選択の時
ミリオタ庶子、完結まで秒読みに入りました。
2022年の連載開始からここまで本当に長かったです。1000話超えるまで続ける事が出来たのは皆さまの応援があってこそです。本当にありがとうございます。
ミカエル君が最後に何を選ぶのか、もう少しだけお付き合いくださいませ。
【最重要機密】
マザー・シャーロットのメインフレーム喪失事件(2111年)
【警告】
本情報の閲覧はイライナのセキュリティ・クリアランスレベル5を所持する者のみに限られます。権限のない者の閲覧、または記録の持ち出しは厳重に処罰されます。なお本記録はマザー・シャーロットの厳重な管理下にあります。
―――セキュリティ認証を確認。
記録を表示します。
2111年、技術面においてかつてのテンプル騎士団を凌駕するレベルにまで達したイライナは、【次元の壁を超え異世界を観測する】ための実験を開始。マザー・シャーロットのメインフレーム№13に対し本計画に特化した調整を行った。
対消滅エネルギーを用いた【次元振動爆弾】により次元の壁を破壊する事に成功。その隙にマザー・シャーロット№13と合計20体の戦闘人形を送り込み、初めての異世界探査を開始した。探査は順調に進み、この世界とは組成の異なる”賢者の石”の採取に成功。重力に干渉するほど強力なそれは新たな技術開発に役立てられる筈だったが、突如として空間に穿たれた次元トンネルが閉塞を開始。退避する間もなく次元トンネルは完全に閉鎖されてしまい、20体の戦闘人形とマザー・シャーロット№13が異世界へと置き去りにされる結果となった。
この計画を危険視したイライナ政府は異世界探査計画を永久凍結。資料も全てマザー・シャーロットの内部に厳重に保管され、現在では厳重な情報統制が敷かれている。
なお、マザー・シャーロットは学習領域に上限を設けない『無制限戦略指揮AI』であり、現在他のマザーとリンクが切れているマザー・シャーロット№13が置き去りにされた異世界の地でどのような”変異”を遂げるかは今のところ予測不可能である。
立体投影されたホログラムの光が、暗闇の中でホタルさながらに踊る。
2060年、12月31日―――日付が変わり、2061年が到来するまであと2分と少し。
世間はすぐそこまで迫る新年に浮足立っているが、しかし彼女は……セラフィム博士だけは違う。まるで何かに取り付かれたように使い古したPCのキーボードを叩き、ホログラムをタップしてデータを組み、ソフトを幾重にも動作させて、もうすぐ世に解き放たれるであろう最新鋭AIの最終調整に入っている。
アルゴリズムに問題はないか。
人類に牙を剥くような存在にはなり得ないか。
この子は私の命令を最期まで守ってくれるか。
起動前の状態で待機している”それ”の最終調整とチェックを終えたセラフィム博士は、まるで糸の切れた人形のように椅子に背中を預けた。
「終わった……できたよ、見てる? お母さん……お祖母ちゃん」
ホログラムの画面の一つに視線を向けた。
そこに映っているのは車椅子に乗った白衣姿の老婆と、そんな彼女の傍らに寄り添いながら微笑む母の姿。
セラフィム博士の祖母シャーロットと、母サキエルの在りし日の姿。
今はもう、2人とも土に還った。
今もイライナの冷たい土の下で、静かに眠っているのだ。
そして―――これからセラフィム博士も、2人の元へと逝く事になる。
自身の旧い記憶によれば、祖母シャーロットは随分と変な人だった。時間があれば研究室に籠り、自身の研究の片手間でセラフィムの相手をするためのロボットを作ってくれた。簡単なテンプレートでの応答
をするロボットではなく、AIがリアルタイムで思考し返答を返してくれる、随分と手の込んだ玩具だったのは今でも覚えている。
子供心に、お祖母ちゃんはどうしていつも机やPCと睨めっこをしているのか、と不思議に思ったものだ。あんな難しい図面にプログラム言語を見たところで何も楽しくはないのに―――しかし大人になって、祖母と母が親子二代で熱中した探求の奥深さが理解できた。
