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しあわせの国  作者: 狼眼


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ブルーロータス

「ドライアード!このタネに力を!」「このタネに力を!!」


俺とアンナさんとでドライアードに、ブルーロータスの実の促成栽培を依頼している。

2回目の収穫が終わった所で、1回の魔力付与では足りなくなり、2人がかりでドライアードの力を使っている。


「あんまり美味しそうではないですね・・・。」


アンクリウスさんがブルーロータスの実の収穫を手伝ってくれている。

ナンディンさんも手伝いを申し出てくれたが、細かい作業は苦手らしいので、花の収穫だけをお願いしている。


「コロネ!ミラ!遊ぶのは良いけど、実を潰さないでね。」

「遊んでないよ!僕もお手伝いするんだ!」「にゃ!」


こういう細かい仕事は、子供の小さい手の方が向いているのかもしれない。花の萼の中から小さな実を取り出す為に、指先の爪を上手く使って木の板の上に10個ずつ並べていっている。


「ミラ?いま何個の実があるの?」

「ん?1・2・3・4・5・・・・。」


ミリアムが犬人族の子供に、数の数え方を教えているようだ。

パッと見た感じ、そろそろ200個は越えた様だ。


「さ、アルバート。次、行くわよ?」

「はい。・・・タネに力を!!」


水辺に種を10個単位で撒き、ドライアードの力で発芽、成長させていく。

あっという間に青く綺麗な花が咲き、硬い萼の中に小さな実を宿していく。

じわじわと実が大きくなっていき、実に筋が浮き上がってきてそれぞれの実が6つに分かれていく。

花が落ち、その実が付いたブルーロータスをナンディンさんが収穫してくれる。


今回の栽培で、さっきまで板の上に並べられていた実が、並べるというより、積み上げられるようになった。


更にその実を水辺に撒き、ドライアードの力で成長させていく・・・・。

これはもう、今日中に収穫できそうにないな・・・。




翌日、硬い萼から実を取り出す作業はカトルフォイルの住人全員で行う事になった。

昨日は小屋から出てこなかった兎人族の子供であるチュロや、薬師であるシホさん達もため池付近で作業を行ってくれている。


「うにゃぁ~。また実が切れたにゃ・・・。」

「ミミ?力の入れすぎよ?ほら、こうやって・・・・。こう・・・ね?」


インクリウスさんがミミに、実の取り出し方を指導している。が、集中力が足りないのか、すぐに実がつぶれてしまう。


「・・・にゃぁぁぁ!!!ミミには向いてにゃいにゃ!!」

「なら、ミミはこっちを手伝ってよ!」


カンディンさんがミミを誘ってくれた。

実を取り出し終わったブルーロータスをまとめて火口の材料とするのだ。

硬い萼は繊維の塊なので、カンディンさんが叩いてほぐしているのだ。そのブルーロータスの茎や萼を運んで、まとめる作業をミミにやって貰おうというのだ。


「ものすごい数になってきたわね・・。さぁ、最後のターンよ、アルバート。」

「・・・はぁ・・・あと何回・・・いや、やってしまいましょうか・・・。」


俺とアンナさんの前には、大きな籠に山盛りの実が置かれている・・・。5つも・・・。


「これは・・・これも・・・今日中には終わらないわね・・・。」



それから3日後、水で満たされた農地は、青い花で満たされ、その花からは大量の実が収穫された。

ここまで来たら、後は自然のサイクルに任せた方が良いだろう。

そして、この花に、蜜を集めるタイプの蜂が来ることを祈るとしようか・・・。


「アルバート!この実!とっても美味しいわ!」


ミリアムが炎の剣で実を焼いて食べてみた様だ。

食べ過ぎないでくれよ?

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