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第弍話 斎森濃那

さっき投稿したやつ、絶対著作権引っかかるって思ったんでリメイクしました。

 入学式を終えた市果は、ある生徒に声を掛けられた。


「織原市果さん、だっけ? 私、斎森濃那(さいもりのうな)! よろしくね!」


斎森濃那と名乗ったこの少女の前世は、()()()()の「濃姫」。


兄・信長の妻である。


前世の記憶がある市果にとってはかなり複雑な心境だった。


「う、うん、よろしく……」


「じゃーさ……貴女のこと、『いっちゃん』って、呼んでいい?」


「あー……うん、いいけど……じゃあ私も『ノンちゃん』って呼ぶね。」


と、ここで濃那が何か包みを手渡してきた。


「ノンちゃん、これは?」


「お近づきの印のチョコ。」


「え、いいの!? ありがとー!」


濃那はニコニコしていた。


そして、こんなことを話す。


「いっちゃん、聞いて? この前さー、自転車がパンクしちゃって……」


「えー……マジで?? それは災難だね、ノンちゃん……」


「で、空気入れてみたんだけどさ……プシューーーーーーって音が出てもうどうしようもないんだよね。」


「あ、それリムチューブがパンクしてるやつ。自転車屋さん行ったほうがいいよ。」


「で、行ったんだけど……」


「あ、行ったのね。」


「そこがもうボロボロだから買い換えなさい、って言われちゃってさ………」


「そりゃ言われるよ、それは。」


「でさ、新しいのにしたのはいいんだけどさ、なぜか抜けちゃって、空気が。」


「え!? ()()()()()()()()ってことあるの!?」


「で、調べて貰ったらさ、タイヤの部分もボロボロだったのよ。」


「どういう使い方したらそんなんなるの!? 明らかにおかしいよね!?」


「うーん……普通に走ってたくらいだよ? 乗り方も割と普通だし。」


「いやいやいや、普通に乗ってたらそんなことなってないから! てか家どこ!? ノンちゃん!!」


「んー……学校行くのに()()とか通るからそれかなー……」


「なんで獣道を自転車で行くの!? あれガタガタじゃん!! 道が!! なんで普通の道路を走んないの!?」


「だって普通に走ってたらつまんないじゃん?」


「つまんないもクソもあるかい!! 時間かかるだけでしょうが!!」


もうこの時点で濃那がまともな感性を持っていないということは分かったのだが、市果は理解が追いつかない。


「でも辞められないのよ、獣道を自転車で行くの。」


「なんで!? 今すぐ辞めて!?」


「その途中にさ、自転車が横幅一個分通れるか通れないかの隙間の岩があるんだけど、それを通り抜けるのが私の趣味だからさ。」


「いや危ないよね!? 最悪事故死だよ!!」


「雨降った時なんてBMXがその岩でできるから、もう獣道ヒャッハーしてるんだ、私。」


「余計怖いわ!! なにそれ!? 逆にそれができる発想がすごいわ!!」


「いっちゃんもやる?」


「ヤダよ!! なんでノンちゃんの趣味に付き合わされないといけないの、私は!! あとパンクする原因でしょどう考えても!!」


「でもさ、カゴ付きの自転車で、って言われてるじゃん? 校則で。だから楽しいんだよ、専用のやつより。」


「じゃあ空気は最大限に入れて!? やりたいのは分かったから!! いい!?」


「あー、でもさ……」


「でも、って何!?」


「ウチ、自転車用の空気入れがなかったわ。」


「買いなさいよ! もういいわ!!」


……このように、濃那のはちゃめちゃぶりに振り回された市果なのであった。

ギャグ考えるのは難しい。

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