そして今、志半ばで逝った母サキエルから受け継ぎ、自身の技術の粋を結集した最高傑作が完成したのである。
―――無制限戦略指揮AI【シャーロット】。
既にそのメインフレーム№1はキリウ宮殿の地下にあるデータセンターに設置され、メインフレーム№3は自身の目の前で起動命令を待っている。
時計を見た。
2061年まで、あと1分と少し。
―――もう、十分だよね。
ポケットからスマートフォンを取り出して、30ケタの暗証番号を入力した。途端にコマンドが実行され、画面に『延命用ナノマシンを停止します。よろしいですか?』と記載された確認画面が表示される。
本来であれば、セラフィムはとっくに死んでいる筈だった人間だ。
いったい何年生きたのか、自身でももう覚えていない。自分の生年月日も、今何歳なのかも、何もかもが分からない。
だがそれでいいのだ―――やがて起動するであろうAIシャーロットが、彼女の電脳世界での墓標になる。
親子二代で生涯を捧げた、最高の作品。
そしてそれはやがて際限なく成長し、イライナを守り続けるだろう。
―――永久に。
AIシャーロットの学習領域には、意図的に制限を設けていない。だからひとたび起動すれば、彼女は際限なく学習と成長を繰り返してどんどん巨大になっていくであろう。
セラフィムの目には見える。どこまでも巨大になり、大きな力を持ったシャーロットが電脳空間を支配して、この世界を呑み込んでいく姿が。
しかしそれは必要な事。
祖父ミカエルが、祖母シャーロットが、そして彼女らよりも遥か昔から生きてきた先人たちが愛した豊穣の国イライナを末永く存続させるための必要な処置。故に彼女は”魔女”と蔑まれようとも、彼女にとってはイライナを永久に守護する守り手なのである。
ふう、と息を吐いた。
「……それじゃあ、私はもう逝くわ」
目を細め、延命用ナノマシンの停止をタップした。
「イライナを……お願いね」
祖父は……ミカエルは、セラフィムのやりたいようにさせてくれた。
研究に必要な半導体も、資金も、設備も、どこからか調達してくれた。彼女が湯水のように資金を提供してくれたからこそ、そして気を遣ってセラフィムが研究に没頭できる環境を作ってくれたからこそ、ここまで漕ぎつけた。
唯一の悔いは、そんな祖父にお別れを言えない事だろう。
延命用のナノマシンが完全に活動を停止したのが分かった。
つま先が、指先が、肌が、身体の全てが、急激に老いていく。
科学という魔法で止めていた時間が、今になって一気に動き出した瞬間。
まだ身体が動くうちに、セラフィムは目の前のホログラムをタップし―――眠っているAIに『魂』を吹き込む。
せめて……天国にいるであろう祖母に、祖父が元気でやっている事を伝えてあげよう。セラフィムはそう決心するなり、幼少の頃に祖父に遊んでもらった幸せな時間を思い出して笑みを浮かべた。
瞳から一筋の雫が溢れ―――魂が、天に召される。
日付が変わった。
ホログラムに映し出されていた円筒状のメインフレームに、蒼い光が燈る。
のちに【電脳の魔女】として恐れられるAIが、世に解き放たれた瞬間であった。
2060年 12月31日
セラフィム博士 逝去(享年不明、推定百数十歳)
2061年 1月1日
無制限戦略指揮AI【シャーロット】 起動
この疎外感は何なのだろうか。
音を立てず、ナイフとフォークを使ってステーキを静かに切り分け、ソースと絡めて静かに口へと運ぶ。柔らかい牛肉の食感も、迸る肉汁と重厚な旨みも、赤ワインを用いた芳醇なソースも、どれもこれもが一級品だ。
柔らかいパンも、エッグスタンドの上のゆで卵の半熟具合も、そしてグラスの中のワインも、どれをとっても文句のつけようがない。ズメイによる地球規模の寒冷化と、それに伴う食糧危機をリアタイしてた世代だからこそこんな贅沢な食事も一際美味しく思えてしまうのかもしれない。
けれども―――それほど美味い食事を口にしても、心はちっとも動かない。
まるで自分だけが蚊帳の外に置かれているような、誰とも繋がりがない天涯孤独に感じてしまうのは何故だろうか。
