9月30日 現在の状況
おそろしいことに、超巨大竜のグーさんが偶然薄墨の村の上を通過したので、慌てて呼びとめた。
すると、その背中にユキくんが乗っていた
こんなこと、本当にあるんだな。
木を何本かばきばきと折りながら、下りてきてくれたグーさんの話では、ホビットの国に現れたのは、凶兆竜ハイドランダムの方だったようだ。
台風が来て、川が崩れて凶作になる、という予言。
裏を返せば、台風が来る前に刈り取りを終えとけという忠告である。
不孝を回避する託宣を告げに来た竜。
ハイドランダムは、風邪気味だったので、心配して先輩竜であるグーさんもホビットの国に来ていたのだとか。
そして、竜言語通訳として駆り出されたユキくんも無事に宣託を終えて、ほっと一息。グーさんと話をして、お互い僕の知り合いだということがわかると、グーさんの背中に乗せてもらって帰ってきたのだった。
さて、仲間が揃ったところで、計画について走り書き。
①オークの国方面
リーヨンちゃん ジンさん
グーさんの背中に乗せてもらい、空を飛んでオークの国に帰る。粉々に砕いたオーク石の欠片の中で一番冒険の末に手に入れました的な尖った両手で持つくらいの大きさの破片を持ちかえる。
それを、王様とか、大臣とかの前で見せて「詩鬼儀式の際、啓示を受け、旅に出ました。そこで、失われたはずのドルアッチェを見つけ出しました。私はこれはオーク秘宝にふさわしい姿に変えてみたいと思います」とか嘘ついて、公式に旅に出ることにする。
その後、ジンさんの案内でリーヨンちゃんをドワーフの国の斧の町へと向かう。
問題は、草原の国公式使節団の案内人として雇われているジンさんにそこまで自由な行動が許されるのか?
「なんとか、する」とジンさんの言。信じるからね。
②ドワーフの国方面
僕 ユキくん
リーヨンちゃんがドワーフの国に入るまでに、斧の町に先回りし、宝石細工屋を確保する。
問題は、僕は地理がわからないし、ユキくんもドワーフの国に入ったことがないということ。
③ホビットの国方面
ピコちゃん
僕の手紙を渡して、ホビットの国王都へと向かってもらう。
どんな手段を使ってもいいので、ホビット王に会って、手紙を渡してもらう。 中身は「粉々に砕いたオーク石の内、こちらで使う以外の余りを、誰にも気づかれないところに隠して欲しい」
問題は、この依頼にホビット側には何もメリットがないこと。
どんな条件をふっかけられるか次第。
全方面、集合地点は、ドワーフの国バーンスタイン
斧の町