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座右の銘はラブイズオール  作者: げんたろう
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18/20

初恋ハンター☆うらら

※ 今回、麗が幼児とはいえセクハラしてます。幼児による幼児語とは言え、ヒワイ語も出てきています。おおらかな気持ちでお読み下さい。




自他共に認める地味男じみメンだが、昔馴染みの麗からは『のんちゃん』と可愛らしく言われている男・・・それが俺、牟田望だ。



その麗曰く、俺が偵察した桃野すももの初デートは『ダメダメ』だったそうだ。

まあ、偵察していた俺もそう思ったがな。


デート相手に向かって、他の男を絶賛したらダメだろ、フツー。

まあ、他の男っていうのが『麗』なのがフツーじゃないんだけどな。



麗はフツーじゃねぇ。



非難しているわけじゃねぇ。区別しているだけだ。



俺と麗の出会いは乳児時代だった。

同郷、同じ歳なら公園デビューも同じ場所だしな。



物心ついて麗を認識し始めた頃、麗は同郷では知らぬ者が居ないほどの有名人だった。



『アタシ、麗っていうの』



銀髪のサラサラした髪は母親の趣味かおかっぱで。

紫色の大きな目はクリクリと輝き。頬はばら色。

で、常に白いフリフリしたシャツに、白いキュロットを履いていた。

ああ、スカートじゃなかったさ。



でもフツー女だと思うだろ、あの喋りだしよ!



が、麗は男だった。でもってゲイだった。



麗は同郷の同年代の男達の初恋を全て掻っ攫い。


長じて同郷の同年代の女達の初恋も全て攫った。


男達は麗が男であると知り初恋を散らし(一部は果敢にチャレンジして、その操を散らし)。


女達は麗がオネエであり、同郷の一部の男達を食い散らかしたことを知り、初恋を散らした。



しかし恨まれることは一切なかった。



それが麗という人物だ。



容姿端麗、文武両道、気配り上手、料理上手。

完璧な麗を身近にしたのが『オネェ』という個性だった・・・のか? まあ、よくわかんねぇけど、麗は人気者だった。

同郷のヤツラは今でも集まると『麗が初恋じゃない奴変じゃね?』というくらい麗大好き人間ばかりだ。



不覚にも俺の初恋も麗である。



「ウフフ☆ のんちゃんのおちん○ンより、麗のほうがおっきいわねぇ~。ホラ!」



この台詞で見事散ったけどな!!!(4歳当時)





***



初恋が散った衝撃から二十数年。


俺と麗はまだ腐れ縁が続いている。


正確に言えば、俺が麗の依頼ホドコシを受けないと食っていけねぇから縁を切れねぇ。



というわけで、前回に引き続き、桃野すもも・・・通称『アプリコットちゃん』のセカンドデートの尾行をしている俺だ。



二十歳をとうに過ぎて女に目覚めたのかと思ったが・・・『アプリコットちゃんはアタシの孫みたいなもんよぉ~』とのことなので、母性?父性?爺性? よくわかんねーが、別のナニカに目覚めたようだ。てか、なんで『孫』だよ! フツー『妹』じゃねーの? ・・・って麗にフツーを求めちゃダメだよな、俺。



さておき、尾行だ。

今度のお相手は前回のイケメン声優野郎(僻み)とは真逆の、72歳の老人。桃野すももは既に1時間とちょい前に待ち合わせ場所で待機中だ。・・・早すぎねーか?



「おや、お早いですな、すももさん」

「いえ、今来たところです、潤一郎さん。・・・あ、潤一郎さんって呼んでもいいですか?」

「ふぉっふぉっふぉ。勿論ですとも」



おい、なんで前回の反省点をこの老人で改善するんだよ!







20代適齢期男と72歳のご老人。

分け隔てなく接する少女、それがすもも。(特例は麗のみ)


相田爺のフルネームは相田潤一郎。

おかしいね。坊ちゃんを出したいのに、なんでじいやが出張るのかな?



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