食卓を囲み、他愛もない雑談に花を咲かせるリガロフ家の人々。
2051年のノヴォシア解体戦争を共に戦った玄孫(※玄孫=曾孫の子)のザフキエルも、そして彼の子の”ダネル”もそれぞれの伴侶と共に食卓で雑談に花を咲かせ、楽しそうに笑っている。
そんな子孫たちの談笑を遠巻きに眺めながら、ワイングラスを口へと運んだ。
もちろん彼らと血の繋がりはある。
しかしこんなにも疎外感を感じてしまうのは、世代を隔て過ぎて自身と彼らの繋がりを感じられないから―――きっとそれだけではないのだろう。
「それにしても、ミカエル様がこうして城にいらっしゃるのは実に心強いですわ」
談笑していたダネルの妻、オリヴィエがこっちに話を振った。
「かのズメイを倒し、ノヴォシアとの戦争にも常に勝利している大英雄ですもの。貴方がこうしてイライナに留まってくださる限り、我が国は安泰ですわね」
「……ああ、そうだね」
ぐさり、と胸に何かが刺さる。
―――俺だって好きで生きながらえてるわけじゃあない。
喉の奥まで顔を出したその言葉を、何とか呑み込んだ。
作り笑いである事と、俺の内心を見抜いたのだろう。ナイフで切り分けたパンを口へ運ぼうとしていたザフキエルが、咎めるような視線でオリヴィエを見た。何か失言でもあったか、と悟ったオリヴィエはそれ以上話を続ける事はなくなり、玄孫の気遣いに視線で感謝を述べる。
―――俺が弱くなったのか。
―――それとも世界が残酷すぎるのか。
いったいどっちなんだろうな……。
ぐい、とズボンの裾を引っ張られる感触を覚えて視線を下へと向けた。
そこに居たのはハクビシンの獣人の子供。手には小さなゲーム機を持っていて、随分とポップな音楽が聴こえてくる。
「じぃじ、あそぼ!」
「ん」
「こら、”ヘエル”! ミカエル様はまだお食事中なんだから」
いや、いい―――そういう意味を込めて笑みを浮かべつつ、昆孫(※孫の孫の孫。世代重ね過ぎてもう分からん)を抱き上げた。
「きゃー♪」なんて無邪気な声で笑うヘエル。一瞬、幼い頃のラフィーやガブの姿が彼と重なって、思わず動きを止めてしまう。
もうあの子たちはこの世に居ないと分かっているのに、魂がそれを認めていないような―――そんな感覚。
「……じぃじ?」
「ぁ……ああ、なんでもないよ。ほら、じぃじ歳だから」
今は2063年―――ミカエル君も来月(9月21日が誕生日)で193歳である。
正直、生きて昆孫と会うのは殆ど不可能だろう。人間の寿命を遥かに超えている。
だからこそだ。もう、取り返しのつかないほど遠くにやってきてしまったような不安を時折覚えるのは。
「ごめんねヘエル。ちょっとこのお肉美味しいからさ、これ食べてからでいいかな?」
「うん! ぼくね、おへやでまってるね!!」
「うん、わかった。じゃあこれ食べたら行くよ」
「やくそくー!」
「はい、約束」
まだ丸みを帯びて柔らかいヘエルの小指と指切りをしてから、再びナイフとフォークを拾い上げてステーキを口へと運んでいく。
―――不死だから食べなくてもいいのに、なんで常人の真似事をしているのだろう。
ヘエルは元気いっぱいな男の娘。全力で遊んで、全力で笑って、疲れたら全力で眠るような、そんな子供だ。
あんな子供たちが笑って過ごせる未来を護るために戦った甲斐があったというものだ。願わくば、俺たちの流した血が決して無駄ではなかったと、仲間たちにも見せてあげたかったが……。
―――どうせ、あの子ともすぐ死別するのだ。
―――虚しい。
―――何もかも、この両手をすり抜け消えていってしまう。
人間は―――脆い。
俺が今は亡き姉上から信任を受けこのリュハンシクの地の領主となり、城を与えられたあの時からずっと、リュハンシク城はリガロフの一族が代々守り続けてきた。1988年の民主化を経てもなお、国防と機密保持の観点から唯一の例外として貴族としての一定の権力を維持した一族として。
―――ここの地下には、シャーロットのメインフレーム№3が存在するからだ。
