6 初出発、危険地域へ
大変遅くなりました。外伝、久しぶりの投稿です。
まだまだ続きますのでこれからもよろしくお願いします。
この後、何とか話はまとまり、出発することになった。
「ちょっと、カズキ―」
「急すぎんだろ・・・」
いきなり名前で呼ばれると、正直驚く。
「この辺だと思うんだけど、入口が地面に埋まってるんだよねー。なにか出っ張ってるようなものがじめんにない?」
一度辺りを見回す。しかし、建造物の気配がない。
「いや、無いな」
リーナは溜息、そうして一言。
「はあ、いつも困難なんだよなー。この探すのが」
「そ、そうか」
一瞬、ギャグに聞こえなくもなかった。突っ込んだら冷たい反応をされるのが分かっていたので言わなかったが。
「・・・!?」
そう考えていた直後、何かの出っ張りに足を引っ掛けてこけた。
「なんで、こんなところに・・・!!」
その出っ張り、実はダンジョンだった。
「・・・!!そう言えば!!」
リーナが何か気付いたらしく、少し先に走っていった。勿論、チートは使わずに。
「ここを、こうしてっと!」
方言か分からない言葉を奇麗に無視して、その奇妙たる動きをみていると、
――ゴゴゴゴっと、地面から入口が出てきた。
「は、はい?」
「ここに、スイッチがあるの。でも、そのスイッチを動かして暗号のようにあける仕組みつき」
そんなの出来る人βテスターぐらいだろ・・・と、考えつつ、颯爽とダンジョンの中に入っていくリーナ。
「ちょっと待てー!!」
置いていかれてる感が満載の状態で、リーナについていった。
中は最初はそこまで広くは無いが、通路の先が少し広い感じだった。
「なんか、前違う名前だった人と一緒にレベル上げするなんて思っても無かった・・・」
「・・・確かにね」
軽く返事されるくらいの会話は、これ以降発生しなかった。
しかし、それ以上に戦闘が発生した。
「こっちの敵は全部倒すからそっちと背後はお願い!!」
「分かった!!」
このくらいの会話ならいくらでもあった。しかし、協力するという言葉が必要ないと言える程、能力のない敵なので、あまり後ろは気にしなかった。
こうして3時間後、何も事故なく、安全に狩りをした結果、レベルは5ほど上がっていた。効率はともかく、安全は確保できる狩り場で、この情報を広めた方がいいのではとも思った。
「教える必要ないでしょ」
リーナはこう言う。強者が情報を提供する必要はない。強くなるために自分に合った方法で強くなる必要があるのだと。
この時は、さすがリーナさん、かっこいいというくらいの気持ちだった。
しかし、こうして隠す理由はリーナにもあった。
――それは、ずっとずっと後になって知らされた。
次は、3か月以内に投稿します。




