表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
19/19

019

 ローワンとファマンは、城の地下に来ていた。地下には、カボチャ頭のジャックとコリンが立っている。二人はローワンとファマンを交互に見ているだけで、喋りもしない。


「ローワン、なんで地下に来たの?」

「紙の内容的に、そこの二人に関係あるから。」


 ファマンは気まずい空気に耐えれなくなり、ローワンに話しかける。ローワンは、コリンとジャックの方を見ながら、一枚の古びた紙を何処からか取り出した。


「ローワンクン、ナンノヨウ?」

「ローワン、ファマン、僕達に何の用かな?」


 コリンとジャックは喋っているローワンとファマンの二人に向けて話しかける。ジャックはいつも持っているカンテラを揺らしながら。コリンは一本の鍵を手に握ったまま。


「この紙の文字を読んでみて」

「ローワン、僕とジャックは神じゃないから読めないよ?あと、後ろにいるファマンもね」


 ローワンが古びた紙をコリンに見せれば、直ぐに読めないと返ってくる。予想が正しければ、ファマンを含めた悪魔の3人は読めるだろうと踏んでいる。普通は神しか読み書きすることは出来ない。だが。この3人は何となく文字を理解してそうな気がするのだ。


 コリンとジャックは、アザルトよりも昔から悪魔だし、ファマンも、実を言うとアザルトよりも昔から悪魔で、年代別で分ければコリンとジャックの次くらいだ。ついでにデク爺も読めるのではないかと考えている。そもそも、この紙はデク爺から貰ったものだ。


「いや、読めると思う。実際、3人とも理解してから話してそうだ。」

「コリン、ジャック、多分バレてるよ。ローワンは頭の回転も早いし」

「ファマン……そうか。すごいね。ローワン。その文字は神じゃないと読めない、書けないと決まっているのに。」

「神という地位は最高神であるリーリア様とラファエル様が授ける。逆もそうだ。簡単に言えば、権利のようなもの。だから地位は悪魔でも、権利を与えられていれば読み書き出来ると判断した。」


 神というものは地位を表している爵位のようなもので、読み書きできる権利というものを与えられているので、理解できる。とローワンは考える。実際のところどうなのかは知らないが、権利さえ与えられいれば悪魔だとしても読み書きできるのだろう。


「ソレデ、ソノカミハドウシタノ?」


 ジャックは、なんとも言えない音の外れた声で少しの沈黙を遮る。ローワンの顔は見ずに、その目は一枚の古びた紙に固定されていた。


「ああ、この紙に3人にとってとても大事なことが書かれていると思って。」


 ローワンが持っている古びた紙には、権利を持っている者しか読み書きができない文字で書かれていた。


『真っ暗闇の世界で、僕は君たちを見ているよ。 

 by馬鹿な罪人より』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