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悪役令嬢の悲恋  作者: あ
8/8

悪役令嬢の企みⅡ

かなり遅くなっていきます……。

亀さんペース。




が、しかし、この企みは失敗に終わった。


何故ならキース様はこの噂を耳にしているにも関わらず、婚約者である私や、シューラニオスを咎めることは無かった。


まるで、自分は部外者だとでも言っているかのように振舞っていた。


この彼の反応に、私は酷く衝撃を受けた。彼の中の私の存在のあまりの小ささに驚き、そのあと傷ついた。


そしてそれからはほとんどストーリー通りに事が進んでいった。


元々さほどやり込んでいなかったために、小さな誤差に気づけなかった、なんてこともままあったが。


ともかく私はストーリー通りに進んでいくのを止めなかった。


いちばん怖いのは本来あるべき形から変わってしまうことだと気づいたからだ。


だから私はストーリーが収束されるまで静かにしていることにした。何もしなくても、ヒロインとキース様が結ばれるのは目に見えていた。私との婚約破棄は既に整っていたし、これ以上は危険な気がしたから。


まぁ、ゲームの中の私のように、命の全てを賭してでも、彼と一緒にいたいという異常なまでの執着心が私の中に残っていたら話は違ってきたのかもしれない。


それでもゲーム内のように彼に執着しなかったのは彼の真意が見えなかったことも大きな要因といえる。


(一体、キース様は何を思っているのかしら。)


私の理解の、到底及ばないこととだけは言えるだろうけど。


わたしの方の記憶があるといえ、当然ながら、貴族としての振る舞いや知識や経験は私の方が遥かに上回っている。

公爵令嬢として恥ずかしくないようにと、幼い頃から叩き込まれている。


当たり前だけど、その点ではヒロインなどとは比べ物にもならない。

それどころか、お妃様にも可愛がられており、淑女として最も素晴らしい振る舞いをされる方を、ごく近くにて拝見させて頂いていたこともあり、そこらの令嬢の中でも、頭一つ分飛び抜けていた。


それらを踏まえて、私はもし、キース様との婚約が破棄されるようなことがあったら、すぐに別の家に嫁げるようにと、大体のあたりをつけておいた。


できるだけ双方に利が多く、害が少なく、他家からの懸念をされず、静かに速やかに婚約、婚姻が図れる家。


そうするとかなり絞れた。そして大抜擢されたのが、シューラニオスの、リベス侯爵家だったのだ。


ここまで考えたとして、結局お父様の許しを貰えなければ、全て水の泡なのだが。


(きちんとした理由があって、きちんと考えて決めたことだと言えば、きっと大丈夫。)


私が考える限り、きっと1番最善の選択であると思う。


だから大丈夫。

……多分。



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