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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
三方向作戦! 三カ国を巡るリーヨンちゃんとピコちゃん編
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9月7日 現在の状況

①オークの国方面(僕とユキくん)

 草原の国とホビットの国の国境線に到着。

 オークの国に行くために、ホビットの国領土内を通る必要がる為、ホビット側の国境警備基地の入国管理官に説明する必要がある。

 もちろん、外交上の密約を果たしに行くなんて本音は言えない。今までそういうのは全部ジンさんに任せて来たので、どんな言い訳をすればいいのか思いつかず、初日からいきなり出国できないピンチ。

 すると、ユキくんが、なんかごまかしてくれた。

 なんでも、オークの国の国立図書館にある草原の国の書物 (禁書扱い)の落丁が判明したので、交換に行く、ということにしたらしい。

 いつの間にか文部卿のサイン入りの文書まで持ってた。

 一体いつの間に? と訊くと「偽造品なのです」とノータイムで返事。

 こ、この子ジンさんでさえ躊躇ってしない公文書の偽造をいきなりやりやがった。


 草原の国とオークの国は直接国境線が繋がっていないので、ホビットの国の南西部を通る必要がある。と言っても馬車で一時間程度なので、景色は全然変わらない。いつホビットの国に入ったのだろうか? と疑問に思った頃には、オークの国の国境警備基地に到着した。


 かつて見知った、国境警備員ガゴンさん(緑がかった肌の大オーク)と再会。

 できれば祝して食事でもしたいところだけれど、先を急ぐ旅なのでそのまま出立。

 勝手知ったるガゴンさんは、ユキくん謹製の偽造文書をほとんど眼を通さずにパスしてくれた。

 

 ありがたいけれど、セキュリティ大丈夫なのだろうか。

 ……いや、ガゴンさんのことだ、多分、わかってて見過ごしてくれた可能性も高い。僕も、そこに気付かなかったフリをして、先を急ごう。



②センチペド方面 (デミトリ ピコちゃん)

 昨日別れたきりわからないが、おそらく今日あたり出発しているはず。

 何かあれば魔女郵便を、魔女会社グレーテルオーバーラブ支店の私書箱に飛ばすように連絡しているから、明日には様子がわかるはず。



③姫様方面 (レンちゃん)

 あの手紙を読んで、姫様は納得してくれただろうか。

 姫様の喜びそうな文面にしてみたのだけれど。

 そんなのお見通しで、約束を破った僕を怒るかもしれないな。

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