民主化したとはいえ、その管理を知事や政府の人間に預けてしまってはシャーロットのデータが外部に流出する恐れがある。ノヴォシアになど渡ってしまったら最悪だ。
それを避けるため、孫のセラフィムは意図的にブラックボックスとシステムトラップを仕掛けていた。シャーロットへのアクセスにはリガロフ家の人間のID認証を必須とし、その管理をリガロフ家の人間の管轄とする―――それ故に、稼働開始から2年で早くもシャーロットにどっぷりと依存する事となった政府は、リガロフの一族を特権で保護せざるを得なかったのだ。
結局、鍵を持つ一族あってこそのシャーロットなのだから。
それはセラフィムが子孫たちに残した、特権という盾。
電脳の魔女の庇護。
「……なあ、シャーロット」
リュハンシク城の地下―――かつてシャーロットの研究室があったスペースを拡張して用意されたサーバールーム。
プレート上のサブフレームが等間隔に、墓石さながらに並ぶ広い空間。サブフレームと床を這うケーブルの隙間からは蒼い輝きを放つ彼岸花が伸びているが、あれはあくまでもホログラムだ。
あの世とこの世の境界線―――そんな風にも、思えた。
その空間の深奥に屹立するのは蒼い光を放つ、円筒状のメインフレーム。
無制限戦略指揮AI『シャーロット』。
俺の妻の名前を冠した、イライナの守り手である。
妻の名を呼ぶと、目の前にホログラムが投影された。
蒼く長い髪と白いドレス、白いウシャンカ。
生前のシャーロットによく似た姿だが、けれども決定的に違うのはその無機質さであろう。シャーロットはいつも口元に皮肉っぽくも見下すような嫌味っぽい笑みを浮かべていたものだが、彼女からはそういう要素が一切感じられない。まるでシャーロットらしさを幾重にも濾過して、残った情報だけで再構築したような、そんな姿をしている。
《何か、ご用ですか?》
「いや……ちょっと寂しくなってな」
《そうですか》
「君がシャーロット……ああいや、俺の妻じゃないって事は分かってるんだ。あくまでもAIだって事は理解している」
《ですがどうしても、妻との縁を求めてしまう……そんなところですか》
「君には敵わないな」
《恐れ入ります》
ちょっと話し相手になってくれないか―――胸の奥に溜め込んだ想いを打ち明けようとした俺の後ろに、無機質な気配が1つ。
「……盗み聞きとは感心しないな」
「いいじゃないか」
ぽん、と肩に手を置いてきたのは自分だった。
193歳を迎える俺と全く同じ姿、全く同じ声、全く同じ匂い。仕草も考え方も、何もかもが一緒。まるで神様が何かの手違いで、同じ世界に同じ人間をもう1人作ってしまったのではないか―――そう思えるほどに、彼は俺であり過ぎた。
ルシフェル。
アップデートを重ね、最近では【存在そのものをシャーロットの第二のメインフレームにする】というでっかい改造を受けた彼は、ルシフェルであり、シャーロットでもある。その小さな身体に見合わぬ重責を背負っているのはオリジナルと同じらしい。
「これ、好きだろ」
そう言いながらルシフェルが持ってきたのは一升瓶―――倭国酒だった。
倭国から遠く離れたイライナでは、一昔前(時間間隔がバグってるが俺にとっての一昔前は1900年代初頭である)までは貴重だった。今じゃあ通販でポチるだけで簡単に手に入るけども。
「お前……AIのメインフレームがアルコール飲んで大丈夫なのかよ」
「大丈夫、俺の胃は高精度動力変換炉になってるから」
「酔って変なアルゴリズムになったりしないだろうな?」
「ん、間違って核ミサイルの発射承認したらごめんな」
「世界終末RTAやめろー?」
あっはっは、と久しぶりに馬鹿笑いした。
俺と、ルシフェルと、それから話を聞くだけのシャーロットの3人。
長い時の中でも変わる事のない3人だけの酒盛りが、サーバールームの中で始まった。
久しぶりだった―――心の底から、こんなに笑ったのは。
2081年 5月19日
ミカエルの玄孫、ザフキエル逝去。享年88歳
墓石の前に花束と聖水の瓶を供えるのは、いったい何度目だろう?
