scene3
続きです(゜∇゜)
―SHR―
「今日からエーテル学園に転校して来ました、飛鳥李直樹と言います。」
「飛鳥李君は家庭の都合により、急な転校となりました。 困っていたら、助けてあげるように」
あ……、あいつ、同じクラスになったのか。
「かずっちー、どうしたんだー?動きが止まってるぞー?」
「え、あ…、ちょっと考え事してたからさ…」
「困った時はこの由紀乃様に言えよー?」
こののんびりとした口調の奴は、由紀乃雅彦。
少し変わった奴だけど、いざって時には頼りになる。
「それがさぁ、俺、あの直樹と前に会った事があるらしいんだけどさ、記憶がねぇんだよ」
「ふーん? かずっちにしては珍しいねぇ」
「そうなんだよ」
俺は人に関しては記憶力に自信がある方だったのに…。
「まー、いつか思い出すんじゃないかなぁ?」
「…そうだな」
「そこ!勝手に喋らない!」
「先生、怖いねぇ」
…笑いながら言うことか…?
「えー…、君の席は…うん。 神蔵の隣だ」
「あっ、一哉!」
「よっ」
「何だ、お前たち知り合いなのか?」
「はい、さっき教務室に行く前に会ったんです!」
「じゃあ調度いい。神蔵、この後飛鳥李を案内してやれ」
「…分かりました」
まさか同じクラスになるなんて、こんな偶然もあるんだな…。
この学園、1学年につき10クラスあるってのに。
「今日のSHRはここまで!」
―放課後―
「一哉! 今日、案内してもらってもいいかな?」
「いいぞ。 まず何から見たいとか、希望はあるか?」
「そうだなぁ…、主要な移動教室を教えてほしいな。 明日から早速授業があるし」
「よし、じゃあまずは科学実験室に行くか」
「うん!」
さて、行くか… 。
って、ぅわっ!
扉が勝手に開いて…!?
「…! 悪い、驚かせたか?」
「何だ、冬夜先輩か。 もー、先輩…、その変なドアの開けかたやめてくださいよ。結構怖いですから」
「…善処する」
「…一哉、この人は?」
「縢月冬夜先輩。 俺らの一つ上な。」
「随分体格がいいんだね」
「柔道、やってるから…」
「しかも主将なんだぜ!」
「へぇ…?」
…まただ。
また機嫌が悪くなった。
この浮き沈みの原因は一体何なんだ…?
「…………」
「えと…、僕の顔に何かついてるんでしょうか?」
「…いや、何でもない。 これからよろしく」
「はい…、よろしくお願いします先輩」
冬夜先輩、どうかしたのか…?
急に直樹をじっと見たりなんかして。
「…これから僕、一哉に校内を案内してもらうので」
「…そうか。 邪魔をしたな」
「いいえ、僕もいろんな方と話をしたいと思っていたので」
「そろそろ行くか? 直樹」
「うん、そうするよ」
「じゃあ、お先に失礼します」
「…またな」
口数は少ないけど、結構優しいんだよな、冬夜先輩。
「一哉」
「え? 何ですか?先輩」
呼び止められた…?
「……気を付けろよ」
………………え?
「先輩、気を付けるって、一体何に…」
「……」
…行っちまった。
先輩は『何に』対して『気を付けろ』って言ったんだ?
「…一哉、僕を案内してくれるんでしょ?」
「あ、あぁ…」
――…結構、自分なりに考えてみたけど、分からずじまいだった。
今回はちょっと長めでした!




