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かんてらOverWorld  作者: 伊藤大二郎
死霊祭が終わった!草原の国自宅での日々編
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8月22日 ダークエルフが案内人をする理由 ダチョウの騎士は実在したこと

 おそらく平成26年8月22日

 剣暦××年7月22日


 レンちゃんと話をしていて初めて知ったのだが、『ダチョウの騎士団』というものは実際に存在したらしい。

 ダチョウの騎士に率いられたダークエルフの軍団が、正義のために戦ったという伝説。

 てっきり悪ふざけで作ったおとぎ話だと思っていたのに。


 とは言っても、三つ葉の紋章を付けていたり、ダチョウに乗っていたというのは、創作だろうと言われている。

 なら、何が史実なのかと言うと、三百年前に実際にあった戦争で、黒麗鬼ダークエルフを率いて戦った人間が、剣の国にいたと、正式な記録に残っている。

 それが、地球人だったのか、この世界の人だったのかは、今となってはわからない。(この世界の人間で、二百八十年前に実在した軍人が『それ』だろうという学説が主流)

 ダークエルフとエルフが別れた理由は、マジで誰も知らない。エルフの国なら文献も残っているのだろうが、まず人間には不明。レンちゃんも、そこだけは決して口にしない。

 ただ、別れた後の褐色のエルフ達は、弱い立場であったらしい。故郷を失い、流浪となって、傭兵として雇われ、隠密として雇われ、この世界の闇に従事していた。

 そうしているうちに、自分達が弱い存在なのだと思い込むようになって、彼らは亜人となった。

 その亜人達が、一体何のために戦ったのか、何を相手に戦ったのか、そこは記録にほとんど残されておらず判然としない。(定説は種種ある)

 しかし、かつてエルフ以下の身分として扱われて、自分達の尊厳すら見失っていた黒鬼を鼓舞し、未来に語り継ぐ一勝を挙げさせた英雄がいたのは事実。

 それがどう間違ってダチョウに乗り出したのかは、もうわからない。もう、お伽噺になるほどの昔から、形を少しずつ変えながらも、ダークエルフ達はその物語を子子孫孫と伝えている。

 だから、ダークエルフは自分達と袂を分かったエルフよりも、人間よりなスタンスを取っており、案内人にも従事している。


 その恩義に報いることが、自分達の『人らしさ』を保つと信じて。


 だから、大切なもののために戦う時、彼らはダチョウの騎士団を結成し、人と共に戦うのだと。

 それが流浪の鬼の、信仰なのだと、教えてくれた。


 

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