↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『挿し木物語』  作者: 蒼


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/6

6. 旅立ち

そして、集められたのが――。


騎士ガレス。

ハーフエルフのセレナ。

そして、なぜかボルグだった。


騎士ガレスは、強さだけなら騎士団長のアレクをも上回る。

ただ、性格も口も悪かった。

自分の前に敵が現れれば、平気で仲間を押しやり盾にする。

怪我をしている箇所があれば、容赦なくそこを狙う。

力と実力がすべて。

そして、勝つことがすべて。

戦場では頼りになるが、それ以外では厄介な男だった。

下手に実力があるせいで辞めさせることもできない。

好機とばかりに、今回の旅を押し付けられたのである。


ハーフエルフのセレナは、人間とエルフが恋に落ちて生まれた。

しかし、エルフからは拒絶されていた。

――自分たちの仲間ではない、と。

両親とは幼い頃に死に別れ、その後は王室に保護されていた。

エルフにしか使えない回復魔法と、その美しい容姿から神秘的に扱われている。

ただ、エルフの血が流れているためか、粗暴な人間とは距離を取っていた。


そして、ボルグ。

あの後、王の侍従に頼み込み、身の回りの世話や防具の管理ができるからと、無理やり一行にねじ込んでもらったのである。


なんとも頼りない一行に、国の命運は託された。


エルシア王国までは、陸路で繋がっている。


通常なら、徒歩でも二ヶ月ほどの道のりだった。


しかし、杖には魔法探知があるため、持っていくことができない。

さらに、王族に伝わる文献はエルシア王国にも伝わっているはずだった。

救世主の存在を知られていれば、リオの命が狙われる恐れがある。

整備された街道を通るわけにはいかない。

森を抜け、山を越え、谷を渡る。


二ヶ月の道のりが、およそ一年。


馬さえ使えない。


杖がなければ、箒もただの箒である。

リオとガレスは、飛ぶことのできない箒を背中に背負った。

なんとも情けない姿だった。

こうして四人は、エルシア王国を目指して旅立った。

――挿し木を求めて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。