表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/77

02.「左目が疼く、とか」

「裏切り者も、此処まで来ると哀れというか・・・。王家の罪だと嘆く気持ちも分からなくもないか」





ジューダス家を拾ってきた何代か前の国王よ、貴方を私たちは恨みますよ。私たちは血族意識が強いというのに。異国の血など一切欲しくなかっただけというのに。





「会ったら最後だ。一族郎党、根絶やしにしてやる」





私の故郷、エノクも非常に非常に複雑なお国事情があったんですよ。





漸く、山の頂上にたどり着いた。見下せば、栄えた豊かな国――彩帝国がある。緑豊かなその国は、この大陸一番の軍事力と発言力を持つようには見えない。






「…アマルティア様、もう少しですからね」






すやすやと眠るアマルティア様、御年14歳。亡命を図っている最中に誕生日を迎えてしまった。本人の知らぬ間に歳を重ねているなんて私なら、プチ浦島太郎気分になりそうだ。






エノクの民特有の黒髪、瞼の奥に隠されている王家の証の紫紺の瞳。私の仕えるアマルティア様は、愛らしい美少女だ。めっちゃ可愛い。思わず抱き締めたくなるぐらい、可愛い王女様。




私たちエノクの民の宝物だ。





さて、私の自己紹介もしておこう。ルーチェ・アルグラッセル。今年で20歳になる。エノク国の異名付きの侍女だ。






あくまでも侍女は副業だけど。そして、もうひとつ。あえて言います。『元・日本人』でした。ジャパニーズよ、ジャパニーズ。





エノクの民の特有色である黒髪をポニーテールに、エノクの民である証の群青系統の 瑠璃色の瞳をした『元・日本人』だ。





なんでも、死ぬ間際――というか、私は高校2年生の時に殺されたんですけど、どーもそれが神様同士の喧嘩で?起こる筈がなかった出来事が起こって?大した理由もなく殺されたんですよ!






そのお詫びに、こうやってよく分からない世界に転生させられました。





要らないのにチート能力付きで、且つ『前世の記憶』付き。思い出した時は、人知れずとゾッとしましたね!






だって、『前世の記憶』なんて思い出しても悲しいだけなんですから。恐怖と絶望を与えただけに過ぎなかったんですから!!





記憶は兎も角、このチート能力とか何?って思いませんでしたか?私は思いました。此処にエノクの海よりふかーく、山よりたかーいお国事情が関わって来るんです。






エノクの民は、とある特別な王家の派生民族から始まったと言いましたが、なんでもその王家の人々は、なんと能力持ちだったのです。分かりますね?能力です。えぇ、俗世では特殊能力と呼ばれるモノです。






誰もが一度は憧れたことがある、アレですね。若かりし頃、厨二病といったあの忌まわしき黒歴史を彷彿させる、アレ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