もう、涙は枯れた。
血縁者が旅立ったというのに、もう涙一つ出て来やしない。
かつて大英雄ニキーティチは、延々と続く喪失感に耐えかね周囲の人間との繋がりを一切断った。失って傷つくならば、最初から何も持たなければよい―――そんな発想で彼が世捨て人同然の生活を選んだのだろうと、今はそう思う。
けれども俺に、そんな選択は出来ない。
周囲との係わりを断って、独りで生きていけるほど―――俺は強くはないのだ。
そればかりは、200年前から変わらない。
「なあ、クラリス」
後ろに佇む墓石を振り向き、そっと膝をついた。
クラリスの墓標―――この冷たい墓石の下に、彼女が眠っている。
燃えるような夕日とは裏腹に冷たい風の中で、誰かが植えていった彼岸花が静かに揺れた。
「……もう、許してくれるかな」
とん、と片足で地面をタップした。
土が盛り上がり、棒状に変形して―――やがて、一本の鉄の杭へと姿を変える。
螺旋状に捻じれ、切先は焼けた鉄のように朱い呪いの杭―――煉獄の鉄杭。
貫いた対象が不死であろうと何であろうと、そういった特性の一切を無視して死に至らしめる『不死殺しの杭』。かつて1人の復讐の鬼が振るい、己の命と引き換えに多くを奪ったという呪物。
生成したばかりのそれを手に取り、クラリスの墓標の前で両膝をついた。
ニキーティチは、これで盟友の元へと旅立った。
ズメイには通用しなかったが、それはアイツが神によって直に創り出された存在だったからに他ならない。少なくとも人間のような不完全な存在であれば、呪いのせいで死ねなくともあの世へ旅立てる。
切先をゆっくりと喉元へと向けた。
杭を持つ手が、震える。
ここにきて死を恐れるというのか、ミカエル・ステファノヴィッチ・リガロフ。
―――怖い。
何度もみんなの所へ行きたい、独りになるのは嫌だと思っていた。しかしいざ己の死が近付くとこの有様だ。死ぬのが怖くて、決めた覚悟を覆そうと弱い心が顔を出す。
もう、十分生きただろう?
211歳―――もう、ここまで生きれば十分だ。
子孫たちは立派に育った。もう、俺の助けなんていらない。
ノヴォシアも崩壊してイライナは平和を勝ち取り、AIシャーロットも稼働を開始して祖国の守りは盤石となった。
もう、旧い英雄は不要なのだ。
―――嫌だ、死にたくない。
いい加減、皆の所に逝こう。
―――嫌だ、怖い。
さあ、ミカエル。
選べ。
自分の物語の”終点”を。
【選択肢】
選択肢A
『呪いを断ち、全てを終わらせる』→Aルートへ
選択肢B
『もう少しだけ、思い留まる』→Bルートへ




