scene1
この作品には、BLが多分に含まれています。 ご注意ください。
年齢制限はありませんので、どなたでもお読みいただけます。
神様は理不尽なんだ!
僕が一体何をしたの?
何であのこを連れて行っちゃったの…!
――――――……
俺は丁度正門をくぐったところだった。
いつもと変わらない風景、何も起こらない日常。
全く、何が楽しくてココ(高校)に来てるんだか…。
ここは『私立エーテル学園』
将来、研究者になろうとする者たちを集めた高校。
全寮制で学費は他の私立の約半分、その他施設も完備された、「凄い高校」だ。
しかしこれは、周りの奴らから見た学園の姿でしかない。
俺ら生徒から言わせて貰えば、ここは「監獄」って言っても過言じゃない。
24時間、ずっと学園の監視下。気が狂った奴は数知れず。
不正もすぐにバレるしな。
ったく、面倒くせー…
「よぉ、一哉ぁっ!」
あ、俺は神蔵一哉だから、大体一哉って呼ばれる事が多い。
「あ? 何だよ廉國」
こいつは藤堂廉國。
男子バスケ部補欠。
同じクラスのムードメーカーだ。
俺の数少ない話し相手の一人なんだか…、
「聞いて驚け! オレ、遂に香坂先輩と付き合うことになった!」
「あー、ハイハイ、そーですか」
あれだ、その…、男性しか好きになれない体質らしい。
入学式直後に告白された時は、本当に驚いたもんだ。
(その後丁重に御断りしたが。)
「何だよー、反応薄いだろー!」「いや、この前も報告聞いたばっかだしさ…」
「ふん!見てろよ! 近いうちに悔しいって言わせてやるっ!」
「あぁ、ご勝手に」
正直、廉國のノロケ話は精神的に辛かったりする。
俺はノーマルだから、その手の話題にはついていけない。
「そう言えば一哉」
「あ? 何だよ」
「今日さぁ、季節外れだけど、転校生が来るらしいじゃん?」
「え、マジで?」
「何だ、昨日のSHLで話聞いてなかったのかよ」
昨日……は、あー…、部活で疲れてて、爆睡してたな。
「何でも、捜し物がこの学園にあるから、って言ってるらしいんだけど…」
「うわ…何その理由」
本気で言ってるなら、まず腕の良い精神科を紹介するべきだな。
「それで…って、あ…」
「? どうしたんだ、いきなり黙って…」
廉國の向いている方向を見てみると、何やら小さな人だかりができている。
誰かを取り囲んで話をしているようだ。
「多分、あいつが転校生かな?」「だろうなぁ…、廉國お前、とりあえず首を傾げるのはやめろ」
こいつの男としての尊厳は一体どこに行ったんだろうな。
「あ、目ぇ合った」
気にして見ていたら、転校生らしき奴と目が合ってしまった。
「一哉……、転校生、何かこっち来てない…?」
「あぁ…、笑顔で手まで振ってるな。 お前、あいつと面識あるのか?」
「オレ、あんなイケメン知りませんけど」
え、何? …もしかして俺!?
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。




