ヴェルム・ウェルム大陸】北東部にある【嘆きの谷】・・・
風が吹き荒れ、常時大音響が響き渡る谷間に吊り下げられてしまったのです。
全身から耳が生えているラバーラ様にとって、この環境はとてもキツかったに
違いありません。
フォニアの喉によって肉体的にも精神的にも癒えた・・・ハズ。ですが・・・
第8天
【白狼】フェンリン様
山と森に住む獣型の魔族と獣人の長であるフェンリンは、白い肌に白い毛をした
狼女。 モフモフ尻尾とお耳を持つグラマー美女ですが・・・残念ながら、
アミちゃんゾッコンで。他の男性には喧嘩腰のコワコワ姐さん。
アミちゃんの専属(本当はアミちゃんに「専属の魔天」なんて居なかったんだけど、フェンリンが勝手に自称し、いつの間にか”公式”になった。カエン様はアミちゃんにベタつくフェンリンが嫌い。)で、一緒に【アムリム・ハムリム半島】に出向いたハズですが・・・
ァイヒアさんも見つけることができず、今もって行方不明。
彼女を崇拝する魔族は多く、みんな「フェンリン様は生きています!」と主張しているけれど、実際のところは分からない・・・
第9天
【沼蟹】カルチャクラ様
13魔天で唯一、確実にお亡くなりになっているのがカル蟹お兄ちゃん。
蟹に化ける前は結構イケメンで、
カエン様とアミちゃんの遊び相手でもある、気の良いお兄ちゃんでした。
甲殻動物系魔族(エビ人間とか、ザリガニ君とか?)の長でしたが、あまり族長っぽいコトはしておらず。割と自由な立場だったので、魔王城に貰った個室に趣味で集めた剣や槍を飾ったり、研鑽を重ねたり、リオン様とガチの模擬戦をして遊んでいましたが・・・いざとなれば。
ソコは頼れるお兄ちゃん。
魔物化しても、最後の最後まで(もしかしたら本能的に)魔王城を
守ってくれました。
因みに、好きな食べ物はエビ天蕎麦。
第10天
【遠手】マスバラスエ様
マス様の封印にエルフたちは多大な労力を費やしました。
手の平を握り締めるだけで”無敵”かつ”知覚不可能”となる
【遠手】の能力は非常に厄介です。
エルフたちはマス様を早い時期からマークして・・・
刺客を送り込んで毒を盛ろうとしたり、
弓兵の精鋭で狙撃しようとしたり・・・
色々やりましたが。
魔族側も警戒していましたし、何より、マス様自身が強い(皮膚は強靭で、
動きも機敏で力強い。デコピンで人間の首を吹っ飛ばせる。)ため、
なかなかうまくいきませんでした。
最終的にエルフは、
魔族の”とある”山間の集落に疫病を流行らせ、救助に来たマス様を集落の民もろとも土砂崩れで生き埋めにし、土魔法と木魔法で現場をカッチカチに硬め。
さらに、周囲に毒性の高い植物を植えて腐海の森に沈めました。
物凄く徹底しているのは、
それだけ警戒されていた・・・と、いうコトでしょう。
・・・う?
どうやって復活させたか?
そのなの・・・全部燃やして。
山を持ち上げればいいダケよ。
第11天
【風斬】ァイヒアちゃまは先取逃亡。
誰よりも早く。速く。遠くへ・・・。逃げるコトが
彼女の”仕事”です。
ハルピュイアの長である彼女は立派な鉤爪と大きな翼。強靭な脚も、
もちろん持っています。
戦えないハズがありませんし・・・たぶん。戦ってみれば、
それなり以上に強くもあるでしょう。
ですが彼女は、
あらゆる場面で「逃げ」を選んできました。
逃げずに立ち向かえば、変えられた過去も
あったかもしれません。救える命もあったかもしれない。
ですが・・・それは、可能性の話でしかありません。
逆に、彼女が逃げて隠れからこそ、
助かったヒトも沢山います。
彼女が逃げ続け、捕まらなかったからコソ。
フォニアを介して13魔天を救うことができました。
逃げて逃げて逃げる・・・ソレが。
彼女の強さです。
第12天
【灯火】ルフ様
魔国いちの紳士 ルフ様は自力で動く事も、輝き続ける事もできない
【ランタン】です。
彼を無力化するのは簡単です。
自力では動けないため、荒野に放置すれば野原を照らす灯りに過ぎません。
内部の蝋燭が溶け落ちれば意思さえ止まり。”ただの物”に慣れ果てます。
エルフは、
決戦場の真ん中で最期まで【絶望の黒】い光を瞬かせ続けたルフ様を1年間放置し、蝋燭が完全に確実に消えるのを待ってから・・・
彼を密閉容器に入れ。
アムリム・ハムリム半島の沖に捨てた・・・と、思いこんでいましたが!?
ソレが悪魔だと知らぬ人間が、欲にかられて。
海に投棄される前に回収。骨董品として売り捌いてしまいました。
以後、人間の手によって各地を転々としながら・・・機会を。
待っていました・・・
第13天
【門番】トリノプス
門番とは、ただ門の前に立っているだけで
意味のある存在です。
言葉足らずとか、魔王様に”ぞっこん”とか。泣き虫とか…
そんなコトは、どうでもよいのです。
城門より威圧的な【門番】
トリノプスは魔国の”威厳”そのものです。
お楽しみいただければ幸いです!
<資料回>のナンバリングを間違えていましたので修正しました!
とんだ失態を・・・ごめんなさい!(24/07/06 21:55)




